新版 敬天愛人 ゼロからの挑戦 (PHPビジネス新書)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569802893

感想・レビュー・書評

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  • わかりやすく為になる。再読あり。

  • 経営者って、教育者としての側面を持つ必要があるなと強く思いました。

  • 2013-05-03

  • 試行錯誤。猪突猛進。諦めない。

  • 人生のバイブルのような一冊です。私の行動基準を決められた大切な本となりました。
    活力も得ることのできた、経営学や思想と自己啓発にもなります!是非読むことをオススメします。

  • 著者の体験を基に、成功する行動の仕方、考え方のヒントが学べます。いつも手元に置いておきたい一冊です。

  • 京セラ、KDDIの創業、JALの再建と経営手腕を発揮されている、
    稲盛氏の著書。フィロソフィー、考え方がわかりやすく書かれていて読みやすかった。JALフィロソフィーもホームページで見てみると、わかりやすいし、稲盛氏の考えをうまくまとめたいい文面で、参照の価値あり。

    <メモ>
    よく出てきて印象的な言葉
    ・潜在意識に浸透するほどの強い持続した願望を持つ
    ・原理原則(何が正しいか)
    ・利他(相手の立場を慮る)
    ・売上最大、経費最小(利益率は結果である)

    JALフィロソフィ http://www.jal.com/ja/outline/corporate/conduct.html



    <目次>
    はじめに

    第一部「フィロソフィ」をベースにする
    ー稲盛和夫の経営ー

    1 「フィロソフィ」が発展をもたらす
    事業は限りなく広がる
    実践から生まれた「フィロソフィ」

    2 「人の心」をベースにする経営。
    パートナーシップで創業
    赤字続きの会社に就職
    新しいセラミック材料を開発
    ストライキ破りをして生産を続行
    退社を決意
    従業員一人ひとりがオーナー
    最も強固なものは「人の心」
    新入社員の連判状
    経営理念を確立する

    3 原理原則を貫く経営
    原理原則で考える
    企業経営でも原則を貫く
    売り上げを極大に、経費を極小に
    本質からものごとを追求する
    米国企業への売り込み
    初の海外出張
    米国人と同じ思考プロセス
    新株を発行して上場する
    企業および経営者とは何か

    4 お客様の二ーズに応える経営
    お客様の召使いとして
    未来進行形で開発する
    手の切れるような製品
    値決めは経営
    お客様から尊敬される

    5 未来へ挑戦する創造的経営.
    常にチャレンジする
    チャレンジする資格
    限りない夢を描く
    潜在意識にまで透徹する強い願望
    マルチレイヤーICパッケージの開発
    真の創造をもたらすもの
    高い志がエネルギー源
    自分自身を信頼する
    パーフェクトをめざす

    6 アメーバ経営と時間当り採算制度
    全員参加の経営
    リーダーに経営を委任
    心をペースとした信頼関係を基盤に

    第二部「フィロソフィ」の根底にあるもの
    ー稲盛和夫の思想ー

    1 人生の方程式
    「能力」は先天的
    「熱意」は意志力次第
    「考え方」はプラスからマイナスまで
    就職活動で自暴自棄
    成功への王道

    2 心に思った通りの現象が現れる
    潜在意識を動かす
    「見える」ということ
    幸運を呼び込む「きれいな心」
    宇宙の意志にかなった生き方

    3 思いやる心
    「利他」の心
    AVX社との出合い
    ライセンス契約を自ら破棄
    株式交換を提案
    重なる変更要求を受諾
    AVX社の急成長

    4 「情けは人のためならず」
    人助けからの決断
    誰にも負けない努力と絶えざる創意工夫
    茨の道が延々と続く先に成功がある

    第三部「フィロソフィ」の根底にあるもの2
    ー稲盛和夫の思想ー

    1 動機善なりや、私心なかりしか
    京セラ哲学の根底にあるもの
    第二電電創立への思い
    動機善なりや、私心なかりしか
    不利な状況からのスタート
    逆境をはね返す
    猛反対に遭った移動体通信事業
    損して得とる
    大成功を収める
    「小異を捨てて大同につく」
    善の循環、愛の循環

    2 世のため人のために尽くす
    「稲盛財団」設立の動機と決断
    ノーベル財団との交流
    京都賞の三部門
    各部門の授賞対象分野
    京都賞の審査
    京都賞の授賞式と関連行事
    善意の連鎖反応

