- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569794273
作品紹介・あらすじ
「タコのパウル君はどのくらいすごい?」「"馬に蹴られて死ぬ"不幸な人は何人?」「多数決は不平等?」「東京‐大阪間を8分で移動する?」「寅さんは数学上級者?」「視聴率は信用できる?」「内緒でヘソクリしている人は何人?」「クラスにはたいてい同じ誕生日の人がいる?」…。数学嫌いは数学好きに、数学ファンはさらなる虜に。あなたの知らない数学の魅力と不思議を「数学の伝道師」が披露。
感想・レビュー・書評
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思えば、授業のはじめに小話をしてくれる先生の授業は好きだった。あえて授業に関係のない話をして、あとの授業に集中してもらうためだったようだが、その先生の授業も小話もおもしろかった。
学生たちには分かりやすく教え、テストや試験で点数を取れるように指導することが大事にされている。どの教科においても言えることだが、特に数学に関してはその奥深さや必要性を教えてあげないと全く興味を持てずに苦手意識だけを持ってイヤイヤ取り組ませることになりがちだ。
秋山先生の数学小話は学生が興味を持てそうな内容で、大人も納得するものだった。
この世界は数学によって形作られているのだと思い知らされた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
数学というと遠い存在ーというところで、親しくなる切っ掛けとして手にとってみた。
著者の語り口は面白く(共著となっているがどちらがどこかは不明)、数学は面白いなあと思ってしまった。確率計算は未だに手触り感がないが(笑)
数学をどう親しいところにいれていくかというところはこれからの自分の課題だが、何か数学って学びたいかもなあーというところの良いきっかけづくりになりそうな本と感じた。 -
自然と数学
日常生活と数学
社会と数学 多数決の罠がわかった
技術を支える数理 アトムの意味がわかった
スポーツと数学 スポーツと数学のかかわり
初めて新書を読んだが、いつも読む本とは違い、人生に役立つような内容だったのでおもしろかった。また読む機会があれば読みたい。 -
この本を読んで数学に恋したくなるか,というとまた別だなあ。
数学本はどうも翻訳もの軍配が上がる傾向が強いのはどうしてだろう(吉田武を除く)。 -
理系大嫌いなので、恋までしなくても“普通”になれるかな?と思って読んだけれど、
やっぱりよくわからない。
実際にお勉強している学生時代に読めば良かったのかも。 -
数学(数の世界)が生活に深くかかわっていること、自然の中に多くみられる=自然の探求のための科目であることが伝わったなら、数学を楽しく学べる子供たちがもっと増えるんじゃないかなって思っちゃいますね。
パズル的なものや統計的なものは考え方も楽しくて子供のころから好きでした。自然に関することは今改めて興味深いです。
実は今回初読ではなく、時々なんとはなしに手に取って、適当なページを開いて読んだりしてます。
今日なんとなく気が向いたのでブクログ登録(笑) -
数学者として有名な著者が、数学的な思考を用いて世の中の色んなことを解説した一冊。
頭の体操や思考実験的なことから、応用範囲の幅広いものや既に実用化されてるものまで幅広く取り上げており、非常に面白かった。 -
同時に同じ著者の本を2冊買って(「まだまだこんなところに数学が」(扶桑者))読みました。もちろん似た内容はあったし、過去にも秋山先生の本は何冊も読んでいるので、ほとんど同じ話題ばかりと言っても過言ではありません。それでも、読んでよかったのです。読んですぐは「オモシロイ」と思って、人に話したりもするのですが、すぐ忘れてしまうので、繰り返し読むことで頭に定着していきます。今回確認して、授業ネタに使おうと思った(あるいはすでに使った)話題。(その1)1L(リットル)のジュースから3dLマスと7dLマスを何度か使って(もとの容器にもどすことも可能)、5dLくみ出す。(その2)6dLマス1つを使ってジュースを1,2,3,4,5dLと全ての場合についてコップにくみ出す。ただし、もとの容器にもどすのはかまわないが、くみ出すのは1回のみとする。(その3)アメリカのテレビ番組。3つの扉の後に、1つは自動車があり、残り2つはヤギがいる。参加者はそのうちの1つの扉を選ぶ。そこに車があればその車がもらえる。さて、参加者が1つに決めた後、司会者が残り2つの扉のうち1つを開ける。もちろん、後にはヤギがいる。その段階で参加者は自分の選んだ扉を変更することもできる。さて、確率的にはどうするのが有利か。それぞれ考えてみてくださいね。
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何年か前の「安住紳一郎の日曜天国」に秋山仁がゲストに来てて、数学の話をして面白かったのでこの本を購入。
・p38 「1対1の対応をつけて考える」
・p55 多数決以外の決定方法(ヘアー法)とか
・p76 ESWL(体外衝撃波結石破砕装置)っていう医療器具=楕円球の面で反射した光は全てもう一方の焦点に集まる性質を利用。どんな大掛かりなものなんだろう、と思って調べたら、意外とコンパクトなものだった。(MRIみたいなのを想像してた)
とかとか、たくさん数学にまつわるトリビアが詰まってて、読みながら「へぇー」と言ってしまうこと必至。
数式も少なめなので、高校生くらいからでも十分読めそう。
確率と統計のあたりも、興味ある人(私のような初学者)がとっかかりとして読むにはよさそうな感じ。
・p131(職人と数学の章の石屋さんの話)の問題では、「三平方の定理なんか使わなくてもここをこうして測ればいーじゃん」的な発想に目からうろこ。温故知新である。
・p101、高校生の時に習ったはずの等比数列の和を求める公式が全然出てこず。自分の頭の老化を感じた -
小さな頃、図書館で秋山先生の本を読んでわくわくした気持ちを思い出した。