コンサルティングとは何か (PHPビジネス新書)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569796192

作品紹介・あらすじ

ドリームインキュベータ創業者にして、元BCG日本代表という、まさに日本の戦略コンサルタントの第一人者である著者が、初めてその本業である「コンサルティング」について語る!その仕事の流儀、本当の役割、求められる能力から、知られざる歴史や「お金」の話まで。コンサルティング業界の人はもちろん、それ以外の人にも多くの発見がある、全ビジネスマン必読の書。

感想・レビュー・書評

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  • 実務に基づいた整理がされており、読みやすくまたタメにもなったと思う。コンサルタントという職種以外にも役に立つ考え方や取り組みも多く、また読みたいと思った。

  • コンサルティングについて知りたくて読書。

    本書にも登場する大前研一氏もそうであるが、アメリカ留学経験がある著名なコンサルタントの人たちは、自慢話にも受け取れるような自己顕示欲が強いと日本人は感じるかもしれない。そのため、苦手だというアンチが生まれる一方で、熱烈な信奉者も多くいると思う。

    本書は、著者の30年以上のコンサルティングの経歴が語られている。

    「答えを教える」のではなく「考える」ことが仕事(p96~)
    留学時代の担当教授とのやりとりから日本の教育や社会習慣との違いを感じることができる。

    徹底した現場主義で、何が問題かを常に考えることが、改善や成長の鍵となる。

    ダイエーの中内功氏、ホンダ、JALでのエピソードは興味深い。
    経営陣と仲良くなることがコンサルティングの目的ではないので、大変な仕事だと思う。経営者、特に創業者はプライドが高く、そのプライドが邪魔をして、抜本的な改善や行き詰まりを打破できないことが多い。どうやって上手に問題を伝え、プライドを傷つけないように揉みほぐして強力を得ることができるかだと思った。

    読書時間:約55分

  • いやはや…コンサルタントとは何とも大変な職業らしい。
    何度も読み返す価値がある本だと思う。

  • BCG時代の体験談がふんだんに盛り込まれており、非常にコンサルティングの仕事をイメージしやすい作りになっている。

    堀さんの語るプレゼンテーションのコツは興味深い。

  •  ボスコン出身でありドリームインキュベーター創業者である著者がタイトル通り「コンサルティングとは何か」を論じている。
     著者の経験や価値観がかなり強く反映されている気がするけど、コンサルティングは「考える」ことに対価をもらうという主張には納得できた。文章も読みやすいし、ボスコン時代の経験談も面白い。コンサルにちょっとでも興味のある人にはおススメ。

  • UP or OUTの厳しい世界に身を置いた著者が語る、コンサルティングファーム。

  • 一番衝撃を受けた言葉は、コンサルタントは「答えることじゃなく、考えることが仕事」、「考えることに対する対価をいただく」ということだった(必ずしも引用ではない)。
    その他にも、
    問題が何かを考えるのが社会人。
    や、
    コンサルタントは医者であって医者でない。
    プロジェクトリーダーは個人として優秀でないといけない。
    なども納得した。

    辞めていくコンサルタントの転職先なども書かれており、イメージが湧いた。だがそれでもあまり就職したいと思わなかったので、その理由を深く掘り下げるようにしたい。

  • プロフェッショナルの仕事について、非常にわかりやすく書いてあった。特に、英国屋のスーツの話とコンサルティングフィーの話の連動性がとても印象的だったをできることなら、自分もコンサルティングファームで働いてみたいものだ。

  • コンサルティングの始まりは1900年 業務改善コンサルティング
    教えを受けたー財産となったお金では買えない経験
    ホンダの経営学ービジネスとは勝負事、やるからには勝つ、勝つためには多少の怪我も覚悟
    コンサルティングの年間労働時間 8時間/日×週5日×年52週=2080時間
    稼働率=顧客に料金を請求できる時間/年間労働時間 65%
    コンサルタントは傭兵
    金がかかるし、特殊な事情のときだけ要る
    新規参入や海外進出、MAなどのコンサルティングではなく、本業への戦略コンサルティングが本流
    いくら自分に能力があっても、理論立てて部下に伝える力がないと部下は育たない
    (買収を待った行動について)自分の保身より会社が大事だからできた
    何が問題かを探し出し、その解決策を探す
    考えることに対してお金をもらう
    情報は手に入らないのが当たり前、それをどう仕立てて情報にするか
    コンサルタントの仕事^グラフを書くこと
    誰のいうことなら、どこのデータのことならクライアントは信じるのか確認する
    コンサルタントは哲学を語らない、事実と論理しかクライアントは受け入れない
    1、どれだけ入念なインタビューができているか
    2、論理構成
    3、わかりやすく伝える
    4、スライド(2分1枚、1枚5行、1行15文字、1コマ50-60分、13分でやま)
    3年でマネージャー、7年でプリンシパル
    地頭のよさ(論理力)、素直さ、努力できるか、打たれづよいか、運
    PL BS マーケティング
    プロフェッショナルたるもの自分で技を盗め
    能力・実績+人柄
    コンサルティングのあと IBの業界アナリスト、ヘッドハンティング、事業会社、
    同じ会社でも事業部によって業界が違う、価値観も行動様式も違う
    論理構築できたとき、クライアントに納得してもらえたとき、クライアントが実行して数字として成果があらわれたとき
    できない理由、やらない理由を考えるのはビジネスではない
    日本人はチームを組むと強い

  • コンサルティング会社を率いる筆者が自身の体験を基に、コンサルティングとな何かを語る。実体験の記載が多く、コンサルティングについて体系的にまとめたというよりも、熱意とか気持ちが伝わる本になっている。
    気になった内容
    ・何をX軸、Y軸に置くかがコンサルタントの能力
    ・スライドは1枚5行、1行15文字に集約する(1スライド2分のプレゼン)
    ・何が問題かを定義することが重要
    ・あくまでも事実ベース、現場から情報を得る

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著者プロフィール

ドリームインキュベータ会長

「2017年 『戦略の本質』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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