- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569802824
作品紹介・あらすじ
現職大臣を辞任に追い込んだ「放射能つけちゃうぞ」発言は、完全なるでっちあげだった-真相を隠蔽して虚報を流し、バレても責任を取らない。それでいて正義の旗を振りかざす横暴ぶり。新聞・テレビの罪深き欺瞞は、「ただちに危険はない」との政府発表を垂れ流しつづけた原発・震災報道で決定的となった。政治との悪質な癒着。ネットメディアの台頭によって、情報を管理できる時代は終わった。国民を騙しつづけた先にはマスメディアの死が待っている。ジャーナリスト休業を宣言した著者が放つ、記者クラブへの最後通告。
感想・レビュー・書評
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公平だと思っていた「新聞」「テレビ」。実は操作されていて、真実とは違った方向へ誘導されていた。いまいち信用おけなくなってきたのは、やはり2~3年前から。「尖閣ビデオ」や「3.11震災」のころから。
いろんな媒体からの情報を自分で得て、真実を見つけなければならないと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これを読んだあとも新聞、テレビを見続けますか?
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100%正しいこと、100%間違っていることはない。立場が違えば意見も変わるし、見方も変わる。人の意見にもきちんと耳を傾ける姿勢を持ってフェアな討論をしよう。
ただ、福島原発事故に関して、マスメディアがウソの報道を垂れ流し、国民を危険にさらしたことは決して許せない。
間違いには寛容、ウソは許せないというスタンスは見習わなければならない。 -
評価の四つ星は、この著者を知らない人たちに是非読んでもらいたいから。そして、なぜ五つ星にしなかったのかといえば、著者の憤りからくる熱過ぎる文章が少々押し付けがましかったから。
それでも、年輩の方で新聞信奉者の御仁には取り合えず読んでみていただきたい。日本の言論統制は脈々と続いていることを知るはずだ。
メディアを信じることなかれ。メディアが正義なのでは断じてない。肝心なのは、恒常的に自身で裏を取ることだろう。
現在では、さほど難しいことではないのだから。 -
日本のマスメディアは「報道」ではなく、「広報」である。しかも、広く報じられるのは、記者クラブに代表される既得権益を土台として生まれてくる。そういったことをかなり具体的な事例をもって暴いています。特に、鉢呂大臣の一件と、原発事故の際に三つの国際機関からの要請を拒否したことで世界から不信の目で見られているという事実は驚きでした。これを情報操作以外の何というのか。ここまで成り下がった日本メディアを、統制が厳しい中でも真実を伝える姿勢を示し始めた中国メディアと対比して一蹴していますが、その通りだと思いました。
本書を読んで、名前を聞いただけで拒否反応を示してしまう政治家の方々のイメージが、メディアによって作られたものだとしたら?と考えてしまった。皮肉なことだが、本書も含めて情報を額面通りに捉えることの恐ろしさを学びました。 -
2011年の震災・原発報道で明らかになったマスコミの現実。
情報操作に惑わされる日本人の現状が良くわかります。
なるべくテレビも見ないし、新聞も読まない方がいいのかな。 -
本書を読むとまず、鉢呂さんの発言はまずシロだったと判断するしかない。正しいかどうかは決めなれないけど。
いつの日からか新聞は読まなくなった。読んでも日経。
特に興味を持てない紙面は、広告にまみれていた。
新聞の勧誘行為にも疑問があった。勧誘に来る彼らは決してセールスマンと呼べるものではなかった。
ラジオのポットキャスト配信が始まるころに、ラジオが伝えるニュースとテレビやポータルサイトが伝える内容に差があることを知った。
日本は言論の自由が憲法で決められていて、自由な報道をしている国ではなかったと知った。
インターネットで検索するとマスメディアが伝えていない情報、正しい情報も正しくない情報も大量に出てくる。
自分の判断でもマスメディアの情報は違うと判断するものが多くなった。
ツイッターやフェイスブックなどで自分が情報を伝える側に回る可能性が出てきて、誰が伝えているのか信頼できる情報なのかを判断する必要が出てきた。人類がみなジャーナリストである時代。
今までは、マスメディアの向こう側の記者の顔など見えていなかった。すごく恐怖を感じた。
テレビでしか伝えられないことは多分ある。情報入手の手軽さはNo.1だと思うから。
ただ、新聞でなければ伝えられないことはない。
情報は信頼できる個人から個人が買う時代が来る。今は会員制サイトやメルマガのような形態があるが、未来のメディアの形はどうなるか。 -
国民を騙し続けて日本を陥れる「ジャーナリズム」に愛想を尽かし、自ら「ジャーナリスト」の看板を降ろした著者が談合集団の「記者クラブ」に送る最後通告。東日本大震災に際して原発報道に右往左往する大手メディアの「役立たずさ」を糾弾し、真実を隠してウソの情報を流し、バレても責任を取らないマスコミの横暴ぶりを暴く。記者クラブという日本独特のシステムと、不健全極まりない「官報複合体」に向け、最後の爆弾を投下する一冊であり、ネットで炎上しようが「インチキ記者」と呼ばれようが、巨大マスコミに喧嘩を売り続ける姿は「あっぱれ」と言える。
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