子どもが「やる気」になる質問 叱る前に問いかけると、こんなに変わる!
- PHP研究所 (2011年1月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569794747
感想・レビュー・書評
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すぐ読めて、実用的
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繰り返し読みたい
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「組み合わせると何ができる?」という質問は目から鱗。おもしろい。
「失敗するとしたら何が原因?」という、振り返るだけでなく未来を見据える聞き方。
相手を受け入れるだけでなく、前に一緒に歩めるようなストロークを考えて行きたい。 -
聞き方ひとつで、子供に与える影響が大きく変わることを改めて認識。
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サクッと30分でよめました。
小学校中学年以上の子供向けかな。
子供だけでなくてと大人向けであっても有効な質問はたくさんあったと思います。
組み合わせると何ができる?
何か楽しい事あった?
どんな気持ちになりたい? -
子どもへの呼びかけ方ひとつで、子どもが心を開いてくれる。
叱る前に、立ち止まって問いかける言葉を探す余裕が必要だと思いました。
また、自分自身の心が満たされていないと、子どもや夫への接し方が優しくなれるとのこと。自己実現できる自分を目指したい。 -
すべての質問に幅を持たせ、子ども自身に考えさせ、引き出す 上手い言い回しが多いと思った
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叱る前に問いかけよう。子どもに投げかけたい質問と3つの心得。
3つの心得とは1、どんな答えはすべて正解。2答えは全部「そうだね」と受けとめる。3答えは出なくてもいい、考えることに価値がある。
うーん、この心得、結構できないんですよね。
なぜなぜ坊やのうちの息子にもよく「あなたはどう思う?」って聞きなおしたりするんですが、よくある答えが「わかんな~い」なんですよね。
これ聞くとがくー、なんですが、これも立派な答え、受け止めましょうとの事。
はーーーい。。。
実際に学校でしつもんをした時のエピソードがよかったですね。
質問の仕方1つでも後ろ向きを前向きに変えることができるという事がよくわかりました。
いいなと思った質問、小学生以上くらいに合いそうなのでちょっとまだ難しいかも、だけど使っていこうと思います。
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・今日楽しかったことは何「が」あった?
・なんでもできるとしたらなにがしたい?
・この勉強が終わったらどうなっていたい?
・これが終わったら何パワーがついてる?
・うまくいくためになにができる?
・ここからの学びは何? -
ダイレクトに質問そのものが書かれているので、共感できる部分とできない部分が混在していますが、新しい発見もありしました。誰もが薄々気づいている事も多いのですが、ここで重要なのは、行動に移し続け、習慣化する事であるのは言うまでありません。
ありがとうございます。
以下、本書で共感した箇所です。
(page.9)
一般に、親から子どもに対してのコミュニケーションは、「指示」「命令」「詰問」になりがちです。しかし、指示や命令、詰問は、子どもの選択肢を「減らす」ことになるのです。
(page.16)
子どもに問いかけるということは、じつは親であるあなた自身のあり方が問われていることでもあるのです。
(page.51)
計画を立てることは、とても大切です。計画がないと、意味のない行動をしたり、見当違いな方向に進んでしまうこともあるからです。
(page.57)
命令によって、子どもを自分の思いどおりにコントロールしようと思うのではなく、子どもの可能性を信じ、質問によって主体性と意欲を引き出す。そこから子どもの「やる気」が生まれます。
(page.75)
「何回も練習したんだから、大丈夫よ」と、こんな根拠のない慰めを親は言いがちですが、不安を抱えている子どもには、ちっとも解決になりません。できないほうばかりをイメージしてしまうと、「なにもできない」「どうしよう」と思いつめ、エネルギーレベルがどんどん下がってしまいます。そんなとき、「うまくいくために、なにができる?」と聞いてみましょう。・・・不安なことに対して、具体的になにをしたらいいのかがわかると、自己肯定感がぐっと上がります。
(page.79)
「なんでやらないの?」はいわば、いいわけを誘導する「尋問」です。これを質問に変換すると、「どのようにすればいいと思う?」となります。
(page.97)
「学校で図工の時間にこんなことがあったんだ」と子どもが話しかけてきたとき、「で?」と強い口調で言ったり、「だから?」とカッターを繰り出せば、会話がプツっと途切れてしまいます。しかし、「それで?」と聞くと、どんどんしゃべってくれます。「それで?」というのは、話を引き出し、促すための短い「質問」なのです。
(page.99)
子どもと話すとき、その言葉尻や表面的なものにとらわれるのではなく、その奥にある気持ち、大切にしているものを見つめていくのが、理想的な親の関わり方ではないかと思います。
(page.106)
子どもは、親の言うことよりも、やっていることをまねします。なぜなら、映像情報のほうが、言語情報よりも圧倒的に影響が大きいからです。親がいくら「いい言葉を使いなさい」と注意しても、親の言葉づかいが悪ければ、子どもには移ってしまうのです。・・・親は、自分とは別人格の子どもを、思うとおりにコントロールすることはできませんが、子どものモデルにはなれます。
(page.120)
「なんであなた、こんなに帰りが遅いの?外真っ暗でしょ、危ないじゃない!」こんなふうに、「あなた」を主語にした言い方は、相手をコントロールしようという意図が感じられるので、子どもの反発を招きやすくなりがちです。ところが、「外、真っ暗だから大丈夫かな、って心配したわ」と、「私」を主語にした「I(アイ)メッセージ」で伝えられると、同じことでも、受け入れやすくなります。なぜなら、Iメッセージは、他者が否定することのできない、受けとめざるを得ない事実だからです。
(page.139)
親が自分の夢を持ち、自己実現を目指していれば、それが子どものお手本になり、子どもの自己実現のサポートになります。夢のない親が、子どもに「夢を持て!」と言ったところで、あまり説得力はありませんよね。
(page.143)
「子育て」は「親育ち」。子どもを育てるプロセスを通じて、親自身が、自分の人間力を磨く「学び合いの道」なのです。