男の生き方 誇り高く、信念をもて

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569795201

感想・レビュー・書評

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  • 村上龍の「すべての男は消耗品である」のような力強く、奮起されるようなものを期待していたが、その意味では期待はずれだった。賛否両論巻き起こるような突飛な主張というのは本書には少なく、いずれも常識の範囲内というかありきたりな感じで新鮮な気付きはあまりなかった。アポロ月面着陸時にひとりで月の裏側を回った飛行士の絶対的な孤独という話はおもしろかった。

  • 当店企画「本のチカラをなめんなよ」で
    (株)HSのセンムからの課題本。

    川北さんのは読んでみたかったのよ。

    男とは!!!みたいので、ちょっとおなかいっぱいの内容ですが、タイトルがタイトルなだけに仕方ないね。

    センムはわたしを男性にしようとしてるとおっしゃってたし。

    以下、名言の抜粋。

    -------------------------------------------------------------------

    ・「人のせいにするな」とは、人のせいにしても、少しも事態は変わらないからである。自分を高めたければ、どんな場合でも安易に人のせいにしないことだ(P34)

    ・「人生はだれも頼れない。苦難は自分で乗り越えないと」モットーは「群れず、あわてず、頼らず、下手でも自分らしく」日本画家の堀文子さん(P40)

    ・楽しいこともあるが、つらいこと、悔しい時もある。競争と強調の両方をこなさなければならないからだ。おかげで、いつも緊張を強いられ、疲れることも多い。ときどき抜け出したくなるが、自分勝手にふるまうことはできない(P56)


    ・「血の小便が出るほど苦労するか、大病の経験がない限り、男は本物になれない」というのは当たっている。(P66)

    ・人生で最初に強い印象を与えてくれた人の影響を、よくも悪くものちのちまで引きずるのだ。(P198)

    ・どんなときも、一歩引いて「きっと相手にも、こちらにはわからない事情があるのだ」と思ってみよう。わかりきった正論、こうあるべき論などを声高に唱えないことだ。それは正しいかもしれないが、独りよがりのこともある。(P228)

  • 2015 9 25
    23冊

  • 詳しく読めてはいないが、ざっと読んだ。男らしさ。シンプルな生き方。とてもかっこいいと思った。なんとなく、男らしい人がいいと理想を抱いてきたが、その中身を内容を詳しく代弁してくれたかのような本であった。男らしく、シンプルに。一本筋の通った本。こんな人を好きになりたいと思った。私には、このような生き方はできない、考えはすごいなと、納得はできるが、いざ自分が実践しようとなると、難しい。だからこそ、このように生きている、生きようとしている、男性に魅力を感じるのだと思った。自分にはできないもの、もっていない何かを持っている男というものに、女性というものは惹かれるのだと思う。強さを持っている男性。自分には無いものをもっている。そんな、男らしさのつまった本であった。時間があまりなく、詳しく読めてはいないので、時間のある時に詳しく深く読みたい。時間のある時に、また、男らしさについて、勉強したい。私の理想の男性像のようなものを書かれていたので、ぜひ、また読もうと思う。

    ただ、少し行き過ぎるようなところもあり難しく感じる部分もあった。なので、時間に余裕のある時に、ゆっくり読みたい。

  • ◇「善悪の理屈を知りたるのみにては、武士道にあらず。善なると知りたる上は、直ちに実行に顕はし来るを以て武士道とは申すなり」

    ◇職業に貴賤なしは建前か?→貴賤があるとしたら、その人の心構えにこそある。

    ◇「幸福を求めないほうがいい。求めない目に、求めない心に、求めない体に、求めない日々に、人間の幸福はあるようだ」

  • お年を召したおじさんの叱咤激励が始めから終わりまで、という本。
    はたと気づかされる部分はあったが、考えの押し付け、という感想が否めなかった。自分もまだまだ子供だなと気づかされた。

    ●確固たる信念を持て
    ⇨ベタな話だが、自分の中に一本の芯を、信念を持つことができれば、男は上がる

    ●「正義」とはなにか?
    ⇨正義とは普遍的なものではない。しかし、「義」とは、自分が良かれと思ったことそのものである。
    つまり自分が良かれと思ったことを実行し、他者の役に立てれば、それは「義」である。

