学校では教えてくれない日本史の授業 2 天皇論

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  • PHP研究所
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レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569802084

作品紹介・あらすじ

天皇の魂はなぜ復活してはいけないのか?徳川家康はなぜ日光東照宮を築いたのか?歴史の真実を知る12講義。冴え渡る井沢史観で天皇と歴史の謎を解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 日本史と天皇制を宗教や日本人のメンタリティで読み解く本。好奇心が刺激される。必ずしも定説ではないような意見も含まれていそうだけど、こういう本に学生時代に出会っていたら日本史の授業がもっとおもしろかったろうな。ケガレ意識が武家政権成立の背景になっている等、いろいろ歴史の根底に流れる背景を解説していてかなり面白かったです。

  • 邪馬台国の謎、卑弥呼は太陽神、248年の皆既日食、卑弥呼の墓、箸墓古墳、天皇陵の選定、平和になれば軍隊は要らないは大きな過ち、ケガレ思想と武士の台頭
    天照大神と東照大権現
    生病老死、愛別離苦、四苦八苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦、
    諸行無常、悟り、解脱、
    物事は、常にいい面と悪い面を持っている、
    歎異抄、悪人正機説、怨霊信仰、良かった、これで成仏できる、
    多神教の世界では神よりも人間の話し合いが優先される。
    絶対神、正直者の頭に神宿る、神も仏もない、旧約聖書、ヨブ記

  • 日本の今の有り様は、古来から永続的に続いていることがよくわかった。
    話し合い絶対主義は、今の遅々として進まない政治がよく表している。
    勉強になった。

  • 日本人が軍隊を嫌う理由
    ケガレ思想
    言霊信仰


    白河上皇が院政を始め、北面の武士を創設した。
    これが武士台頭の始まり。

  • 私は歴史が好きなので、井沢元彦の歴史本はほとんど読んでいます。逆説の日本史シリーズもしかり。本書はシリーズ2作目ですが、1作目を読んでいなくても大丈夫です。
    本書が扱うテーマは、古代日本と天皇のルーツ、朝幕併存の謎、天皇絶対と日本教の謎の3つです。古代日本の部分では、卑弥呼の正体や古墳に隠された謎が書かれています。朝幕併存の謎のところでは、日本史最大の謎、なぜ時の権力者は天皇家を滅ぼし自らが王とならなかったのかが解説されています。天皇絶対と日本教の謎では、仏教と朱子学、日本教の違いが解き明かされています。

    私は小さい時から、なぜ権力者が天皇にとって代わろうとしなかったのかが不思議でなりませんでした。いろいろな人に、先生にも聞きましたが、だれも明確な答えを教えてはくれませんでした。少なくても私が納得するような答えはありませんでした。他の国を見ても、権力者が変わると、それまでの王家一族を滅ぼすのが世界の常識でした。なぜ日本だけなのか、本書にはその答えが書いてあります。私も深く納得しました。

    歴史があまり好きではない人、学校時代に歴史が嫌いだった人にも、一読をお勧めします。

  • 何となくではあるが、一冊を通した一貫した流れが感じられず、短編の論文を読まされている感じ。「天皇論」と言う割に、天皇そのものについてよりも、その周辺を見て回っているような感じがした。古代、鎌倉~戦国が扱いやすいのは分かるが、明治維新から現代にいたる天皇制についても言及してほしい。そもそも、著者の天皇に対するスタンスが良く分からなかったのが一番残念だった。

  • 基本的には、前作と同じ内容。ちょっとくどいなあ。大乗仏教と小乗仏教(上座部仏教)の違い、観念念仏と口称念仏の違い、法然・親鸞と日蓮の違いなど、勉強にはなった。

  • 逆説の日本史よりも話がまとまっていて分かりやすい。今回は大和のこと。天皇のことなど。

  • 著者、井沢元彦(いざわもとひこ)氏特有の鋭い視点をもって日本の歴史を解剖するシリーズ第二弾だ(シリーズ第一弾はこちら)。今回は、天皇制についてだ。例によって歴史教科書にはおろか、学校の先生の話にも出てこないような”裏話”や”行間”を語ってくれている。

    通常の歴史専門家が加味していない視点・・・すなわちたとえば、通常の学問に宗教学や言語学などを加味することが新たな発見(著者曰く、当然の発見)につながっている。たとえば、幕府と朝廷の二立併存の話。かの藤原氏も、足利氏も、織田信長も、豊臣秀吉も、徳川家康も・・・決して、天皇を抹殺してその権威を奪うようなことはしなかった。著者はその理由について、日本人の怨霊を恐れる気持ちとケガレ(血を流すこと/流した者)を忌み嫌うという宗教観から見事に説明してみせている。

    点と点を結んでくれる”学校では教えてくれない”シリーズにおける本書(天皇論)の見どころは、日本史に一本の太い線をとおしてくれることにあるだろう。逆に言えば、天皇制というテーマを深く掘り下げることで、これほどまでに、はっきりと日本史の全体像が見えてくるとは思わなかった。邪馬台国、豪族、聖徳太子、武士、大名、幕府、仏教、2・26事件・・・すべてが天皇制につながっている。

    著者も認めているが、この本に書かれていること全てが正しいとは限らない。だが、教科書に載っている歴史も正しいことは限らないのである。むしろ、そうでないことのほうが多いかもしれない。であるとするならば、本書の価値を”書いている内容の正確性”だけで判断するべきではなく、むしろ、”どれだけ人の興味を刺激してくれるか”あるいは”既存の歴史をどれだけ補ってくれるか”で判断するべきだろう。そのようなわけでとりわけ、(もちろん、賛否両論はあるだろうが)

    ・受験勉強で日本史を丸暗記しようとして苦しんでいる人
    ・神道や仏教のつながりに疑問を持っている人
    ・天皇はいったい何者なんだと思っている人
    ・学校で歴史を教える先生方

    といった人達には極めて有益になると思う。

    書評全文こちら→ http://ryosuke-katsumata.blogspot.jp/2013/06/2_7.html

  • すごく分かりやすかった。

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著者プロフィール

1954年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観からテーマに斬り込む作品で多くのファンをつかむ。著書は『逆説の日本史』シリーズ(小学館)、『英傑の日本史』シリーズ、『井沢元彦の激闘の日本史』シリーズ(ともにKADOKAWA)など多数。

「2020年 『お金の日本史 和同開珎から渋沢栄一まで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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