新版・実践経営問答 こうして会社を強くする (PHPビジネス新書)

著者 :
制作 : 盛和塾事務局 
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レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569794952

作品紹介・あらすじ

あまたの困難、経営課題を乗り越え、一代で京セラを世界的大企業に育て上げた稲盛和夫氏。リーダーとしての日々の実践の中で培った、「判断力の磨き方」「社員のモチベーションの高め方」「危機に対応する方策」「リーダーたる心構え」など、経営のコツを、自身の実体験をふんだんに盛り込み熱く語る。名経営者の「生きたマネジメント」が学べる本。

感想・レビュー・書評

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  • 盛和塾でのやり取りがベースになりますが、経営についての悩み事全般がまとまっていて、内容もリアルです。
    また、著者の回答もわかり易く経営者としての心得の書として、有効な一冊だと思います。

  • 本書は、稲盛氏が塾長を務める盛和塾において、塾生である経営者からの質問に稲盛氏が答えていく「経営問答」の内容を掲載しています。

    経営者や組織のリーダーなら必ず遭遇する問題について、稲盛氏がズバリ答えていく様子は、まるでその場にいるような臨場感を味わいます。


    例えば、親の後を継いで二代目社長に間もなくなろうとしている経営者から、『社長とはどうあるべきか』という質問を受けます。

    稲盛氏はご自身の体験から、次のように答えています。

    『社長というのは物事を決める最終の地位ですので、決断の基準となる心の座標軸を持つことが大事だと思います。

    私は京セラ創業の頃、"人間として何が正しいのか"、"原理原則に基づいて経営する"ということを心の座標軸にしてまいりました。

    また、経営目標の達成について潜在意識に浸透するほどの強烈な願望を持ち、従業員から「社長が決めたことなら、必ず達成しよう」と思われるような、信頼され尊敬される人間性を備えていなくてはなりません

    私も京セラ創業三年目にして"全従業員の物心両面の幸福の追求"を理念に掲げ、人のために尽くすということを経営の基本におき、人格を磨きました。

    心を高め、利他の精神をもって経営にあたられると良いと思います。』


    本書で紹介されている質問の内容は多岐にわたりますが、稲盛氏の回答から伺えるのは、"やり方"ではなく"あり方"が土台にあるのだなということでした。

    経営のみならず、生き方についても大切なことを学べる素晴らしい一冊でした。


    私も起業したての頃に、メンターから「自分のことを100人の組織のトップだと思いなさい」と教わりました。

    現状に関係なく、自分は組織のトップであるという意識を持つか否かで、行動と結果が大きく変わることを学んできました。

    「有言実行を貫いて、仲間と共に豊かな人生にする」という目標を私も持っているので、それを実現させるためにも、日々ベストを尽くしていきます。

  • 稲盛会長の思いの一端を概観できる。私の故叔母の店にお忍びで来店し、ビール一杯と枝豆に一万円を払って帰るエピソードを聞いたのが懐かしい...。

  • ・同じ目標へ
    経営者は、企業を単なる烏合の衆でなく全員が一つの目標に向かって突き進む集団、一つの意識、考え方を共有する集団にしていく使命がある。
    どういう会社にしたいのか?それが原点である。登山でも小さな丘に登るのとヒマラヤに登るのでは、準備も心構えも違う。

  • 経営者と公務員って全然違うように思われます。
    でも驚くほど共通点もあるんですよね。
    「社長心得」に「公私峻別」を挙げられてます。
    ケジメですよね。

    経営には「無限大の責任感」を持ち「人格意思」を全て注入し「誰よりも努力」して尊敬される。
    これは今の公務員にも求められる資質かもしれません。

    「会社は社長の器以上に大きくならない」
    「全従業員の物心両面の幸福の追求」
    この点はトップに立った時にわかるのかもしれません。
    組織も所属長の器以上に大きくならないですし所属長が部下の幸せの追求を考えて仕事しないと良い結果は生まれません。

    新しい4つの創造
    「需要」「市場」「技術」「商品」
    独立して存在せず渾然一体となることでイノベーションが生まれるとのこと。
    どんな仕事でも意識したい言葉です。

    著者の本を精力的に読んで行こうと思います。

  • カリスマ稲盛さんが、現実的な中小企業の社長の悩みに対して指南する、リアリティが面白い一冊。世の中には、2代目、3代目社長が多く、創業者よりも、苦難が多いことを感じた。企業経営、社長こそが、組織に生命力を与えられるや、人にとって正しいことが判断基準のような、人間基軸で経営を行い、成功している点が感服する。

  • 盛和塾での勉強会の『実践経営問答』トップの器となるには、ひとのためにつくす 現場主義を貫く 値決めは経営 会計が分からなけば経営者になれない 誰にも負けない努力をする 経営という仕事を好きになる

  • 困ったらここに戻る本ヽ(*´▽)ノ♪

  •  稲盛和夫氏が主宰する経営塾の盛和塾の勉強会の内容をまとめた本。その勉強会で「経営問答」というものがあり、参加者の質問に対して、稲盛和夫氏がアドバイスをする。

     大企業から中小企業、業種も様々な種類があるし、経営者にも創業者もいれば、二代目、三代目もいる。また、従業員との関係も多種多様で会社の数以上に経営者の悩みは存在し、すべての悩みが特殊ケースの様である。

     それらの質問に正解などないように感じられるが、稲盛氏の経験に裏打ちされた普遍的に通用するであろうアドバイスは、説得力がある。数字やロジックで説明する訳ではないのに、普遍性を感じられるのは、同氏の困難な経営課題を乗り越えてきた経験に、裏打ちされているからだろう。会社が生き物であるというのも実感できる。

     一方で数字による会社の把握、つまり損益計算書、貸借対照表などで計数的に管理することが経営者に必要な条件の一つだとしている。

     経営者の心構えが読み取れる内容であり、専門的すぎず読みやすく、しかしながら、稲盛氏の経営哲学に多面的に触れることができる。自分の勤める会社に重ね合わせながら読むこともできる内容も多く、あっという間に読んでしまった。

     個人的には「京セラのコンパとはどういうものか」が印象に残った。このレベルの飲み会ができれば、きっと、もっと仕事が楽しくなるに違いない。

  • ディフェンシブな経営手法に好感が持てる。もちろん道徳論にも。

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著者プロフィール

1932年、鹿児島生まれ。鹿児島大学工学部卒業。59年、京都セラミック株式会社(現・京セラ)を設立。社長、会長を経て、97年より名誉会長。また、84年に第二電電(現KDDI)を設立、会長に就任。2001年より最高顧問。10年には日本航空会長に就任。代表取締役会長、名誉会長を経て、15年より名誉顧問。1984年には稲盛財団を設立し、「京都賞」を創設。毎年、人類社会の進歩発展に功績のあった人々を顕彰している。
著書に『生き方』『京セラフィロソフィ』(ともに小社)、『働き方』(三笠書房)、『考え方』(大和書房)など、多数。

稲盛和夫オフィシャルホームページ 
https://www.kyocera.co.jp/inamori/

「2019年 『心。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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