- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569794297
作品紹介・あらすじ
マンガ・アニメが席巻し、世界はいま空前の日本ブーム。しかし理由はそれだけではない。食文化、モノづくり、日本語、和の心、エコ-あらゆる日本文化に好意が寄せられている。それなのに自分の国を愛せなくなったのはあまりにも悲しい。なぜ『ミシュランガイド』は東京に最多の星を付けたのか?どうして「もったいない」が環境保全の合言葉に選ばれたのか?「クール・ジャパン」の源流を探ると、古代から綿々と伝わる日本文明の精神、そして天皇の存在が見えてくる。
感想・レビュー・書評
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読みやすい内容で日本が世界と比べてどのような面が秀でているのかがわかります。
自国を知ることとは同時に世界をよく知るためには必要なことだと思います。
また、自国を愛することも同じくらい大切なことでもあります。
外国人で自分の国のことをけなす人なんてほとんどいませんしね(^^)/
その他にも日本の素晴らしさ、日本人が誇りを持つ点について大事なことをたくさん教えてくれたり、食に関することについても触れています。
ミシュランの数は正直驚きました! -
読んでいて、すごく辛かった。
戦後教育の自虐史観で育った人間なうえに、ゆとり教育世代で浅学なので、素直に、ここに書かれていた日本人論を、素直に受け入れて、信じて、喜ぶことができない。
なぜなら、もうここに書かれている日本人像、文化論は、私の日常生活に存在しないから。遠く隔たった昔の話のように、聞こえてしまった。
素直に美しい母国愛を抱けない自分が憎いものの、望んでそのようになった訳ではない、全ての原因は情操教育の指向性という自己防衛の板ばさみにある。
また、私が素直にこの国家史観を受け入れられないというのは、もう一つ理由がある。
公文書を辿りながら、日本という国を辿ると、それはそれは美しい国家像、国民性ができるかもしれない。
しかし、現在でさえ、国家の中心にいる方々が想定する民衆の生活モデルと私の生活の実情は大きく異なる。時代の経過のうちに権力によって淘汰されなかった文書が、いかに限定された情報であるか、どちらのサイドに聞きごこちがよいものだったかというのを感じざる負えない。文書は自己の愚かしさを露呈するために書かれるものではなく、常にその対極の意識で他者の視線を痛いほど気にしながら、後代に明け渡すものだ…この文章のようにw
まあ、小難しく書いちゃったけどさ、私はこの本で自虐史観克服したいと思って読んだんだよね。でも、ちょっとそれは的外れだったなって後悔してるわけ。自虐史観が嫌いの本質的な問題である愛国心とかその延長線にある自己愛を育むためにはさ、タイトルにあるような「いちばん人気」とか数値で測れるものじゃ満足しなくて、けっきょく自分の生活が、生き方が、どんな風に社会とか国とかに関係していたのか、その経験の貧富によってレベルアップしてくもんだよね。あと、逆に、どれくらい国とか社会が自分を愛してくれてるのか、それが認識できなければ、日本の自虐史観とか日本人の自尊心の低さはそうそう引っ剥がせない闇だね。
レビューこんな低くしてごめん。でも、水戸黄門みたいな帰納法的論理展開は感心しないよ。 -
20110208「日本はなぜ世界で一番人気があるのか」竹田恒泰
前回読了した「メイド・バイ・ジャパン」に続いての日本論。
日本論は以外と好きな分野である。
普段の生活の中では寄る辺無くただ漂っているかのような感覚に陥る戦後日本を感じるが、でもなにか一本芯が通っているかのような連続性を感じることがある。
これはなんなのだろう?というのが、このテーマが好きな理由でもある。
本書を読み進めると、やたらと縄文時代から世界に誇るだとか、世界最古の文明は実は日本であるとかから始まり、全ては天皇に行き着くという論調である。
なるほど、著者は元皇族の系統の方であるから、市井の小市民以上に万世一系の皇統に畏み奉るだろう。正直その書きっぷりは抵抗を感じる。
だが、ある意味、普段は意識することはなくとも、有志以来神事を通じて何かにつけて国民の幸せを祈り続けてきた系統が存在するということは、日本人の最後の拠り所としては必要な装置なのかもしれない。 -
かなり昔に竹田さんの研究会に2度ほど行ったことがあります。
この本もずっと積読でしたが
やっと読めました。
今の時代に読むと、ニッポンには日本が足りないというのが、更に実感として持てるような気がします
天皇の逸話のあれこれ、じんときました -
全体的に胡散臭い。
ミシュランガイドなど、まだ知らなかった日本の意外な優れた点を知れたのは良かったけど。 -
竹田恒泰氏の本は、基本的に難しいイメージが私の中で強くあり、敬遠していたのですが、今回、読ませていただいた本は非常にわかりやすく、且つ論理的でとても勉強になりました。我々日本人は自分達の国の事をびた一門も知らないのだな、と痛感いたしました。絶対に知っておかなければいけない事が読みやすい文量で書かれています。気になる方はぜひ読んでいただきたい❗️
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●読んで得たもの
日本(人)の素晴らしさ
●感想
子供にも読ませたい本である。
書かれているとおり、確かに日本がこれまで培ってきたものの素晴らしさが理解できる。
一方で、今の日本を憂うべく指標にもなってしまう。
日本人の素晴らしさや凄さは以前に比べ目立たなくなったように思える。どこに消えたのだろう。 -
日本について知りたくて読書。
箸の話が印象的。中国語だと箸ではなく筷子と書くが、箸という漢字も存在はする。一般的に箸文化は3世紀から7世紀に中国から仏教を通じて伝わったとされているが、その前から箸に近いものを使っており、その呼び方がはしだったのではないかとの説は興味深い。
アジア諸国へ行くと箸文化が残っているのは、中国の影響を受けた国が中心であるが、確かに多くがスプーンとの併用が多い。箸だけで食事をするのは日本だけだと思う(中国大陸や台湾もそれに近いが)。
韓国はスプーンが中心で、ご飯も焼肉もスプーンを用いることが多い。韓国人が大好きな辛ラーメンもフォークで食べる人と箸で食べる人が半々くらいではないだろうか。ラーメンは箸で食べたほうが美味しいというより食べやすいと個人的に思う。
台湾の烏山頭ダムやウズベキスタンのナヴォイ劇場など、日本人があまり知らない日本についての話は、別書で見聞きしたものもあるが、参考文献の量に驚嘆。著者の学習力を高さを感じる。
最近では韓国について批判的な論客としても知られているが、著者が韓国を訪れた回数を聞くと驚く。批判するだけあってよく行っているようだ。中国についての発言も多いが、50回以上訪れているという。よく韓国や中国を批判をする人たちの中にはほとんど訪れたこともなく、バイアスがかけられた日本のテレビや報道のみが情報源という残念な人も少なくない。
私の1つ上だが著者の知識量はすごいなと尊敬に値する。
本書で勧められているように『古事記』など日本の古典から日本を見つめ直す必要性を感じる。
読書時間:約1時間25分 -
思っていたものと違う。コンテンツ主じゃなく、市場としての日本が知りたいな。魅力的なのは、わかっているのだ。