  • 実直で1本筋の通った筆者の人間性(良し悪しは別として)が垣間見られて、自分としては大いに共感できる「快著」だと思う。それ程、自分もオジサン・オヤジの部類に入ったという事か。

    「日本人は日本人に生まれた事にもっと誇りと自信をもっていい」「日本のよさを日本人くらい知らない人間はいない(外国人:談)」など、現在人に痛恨の一撃を喰らわせるインパクトのある、まさに現在世情へのアンチテーゼと言っても良いであろう。

    男の生き方、それは品格のある「日本男児」の姿を追い求める事のようである。これからの世の中、もう一度、「品格(=道徳)教育」をどうやらやった方が良いかも知れない。最近の子供は親から「みっともあいからやめなさい!」と言われる事は無くなったようだが。そんな事からでも良いのだ。

    普通に挨拶さえできない人も多いが、その様なヒトを「敵とみなす」事も大切な事に欲しいと思うのは自分だけなのだろうか、と思うが如何か。

    1.男たちよ、目を覚ませ
    2.楽しんでこそ人生ではないか
    3.品格ある男になれ
    4.男たちよ、自分の美学をもっているか
    5.人から頼られる存在になれ
    6.モテる男がやっている事
    7.父として子供にすべき事
    8.カッコいいと思える自分であれ
    9.日本人としての誇りとは何か

  • 川北義則著「男の生き方」PHP(2011)
    彼の男の人生論は、たまに行き過ぎた感があるが、本質をついていて非常にためになる。このようにさっぱり生きれたらと思ってしまう。だから、ついつい読んでいる自分がいるんですよね。

    *義という言葉が好きだ。義の特徴とは何か?それは私利私欲のない事である。「義をみてせざるは勇なきなり」という格言がある。正義のことをしりながら実行しないのはその人に勇気がないため臆病なためということ。
    *目標がないくらいなら、邪悪な目標でも会った方が良い。
    *うまく行かないのが当たり前と思っているすべてに淡々とした態度で接する事ができるようになる。人間関係は「うまくいかない」を前提にすると案外気軽につきあえるものだ。
    *やさしくなければ男じゃない。そもそも日本文化は女性文化だからだ。最高の神がアマテラスという女神である。日本文化の開花は平安時代の平安朝。それををみれば女文字の仮名が生まれ、その使い勝手の良さから土佐日記が生まれている。
    *他人はどうであれ、自分で自分がかっこいいと思えるようになればしめたものだ。
    *外国人が見た日本のよいところベストファイブ(1)親切(2)四季折々の自然(3)ラーメン、たこ焼きなどのB級グルメ日本食(4)神社(5)交通機関が正確である

  • 「男の生き方 -誇り高く、信念をもて」川北義則
    2000年代の日本男児向け啓蒙書。茄子紺。

    パッと、読了後の印象カラーがでてきたことに自分でびっくり。普段小説以外ではイメージないもんなんだけど…
    それだけ訴えかける文勢があったのでしょう。

    自分の生き方に誇りを持つなんて当たり前で、その当たり前について煩悶するのは昔も今も精神力の問題なんでないの?と思う。
    精神力、鈍ってるとは確かに感じるなあ…
    外的にも内的にも「強くなくていいんだよ」って免罪符が横行しすぎ。

    日本男児論から国体までつなげて論じてしまう本書は、確かに決めつけすぎているきらいはあるけれど、
    その論旨自体に対して毅然と大人なオトコとしての捉え方ができるか、でしょ。2ちゃんねる脳になってはいけない。

    ぜひ女性にも読んでほしい一冊。(3)

  • 年寄りの言う事を聞いてみるのも悪くない。

    自分の親が同じことを言っても反発してしまうが、

    同じことを親と同年代の著者の本で読むと、まあ納得できる。

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著者プロフィール

大阪生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。文化部長、出版部長を歴任後、1977年に日本クリエート社を設立。

出版プロデューサーとして活躍するとともに、生活経済評論家として新聞、雑誌などさまざまなメディアに執筆し、講演活動も数多く行っている。

主な著書に『男の品格』『「孤独」が一流の男をつくる』『男の嗜み』『60代からやっていいこといけないと』など多数。

「2022年 『20代で身につけたい5つの習慣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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