まだ恋ははじまらない…

著者 :
  • PHP研究所
3.00
  • (5)
  • (6)
  • (16)
  • (8)
  • (4)
本棚登録 : 140
感想 : 21
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569802435

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この夏、恋愛小説ばかり選んで読んでいた先輩が「幸せな恋を描いた恋愛小説が少ない」と話していた。
    そう言われてみると、確かに恋愛小説に分類されている小説には死別や不倫といった心ときめかない話が多い気がする。
    何故だろう?需要はあるはずなのに…。
    恋愛小説に分類されていないけど恋愛関係の男女が出てくる小説の方が爽やかな恋物語になっていたりするけど。

    この本の表紙に描かれているのは、同じ本に手をのばすという例のシーンだ。
    これなら少女漫画のような恋物語が読めるのではないかと期待が高まる。

    …結論は、少女漫画のような恋物語ではあったけれど、タイトル通りまだ恋ははじまらなかった‥
    もどかしさ少女漫画級、という感じ。

  • 読みやすい分謎解きがわかりづらい。2020.1.25

  • 《超高速ですれ違う2人。果たしてお互いを見つけることはできるのか⁈》

    全ッゼン2人が再会出来なくて「あー、もうっ!じれったい」と、韓国ドラマを見る様なんだけど、恋敵の策略や不治の病や事故なんかはないので、清々しいモヤモヤが味わえる。
    散りばめられた伏線も面白い。

    toi8さんの挿入絵が綺麗だからってパラパラめくってしまうと、楽しさ半減。
    物語のすごくいい、絶妙なタイミングで現れる挿入イラストなので、初めから1ページずつ読んでください。

  • まだ恋ははじまらない。ほんとうにはじまらない。
    すれ違いがとてももどかしく、登場人物達よりも私の方が[ああぁぁあ‼︎]っとなりました。
    あとちょっとだったのに‼︎あとちょっとで再会出来たのに‼︎ああぁぁあ‼︎
    というように一組の男女の凄まじいすれ違いを書いた作品です。笑

  • 出会いは運命的なのに、それ以降は徹底的にすれ違い。
    すれ違いの場面が文章でなく、絵で表現されているのは面白かった。
    が、内容は最後まで本当にすれ違いだけだったので、ちょっと薄く感じてしまった。

    「運命は信じない」「運命は自分で切り開いていかなければならない」など、著者の後の本”運命しか信じない!”とは一見違うように見えて、「運命の出会いを成立させるには、(自分か他人の)行動が必要」という構図は共通してるのかもしれない。

  • 書店で1冊の本を取ろうとした男女の、運命のような偶然の恋愛物語。

    少女漫画ばりの王道設定なのに、文章や構成が上手じゃないから、面白くなかった。
    キャラの書き分けも、イマイチ。
    ラストもラストなだけに、ただのイタイ人たちの空回りを追っかけた話にしか感じなかった。
    実際、女子は「これって運命!? それとも、ただの偶然」って思いたいことってある(笑)から、気持ちはわからなくないけれどね。

    総評としては、期待外れの残念な1冊でした。

  • さらっと読めた!途中こんがらがりそうになったけど最後で納得(笑)もどかしかった(笑)もっともっともっと複雑に絡めばもっと面白かったかもしれないけどやりすぎもあれだからこれくらいがちょうどいいのかも(^_^)笑

  • 06/11/2013 読了。

    toi8さんの表紙に惹かれて、図書館から。
    うん、借りるだけでよかった。

    さっくさっく読めました。

  • 数年振りに、休まず一気に全部を読めたという点、非常に読みやすく、分かりやすく、面白かった。
    一つだけ、自分はあとがきや解説を先に読む癖があるため、そういったものが無い本作では、非常に惜しいことをしてしまった(これから読もうという人は注意)。

    逆に、自分は終わりを先に知ってしまったため、それまでにどんな展開がなされるか、色々楽しく考えながら読み進められたわけだが、すれ違いの多さに、何度「バカ!」と口に出かけ、涙目になったことか…。もうハッピーエンドで終わらなければこの作者の本は読まない、とさえ途中で思ってしまった(その点、安心して読めた)。浩介とまなみはお互いに一目惚れじゃないとあそこまで頑張りはしなかっただろうな、とか諸々思うところはあったけれど、無駄のない内容は読んでて心地よかった。星新一の『妄想銀行』に収録されている「鍵」は本作の読了後に思わず読みたくなってしまう。

  • さくっと読めました。

    本の表紙みたいな
    場面に実際あってみたい!
    という希望的な感覚により購入したが

    背中がかゆくなるぐらい
    あ~なんてもどかしい
    そんな本でした。

    ところどころの
    挿絵は素敵でした。
    文章よりも絵の方が勝っているかも
    って感じで、
    文字を読まなくても
    絵で全体をつかめてしまうんだよね。

    toi8氏の絵って
    初めて見たけどなんか
    味があるなぁ~って思ったよ。

全21件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1961年、東京都に生まれる。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業。1997年、『六枚のとんかつ』にて第三回メフィスト賞を受賞、デビュー。児童向けの「青い鳥文庫」や「YA!ENTERTAINMENT」でも活躍。

「2013年 『古い腕時計 きのう逢えたら…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

蘇部健一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×