伝える力 2 もっと役立つ! 「話す」「書く」「聞く」技術 (PHPビジネス新書)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569800578

作品紹介・あらすじ

超ベストセラー『伝える力』の続編がついに登場!前作のわかりやすさはそのままに、著者がテレビや報道の現場で学んできた「もっと伝わる」話し方、書き方、聞き方を伝授する。「東日本大震災と伝える力」「総理の演説力」から、「怪しい敬語」「教科書がわかりにくい理由」、そして「池上さんの意外な過去」まで様々なトピックスを収録。もちろん、具体的なノウハウも満載の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 最近、「〜させていただく」とへりくだった話し方が多いことが気になっており、共感できた。
    メディアで使う人が多いからだと思う。

  • 伝える力 2 もっと役立つ! 「話す」「書く」「聞く」技術 (PHPビジネス新書) 
    2011/12/15

    本書で学んだことを当たり前に出来るようにしたい
    2011年12月18日記述

    池上彰さんの書籍。
    伝える力2という題名になっています。

    本書はいわゆる実用書のつくり、雰囲気ではありませんでした。
    3月の大震災を振り返りつつ原子力用語の解説に苦心し工夫したこと、学べるニュース等で気づいたことを振り返りつつどう相手に表現するかを示しています。

    (もちろん学べる点は多いです)

    個人的には要点をまとめた欄を作って欲しかった。
    まえがきにもあったが、購入者層を幅広く想定したためなのか実用書としての編集の良さが前作に比べなくなっているように感じた。
    1と比べ文章全体が詰め詰めになっていて、見やすさが落ちているのは残念

    特に重要と思えた指摘は以下の通りです。

    ・一文は短く、話は具体的にする、固有名詞、数字を活用する、
    ・業界内用語は外に向かっては使わない → 一般的な言い方に変える
    ・名称の由来やそもそも話を説明し話しのつかみに使う。
    ・意識的にゆっくり話す。時にはメリハリをつけて。
    ・用語で曖昧な点は辞書を引き調べる。
    ・興味を持つ→調べる→伝える→さらに詳しく知る と言った知の循環をつくる。

    上にあげたような、やるべきことを地道に繰り返すことで伝える力は伸びていくと思う。
    ざっと読んでみてそれくらい分かっているよという人も多いだろう。
    しかし、できているだろうか?
    わかっただけでは意味がない。
    本書で学んだことを当たり前に出来るようにしたい。

    個人的には第一章で紹介していたイギリスのリスク・コミュニケーションの話題を全く知らずにいたので
    勉強になった。
    他の欧米諸国とは違い主席科学技術顧問の進言に従い判断したキャメロン首相やイギリスの制度には日本も学べる点があるだろう。

  • わかりやすく伝えるにはどうすれば良いか
    自分の伝えたいことを因数分解すると表現されてます。
    自分の伝えたいことをざっくり書き出して分類してまとめてみる。
    そうすれば伝えたい事の本質が簡潔に導かれます。
    昨日読んだ「言葉にできるは武器になる」と同様の結論が得られます。

    そうなんですよね。
    伝えようと思ったら自分が何を伝えようとしてるかを深く知る必要があります。
    そのためには因数分解するしかないんです。
    分解ではなく因数分解とするところにまとめるという意味が含まれるのかもしれません。

    息子も結論を急ぐタイプなので本質のところで語りあえるようになりたいと思います。

  • レビュー省略

  • 20170415

    P91 分かりやすい教科書では困る人がいる

    「大学受験に強い」と評価があるX社。それはなせか。「固有名詞がたくさん入っているから」

    固有名詞をたくさん掲載しておけば、大学の入試に出題される確立も高くなる。

    事実が淡々と羅列されているだけで内容は面白くない。

    しかし教科書は生徒のために書かれているものではない。

    先生や教育委員会のために書かれている。池上さんが分かりやすい教科書を書いて何人かの先生に見てもらったとこと、

    「あまりに分かりやすいと先生の立場がなくなる」との感想だった。

    私が学生の時、勉強が楽しくない理由の根っこは、上記のような事も関係あったんだと気付かされた。


    P106 伝えてたいことを因数分解すると、分かりやすくなる

    共通している内容をはじめに伝える。

    P193 漢字の正しい読み方

    重複 ○ちょうふく  ×じゅうふく

    早急 ○さっきゅう  ×そうきゅう

    一段落 ○いちだんらく ×ひとだんらく

    他人事 ○ひとごと ×たにんごと

    言語道断 ○ごんごどうだん ×げんごどうだん

    P196 アナウンス読本も変わっていく

    漢字の読み方が時代とともに変わることがある。

    「重複」を「じゅうふく」と読んだり「早急」を「そうきゅう」と読んだりする人が多くなっても、NHKでは直ちに使う事はない。

    しかし「じゅうふく」や「そうきゅう」を読むことに違和感を覚える人が少なく
    なったと判断すれば「じゅうふく」や「そうきゅう」を認めることにしている。



    ***********************


    池上さんの「最強の読み方」の書籍をきっかけに池上ブーム到来。
    youtubeでは学べるニュースを見て、北朝鮮のミサイル発射の歴史背景を知ったり。。
    解説が丁寧で分かりやすい。TVの方がイラストや映像が流れるので分かりやすいが、この書籍では間違えやすい漢字の読み方などが記載されており、書籍ならではの伝え方もうまいな。と感じた。

