理想の野球 (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569802800

作品紹介・あらすじ

野村克也の「ぼやき」は、理想と現実のギャップから生まれる。捕手、監督として、試合に勝つための理想を追い求めてきたからこその苦言である。「打撃は備えで8割決まる」「直球は二段構えで備えよ」「ボールカウントの性質を弁えよ」「適材適所は才能集団をしのぐ」…。普遍的な教訓と魅力的なエピソードに満ちた『サンケイスポーツ』の試合評論、「ノムラの考え」を遂に書籍化。田中将大やダルビッシュ有の分析、落合釆配やイチローへの批評も掲載。「誰にも負けない評論」を心がけてきた著者の注力が結実。

感想・レビュー・書評

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  • 野球の見方が変わると思います。読んだ後、漫然と「なんだよ、三振かよ」とか「お、やっとヒットで出たら盗塁失敗かよ」とか言えない・・・。1球1球に投手・捕手の意思が乗っかっていて、それをいかに打ち崩すか打者が考える。観戦する側もそういう視点を持つと野球の奥深さ、プロのすごさがわかる。という風に気がつかせてくれる内容でした。こぎみよい野村節もよかった。野球初心者でも楽しめると思います。

  • 今までで一番おもしろくなかった。読み終わって空港で捨てました。

  • 野村元監督が、2011年セリーグの試合と、2007-2010までの日本シリーズの大事な試合を分析した一冊。

    昨今のプロ野球に興味ある人と、今までの野村監督の野球論を読みつくした人にはお勧め。

  • 野村克也氏の考え方を実際の試合を元に解説している本。野球好きな人にとっては観戦の時にこういう見方をするといいというポイントが分かるようになると思います

  • すごく考えさせられる1冊でしたね
    野球はやっぱり深い・・・。

  • 11年のぺナントと、07年から11年までの日本シリーズの試合評を載せている。1試合コンパクトなので、簡潔で良いが、チームの特徴だったり選手の特徴があまり見えず、更にぺナントに関しては偏りが大きく、試合が思いだす事が出来ないという弊害も強そう。それでも試合の分岐点が書かれているので、野球好きは分かるかもしれないけど・・取り敢えず、少し物足りなさだけが残った

  • 本書では野村さんの経験を基に、12種類のB-Sカウントケース・配球のセオリー等を通した、サンケイスポーツ掲載の野球論評が収録されています。

    感想として改めて野球の見方を教わりましたし、熱い戦いの裏側にはこんなにも緻密な根拠や理論が裏打ちがあるのだと知りました。
    野村さんの野球や人生についての考え方が詰まった一冊で、非常に読みやすいです。

  • 野村克也、ノムさんの本。図書館で借りた。あらゆる試合を結果論なのかもしれないが分析した本。今の選手、監督を斬りまくり。短期決戦、育成など、技術論精神論ものすごく共感。

  • 頭を使ってプロの世界でプレーしてきたスポーツ選手の解説は実に分かりやすい。ひとことで言ってしまうと努力の賜物ということなのだろうが、なかなか簡単ではない。
    ただ、残念ながらプレーの連続性が映像で確認できないとどこまで理解できているか分からない。
    こういう本は近未来は電子書籍などになっていく可能性が高いのかもしれない。

  • ぼやきは、理想と現実のギャップ。愚痴とは違うんです。はじめに

    高校野球は、野球の原点。人間は、真剣勝負の中でこそ成長できる。だから甲子園ではよく、急成長するチームが生まれることがある。5章

    イチローになれ、と指導しない。理由は2つ。天性の足に拠るから、ともう一つ。チームが勝ってないから。
    プロフェッショナルにとって、「妥協」限定、満足の3語は厳禁。イチローよ、チームの勝利に対してもこれを貫け。団体競技という、野球の本質を見失わせる鏡となるな。巻末

    プロとして成功するには「一つ以上秀でたもの」がないといけない。田中は、プロ水準以上の直球、スライダーと気持ちの強さを持っていた。その秀でたものを活かそうとすると、野球の神様が味方し、黒星が消えた。だから神の子と評した。26

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著者プロフィール

京都府立峰山高校を卒業し、1954年にテスト生として南海ホークスに入団。3年目の1956年からレギュラーに定着すると、現役27年間にわたり球界を代表する捕手として活躍。歴代2位の通算657本塁打、戦後初の三冠王などその強打で数々の記録を打ち立て、 不動の正捕手として南海の黄金時代を支えた。また、70年の南海でのプレイングマネージャー就任以降、延べ4球団で監督を歴任。他球団で挫折した選手を見事に立ち直らせ、チームの中心選手に育て上げる手腕は、「野村再生工場」と呼ばれ、 ヤクルトでは「ID野球」で黄金期を築き、楽天では球団初のクライマックスシリーズ出場を果たすなど輝かしい功績を残した。現在は野球解説者としても活躍。

「2016年 『最強の組織をつくる 野村メソッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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