- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569797960
感想・レビュー・書評
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第1部はわかり易く書かれているので良いとして、本体の第2部は相当に酷い主張のオンパレードです。
この人の本は数冊読んでいるハズですが、アメリカ礼賛の意図をいろいろな情報を織り交ぜながら、洗脳しようとしているかのようです。
おまけに重要な事実でもその主張に沿わないものには言及しない。
稀有なサギ本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アメリカも一枚岩ではない。フェデラリストのハミルトンVSアンチフェデラリストのジェファーソンというのが典型。オバマ大統領の2012年大統領選戦略がその通りに展開されるのか注目したい。
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図書館で借りた本。思ったほどは面白くなかった。共和党と民主党の理念が反転するあたりが不思議なもんだと思いつつ興味深かった。
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大恐慌の原因については、さまざまな原因が指摘されています。表面的には「いきすぎたバブルが弾けた」わけですが、その前提となる構造的要因がありました。(…)二〇年代のアメリカの好景気を支えていた要因の一つは、ヨーロッパの復興需要でした。ヨーロッパの工業生産力が戦争によって全面的に破壊されてしまったため、その欠落を補うような形でアメリカ経済が急成長を遂げたのでした。ところがヨーロッパ経済が復興するにつれ、生産力が世界的に過剰となり、世界資本主義が大不況に陥る構造的要因がつくられてきました。73
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ルーズベルト大統領(任期十九三三~四五年)が「ニューディール政策」と呼ばれる積極的な経済政策によって経済回復をはかったことは、よく知られています。デフレ・スパイラルと極端なバランス・シート不況から脱出するために、公共政策に社会主義的な要素も取り入れ、有効な需要を創出していこうという政策でした。しかし、アメリカ経済を本格的に回復させたのは、ニューディール政策よりも、むしろ第二次世界大戦による大規模な有効需要の創出であったといわれています。75
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思ったよりも面白くはなかった。アメリカの歴史、思想など幅広く書かれていた。その分、一つ一つのテーマが浅く、結局どこを一番主張したかったのかわかりにくかった。アメリカ史という授業を受けた感じ。
ただ、米中の関係と日本の立ち位置の話は面白かった。今まで個人的にあまり実態がわからなかっただけに。 -
プロローグにいきなりTPP反対とあったので自己主張本かと萎えたが、アメリカ建国以来の外交・軍事・経済政策の底流にある保守・リベラルの流れを理解できた。偏った展開もあるが、点と点をつなぐ論理構築力は高いので、取捨選択すればうなずける主張も多い。第2次ITバブルやTPPよりFTAといった主張は共感できる部分がある。昨今の格差是正デモもその文脈で解釈できる。ウィキリークスの解釈もおもしろい。
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この本のTPP問題に触れた部分は、ぜひ読んでおくべき。
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相反する主張が渦巻くダイナミックなアメリカをリアルに捉えています。数あるアメリカ本の中でも出色のできだと思います。
特に共和党と民主党に代表されるような異なる価値観の対立がどこから来ているかを、アメリカの建国にまで遡って現在にいたる過程を説明している部分が素晴らしく、アメリカってこういうことだったのか!と何度も膝を打ちました。