    まだまだ池上さんの書籍はあるのでこれから読みあさっていこう。

  • 伝える力2 池上彰
    2012年1月10日発行
    2017年3月17日読了

    前作に続き、どうしたら相手に話が伝わるのか。その方法。池上さんが意識してやっていることなどを事例を挙げて書いてある。

    前作よりも具体例に富んでいる気もするし、読んでいて取り入れようと思ったこともいくつかあった。内容としてはサクッと読める。社会人1年〜2年目位には勉強にもなると思います。

    気に入ったフレーズや共感した点
    ・伝えたい事があったら、共通項を見つけ話を因数分解して相手に伝える。
    ・話の全体像(話の地図)を相手に示すことでより伝わりやすくなる。

    ・話のつかみについて。
    興味を引きつけるために、名前の由来や物事の背景を最初に伝えると興味を持ってくれる。そうしたネタをたくさんストックする。

    ・語彙力の豊かさは伝えるのに大事な要素。1つの意味でも色々な表現がある。見せびらかす訳ではないが、会話の味付けとして意識してみる。
    など

  • 「伝える」ということは難しい!!

    仕事がら、常に考えていろいろ試行錯誤しているが、成果が出ているだろうか?

    ずっと頭を悩ます課題だ…(-_-)

    イギリスの危機管理態勢には驚いた!
    歴史ある大国の冷静沈着な対応は素晴らしいですね!!
    日本もこうあるといいのに(笑)(^_^;)

    池上さんが書き直した世界史の教科書の一部をぜひとも読んでみたい!!
    世界史は大の苦手だったので興味津々です(。>д<)

  • 【最終レビュー】

    図書館貸出。

    〈1月既読:前作『伝える力~』の続編〉

    ※前作・既読レビュー

    http://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4569690815

    ◇目次(一部抜粋)

    ○第1章:東日本大震災と「伝える力」

    和文和訳をして解説した

    ○第2章:【テレビの現場】から私が【学んだこと】

    ○第3章:世間にあふれる『わかりにくい表現』『伝わりにくい言葉』

    ○第4章:【もっとわかりやすく伝える方法・1―話をコンパクトにまとめる】

    因数分解して、相手に地図を渡す

    カタカナ用語を考える

    ○第5章:【もっとわかりやすく伝える方法・2―話し方、話題を工夫する】

    『具体的な話で』聞き手の気持ちをつかもう!

    報告は『簡潔に、一文を書く』

    『戦場カメラマン・渡部(陽一)さん』がゆっくり話す理由

    『視線を「同じ高さにする」』と『話しやすい』

    【興味を持つ→学ぶ→『伝える「知」の「循環」』】

    ○第6章:気になる言葉、気になる表現

    尊敬語・謙譲語の区別

    ぼかし表現が増えている

    《そのツイッターの内容―街中で叫べますか?―》

    自分の個人情報にも留意する

    ○第7章:日本語は乱れているのか

    気が置けない人は油断できない?

    漢字の『正しい読み方』と『間違った読み方』

    『豊かで美しい日本語で』伝えるために

    ○第8章:かつて私も『伝える力』に『悩んでいた』

    丸谷才一氏に学んだ【ね】

    〈あらゆるテーマに斬り込む〉

    [密度の濃さ・深さ]

    [視点(=視野)の広さ]

    [歴史を通しての繊細かつ丁寧な見解]

    [日本語にしかないもの通して伝えていく「意味合い」]等

    《社会と日本語という言葉の「密接な関係性」》

    改めて、根本的から掘り起こしていただいたかのようでした。

    と同時に、自分の中で、反省かつ考え直していく作業をする感覚を覚えつつ読み進めていました。

    『まだまだ、自分は道半ば・未知の世界が山ほどあること』

    『伝える力シリーズ』を通して、痛切に実感した次第です。

    ただ、これらは

    〈『日常茶飯事の時間の範囲内』で十分にできることばかり〉であり

    至って

    『堅苦しさのない、品の良さも感じられる「シンプルなメッセージの数々」が綴られていること』

    は、紛れもない事実だということを…

  • 前作もいまいちな内容だったが、
    2冊セットで買ってしまっていたので今作も一応読んでみた。
    前作同様、内容が薄いというだけでなく、著者の皮肉(嫌味)をいう感じが多くなっており読んでいて気分を損ねる。

  • タイトルの通り”伝える”ということに
    関して書いた本
    真新しいことは書いてないが
    改めて具体例・実践例を交えながら
    文章にして書かれていることで説得力がある
    言われりゃわかることと、それを自分の中に
    落とし込んで実践することでは全然意味合いが違うからな
    読んで損はないけど

    早急の元々の読みは”さっきゅう”だということ
    ゲリラは対ナポレオン軍の時に、スペインがとった戦法で”小さな戦争”という意味だったこと
    など新しく知れたことも多かった

    読むと劇的に何か変えられるかというとそうでもない気がしたので
    おすすめ度2で

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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