プロの知的生産術 (PHPビジネス新書 200)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569798790

作品紹介・あらすじ

情報が溢れかえっている現代。やみくもに情報収集・整理をしたところで成果は出ない。本書はトップ・コンサルタントとして、そしてビジネススクール教授として活躍する著者が、確実に成果につながる「アウトプットを重視した」知的生産術を説くもの。情報と付き合うための基本スタンスから、独自の情報活用法、各種メディアからの情報収集術、著者こだわりのデジタルグッズまで盛りだくさんの一冊。

感想・レビュー・書評

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  • BCG元代表の内田さんの知的生産術の本。
    「インプットよりアウトプットの方が大切」というのは、
    巷でよく聞く話ではありますが、
    その知的生産のフローにおいて、
    インプットをアナログで行いましょう、というのは
    内田さんならではのやり方だと思いました。

    どんなやり方でもよいので
    自分なりの方を見つけたい今日この頃ですが、
    こういうプロのやり方の良いところをつまみ食いしていって、
    自分なりのやり方を見つけるのが良いと個人的には思っています。

  • 渋滞をしている高速道路の先で前にでるための考え方

    仮設思考や論点思考等の著作をもち、元BCG日本代表、今は早稲田で教授をしていらっしゃる内田和成さんの本。
    ちなみに帯に著者の写真があったが、思っていたイメージとなんとなく違いました。全く根拠はないのですが、なんとなく恰幅の良い方のイメージを持ってましたが、違いました。

    内容としては、情報収集のやり方の増えた現代に合わせて、パフォーマンスをあげるための情報収集、分析、発信をしましょうというもの。
    現代における知的生産の基本は、
    1、情報化時代には情報収集と整理では勝負がつかない。そのためにアウトプットで勝負をする必要がある。
    2、情報活用の『目的』を明確にすることで、必要な情報とその収集方法が決まってくる。
    3、自分のポジションを理解すると、それによって求められる役割の違うし、必要な情報や活用方法も変わってくる。
    4、それらを理解した上で、自分の『期待されている役割』、すなわち自分の得意技を見つけて、自分の勝ちパターンを築いていく。
    と定義して、情報収集の目的は3点
    1、意思決定の助けとなる情報
    2、アイデアの元になる情報
    3、コミュニケーションの手段としての情報
    とおいている。

    全体を通して。羽生善治さんがおっしゃっている『情報化である程度の所までは高速道路になったが、そこから先で渋滞が起きている』という世界観と同じもの強く持っていらっしゃる印象です。

    デジタルがジェットがかなりお好きな様子ですが、内田さんの中でフォーマットが出来た時代のガジェットに最適化されているようにも感じて、例えばEvernoteを使ったタグ管理で、頭のなかでやる20の引き出しは出来るのではないかとも思った。(スパークさせる機能を意識的に持つ必要があるが)
    書いてある方法論がすべてではなく、渋滞の抜け方を考え続けることが大事だとも理解しました。
    ちなみにSONYのCLIEのくだりもとっても共感でした。

  • 大好きなウッチー(早稲田大学ビジネススクール教授、元BCG日本代表 内田和成氏)の新作。
    本の中身はというと、常々先生の話を聞いていたり、著書を目にしていたりするとよくいわれたりしていることが大半であるが、第1章においては新しい切り口が用意されていた。
    先生はかねてより「情報はむやみに集めるな、整理するな」とおっしゃっているので、情報整理術などに関する本などは書きたくなかったそうだ。それなので、今回は情報収集や整理ではなく、“アウトプット”に主眼を置いての内容となっている。
    その代表的なものは、「期待役割」という言葉に集約されている。
    というのも、立場によって、期待されている機能が違い、機能が違うからアウトプットも変わると。つまり、アウトプットが変わるということは集めるべき必要な情報も変わってくるから、網羅的に情報を収集するのではなく、自分の立場を考えて情報収集及びアウトプットせよという知的生産術である。
    また、情報収集はしやすい現代であるので、アウトプットでないとほかと差別化もできないという論旨である。

    このように明文化してしまうと「当たり前じゃん」なんて思うことかもしれないが、実際の業務においてこういうことができている人がどれだけいるのかと考えると、そう多くないはずである。

    ぼくももっともっと効率的に業務を遂行して、より価値のあるアウトプットを心掛けたいと再認識できた一冊だ。

  • 簡単に情報が収集できる時代だからこそ、インプットではなくアウトプットで差をつける。

    情報を集めることが目的にならないようにする。情報を活用する目的を意識する。

    コラムの道具自慢が、ちょっとかわいい。でも、紹介されていた文房具が、自分が良いと思って使っているものと同じものがあって嬉しかった。

    常に好奇心を持つことが大切!

  • KindleUnlimitedで読んだ。

    2011年刊で、『アウトプット思考』の元本だ。

    12年の時を経て知的生産環境が激変していることもあり、別の本と言ってよいくらい大幅な加筆修正がなされている(本書で大きな位置を占めるガジェット紹介は、『アウトプット思考』ではほぼカット)。

  • ・情報は目的を持って探す。目的は、意思決定のため、アイデアのため、コミュニケーションのため。そうすることで必要な情報の選別が効果的になる。全ての情報を集めようとしない。
    ・目的を持つことでアウトプットも捗る。
    ・テーマごとに頭の中にバーチャルな引き出しをつくり、そこに情報を放り込む。そうすると情報同士が点と点が線になりやすくなる。

  • 【目次】(「BOOK」データベースより)
    第1章 「情報整理」では差がつかない時代ー「自分のスタイル」を確立しよう(情報活用のボトルネック/「目的」を持って情報と接する/自分の「立ち位置」を明確にする/「期待役割」を意識する)/第2章 大事なのは量ではなく「質」-必要な情報、不要な情報をどう見抜くか?(少ない情報で勝負する/「目的」というフィルターで情報を選別する/「差別化

  • アウトプットするために、インプットする。言わば当たり前のことであるが、実践的であり府に落ちる内容であった。

  • 著者の文具好き度合いが一緒で、いろいろ共感出来た。
    失敗し続けても、アウトプットという実践をしないと、糧にならないと自分に言い聞かせながら頑張りたくなる一冊

  • 内田さんの道具へのこだわりが具体的に書かれていたコラムが、特に興味深く読めた。

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著者プロフィール

早稲田大学名誉教授。東京大学工学部卒業後、日本航空入社。在職中に慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)。その後、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)入社。同社のパートナー、シニア・ヴァイス・プレジデントを経て、2000 年から2004年までBCG日本代表を務める。
この間ハイテク、情報通信サービス、自動車業界を中心にマーケティング戦略、新規事業戦略、グローバル戦略の策定、実行支援を数多く経験。2006年度には「世界の有力コンサルタント、トップ25人」に選出。
2006年、早稲田大学教授に就任。早稲田大学ビジネススクールでは競争戦略やリーダーシップを教えるかたわら、エグゼクティブプログラムに力を入れる。早稲田会議創設。早稲田大学ビジネススクールと日本経済新聞のコラボレーション企画『MBAエッセンシャルズ』創設。
著書に『仮説思考』『論点思考』『右脳思考』『イノベーションの競争戦略』(以上、東洋経済新報社)、『異業種競争戦略』『ゲームチェンジャーの競争戦略』『リーダーの戦い方』(日本経済新聞出版)、『意思決定入門』(日経BP)など多数。

「2023年 『アウトプット思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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