- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569801865
作品紹介・あらすじ
感情に突き動かされるアニマル・スピリッツ、“深い教養を身につけ、戦略を打ち立てる知性”、“独立自尊で「志」を貫き、突破する行動力”。▼スティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカーバーグ、ラリー・ペイジら、時代を切り開く「突き抜ける人材」の凄さとは何か。▼彼らのモノの考え方、行動力を徹底分析。さらに、グローバルな観点から、ビジネスの最先端がどう動いているかを紹介。危機の時代に「頭角を現す」ビジネスパーソンの凄さを、豊富なエピソードで語り尽くす。▼さらに、「突き抜ける人材」になるための、ビジネス力向上につながるヒントが盛りだくさん。著者の茂木健一郎氏による「茂木塾」構想も発表されている、若手ビジネスマンの心に火を点ける書。
感想・レビュー・書評
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読了。先日読んだ神田昌典さんの著書の隣に平積みになっていたので購入していた本。
波頭亮さんといえば『戦略策定概論』『組織設計概論』の2冊をかつて繰り返し読んだことを思い出す。その波頭さんと茂木健一郎さんとの対談?往復書簡?形式の内容。
「突き抜けた人材」とは?「突き抜ける人材」を生み出すには?といったテーマなのだけど、あとがきでの茂木さんの「これからの時代は人材の「かけ算」の時代」といった指摘に痛く同感。そう、時代は同質的な人材の足し算の時代(茂木さんはこのような表現はしていないが)から、異質な人材のかけ算の時代」へと既に変わっている。大きな違いは、かけ算の場合、突き抜けた人材がいると一気に積が大きくなるということ。(そうも茂木さんは書いていないが…)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
突き抜ける人材になるために。
そもそも日本には知識集約型の業態がなく、インテリジェンスの高い人が入っても、それを生かすビジネスチャンスがあまりない。
Googleの場合はそれがある。
日本の広告代理店でGoogle的なインテリジェンスを持った人が入ってきても、それを生かすビジネス環境はない。
突き抜ける人材を採るには、採用力。そして日本の採用システムを変えなきゃいけない。
現状に、これではいけない!と反発することは重要で、それを育む文化をつくること。それには人としてどう生きるべきかをみんなもっと考えるべきだし、教えたり話し合ったりすべき。
志を育む教育こそが、突き抜ける人材への鍵となる。 -
結論としては、茂木さん私塾を開いてください!という結び。
メディアが悪いというのは伝わった。 -
突き抜ける人材になるには?
→確固たる理想や価値軸を持つ
ノウハウよ奥にある構造や背景を知ることが大切
アジェンダ価値観、ネットワークを持ちそれを活用、さらに外部との情報のやり取りを通じて自分をどんどん変えていけることが条件
現状は大変という絶望からはじめる
アンチではなくオルタナティブいまこかとは異なるということ -
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outlierとなる人について波頭さんと茂木さんが論じている一冊。
捉えている世界の広さであったり、日本という国に対する危機感であったり、
言っていることは分かるけど同じ目線では全く想定できないことがとても多かった。
自分自身のミッション性を問い直す、ということもそうだし、
一方でとにかく「没頭できる」ことの強さを改めて感じる。
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今の日本の閉塞感を脱して、真にグローバルに通用する逸材を輩出することの大事さを痛感する。それを制度などを言い訳にせず、自ら打開策に向かって塾という形で行動を起こしていくことが、明治維新前の日本と同様必要な時代なのだろう。
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その名も突き抜ける人材ゼミという、軽井沢で波頭さんや茂木さんと5日間を過ごすという企画の選考会でもらったこの本。就職活動中の自分にとって問題意識が芽生えるいい本だったと思う。しかしこの中で書かれている、日本はリーダーがいない総中流社会とか、批判ばかりだとか、死を意識しろだとか、メディアが官僚が目利きが教育が、…だとか、そういった問題意識を持っている人というのは相当数いると思う。というかほとんどの人が既に持っている。問題はその先、それを実現できない現実だろう。
僕自身国からお金を払ってもらって教育を受けている若者として、なぜこうも社会を変えるためのパワーがないのかと自問してみると、生きていく事への現実感が著しく乏しいのではないかと感じる。周りにいるパワーのある学生を観察していると、よく言われるビジョンというものがやはり他の学生とは違う。ではビジョンとは何であり、どこからくるのか。僕が思うにビジョンとはその人の中の世界の鮮明度であり、見てきた世界の多様性・広さ・濃度からくるのではないかと感じる。いかに個々人に対して特殊な教育ができるかが大切で、学校はその特殊な個人が出会える場所であるべきではないかと思う。そう言った意味でこの本の中でかかれている私塾という考えはあってしかるべきで、昔の寺子屋のような存在が普及するといいのではないだろうか。 -
国家よりも大きな物語につながったらどうかという話や、教養、私塾という話が印象的だった。大きく変わるとしたらメディアかららしい。
著者プロフィール
波頭亮の作品





