あるじは秀吉

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569801261

感想・レビュー・書評

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  • 徳川秀忠のお伽衆を務めている山名禅高というお坊さんが、秀忠に対して、豊臣秀吉にまつわるエピソードを7つ語っているという形式の小説です。

    秀吉の子飼いの武将といえば、最終的に国持ち大名になった加藤清正や福島正則が有名ですが、この本のエピソードには、7本槍とか黄母衣衆(馬廻り)として取り立てられた無名(それほど有名ではない)な武将も登場してきています。

    秀吉が若いころから、太閤にまで上り詰めた時代までのエピソードがありますが、秀吉が年を取るにつれて(権力を握るにつれて)部下や同僚に対する気遣いが変わってきている様子が面白く書かれていると思いました。

    この本の著者である岩井氏は、この他にも何冊か書かれているようなので、他の本も読んでみたく思いました。

    2012年1月14日作成

  • 豊臣秀吉を、取り巻く側近達を通して描いている。
    三好吉房〔三位法印〕、坪内喜太郎、加藤虎ノ介、堀尾茂助、蜂須賀小六、神子田半左衛門、小西行長、ら7名の短編集。
    あまり歴史的に知られていない人の話もあり、大変面白い。

  • 楽しかった。

  • 弥助は藤吉郎に馬を貸した/坪内喜太郎は藤吉郎をはじめての主と仰いだ/加藤虎之助は秀吉に侍奉公の勘どころを見た/堀尾茂助は秀吉に鬼とよばれた/蜂須賀小六は秀吉をどたわけと叱った/神子田半左衛門は秀吉を臆病者とののしった/小西行長は太閤さまの真意をさとった、の七編

  • マイナーな武将も出てきてなかなか歴史好きには面白い。

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著者プロフィール

1958年岐阜県生まれ。一橋大学卒業。1996年「一所懸命」で小説現代新人賞を受賞しデビュー。98年『簒奪者』で歴史群像大賞、2003年『月ノ浦惣庄公事置書』で松本清張賞、04年『村を助くは誰ぞ』で歴史文学賞、08年『清佑、ただいま在庄』で中山義秀賞、14年『異国合戦 蒙古襲来異聞』で本屋が選ぶ時代小説大賞2014をそれぞれ受賞。『太閤の巨いなる遺命』『天下を計る』『情け深くあれ』など著書多数。

「2017年 『絢爛たる奔流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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