    3 心を高める、経営を伸ばす
    盛和塾とは
    盛和塾で何を学ぶか
    盛和塾でいかに学ぶか
    すさまじい闘魂と願望を持つ
    志を持って自分を高め続ける

    4 フィロソフィで会社は甦るー日本航空再建に携わって
    三つの大義
    幹部とリーダーの眼の色が変わった
    練り込んでつくられた新しい「企業理念」
    お客様からの感動のメッセージ
    管理会計システムの運用を開始

  • 考え方×熱意×能力

    当たり前のことを当たり前にやる
    これだけだね。それができるようにがんばろうって本

    著者の他の本も読んでみよう

    ・人の心が一番大事
    ・京セラの経営理念「全従業員の、物心両面の幸福を追求する。人類、社会の進歩発展に貢献すること」
    ・原理原則で考える
    ・本質からものごとを追求する
    ・企業においても、個人においても、能力を未来進行形で考えることが重要である。あえて自分の能力以上の目標を設定する

  • チェック項目13箇所。お客様に接する姿勢としては、お客様の召使いとも呼べる位置づけを甘んじて受け入れるように言ってきた、「甘んずる」という意味は、嫌々という意味ではない、自ら喜んで、気持ち良くお客様の召使いを務めるように言ってきたのである、お客様の召使いが務まらないようでは、どんな立派な販売戦略も絵に描いた餅でしかなく、また仮に一時的に成功したとしても単発に終わり、持続的な成功を収められるはずがない。お客様に対する態度、サービスだけは限界がない、だから召使いのように徹底して、お客様に奉仕しなくてはならないのである。製品には、つくった人の心が表れる、粗雑な人がつくったものは粗雑なものに、繊細な人がつくったものは繊細なものになる。私は、完璧な作業工程のもとに、「製品の語りかける声に耳をすます」というくらいに、繊細で集中した取り組みで、「手の切れるような製品」をつくり上げるようにしなければならないと考える。私は、「世の役に立ち、自分も幸せだった」と振り返って感じられるような生き方が、究極的には人々の求めている人生の姿であろうと思う。パーフェクトであろうとすることは、自分を甘やかそうとする気持ちを抑え、言い訳を許さず、仮借ない態度で常に自らを律することを意味する。必要な瞬間にだけ集中すればいい、というような安易な態度ではない、張り詰めた緊張感で日々仕事に取り組み、あらゆることに真剣に対処する、そのような習慣を我がものとすることが必要なのである。信じ合う仲間から称賛と感謝が得られるということが、最高の報奨なのであり、そのような人間の本質に基づいた考え方が、社員に自然に受け入れられるようになるためにも、前述した経営理念や京セラフィロソフィが必要不可欠なものになるのである。「能力」や「熱意」の重要性については、誰でも分かっているかもしれないが、この「考え方」や哲学が、人生においてどれだけ大切かということは誰も教えてくれない、しかし、この方式式で分かるように、人生においては、正しい「考え方」を持つことが一番大切なのである。利他の心(思いやりや愛)とは、自分だけの利益を考えるのではなく、自己犠牲を払ってでも、相手に尽くそうという心であり、人間として最も美しい心である、私は、ビジネスの世界においても、この心が一番大切であると思っている。私はすべての判断の基準を「人間として何が正しいか」ということに置いている、この「人間として」というところが大切である、京セラにとって何が良いかということでもなければ、ましてや私個人にとって何が良いかということでもない、一企業や一個人としての利害得失を超えて、人間として公明正大で天地に恥じることがないというような正しい行ないを貫いていこうということだ。私の経営哲学とは、決して難しいものではない、「人間として正しいことは何か」と自らに問い、「正しいことを正しいままに追求していく」ということである、たとえば、子供の頃に両親や学校の先生から教わった、「嘘をつくな」、「正直であれ」などといったことであり、そのようなプリミィブな教えを判断基準として忠実に守り、実践することが大切であると考える。「いかに生きていくべきか」、「人間として何が正しいのか」ということを常に学び、実践と反省を繰り返していくことに努めない限り、人間とは堕落するようにできている。人間と言うのは、一人では成長できない、志ある者たちが集まり、揉まれ合うことによって、より素晴らしい人間に育まれ、その集団もさらなる成長発展を遂げていく。いくら、「利他」が大切だからと言って、競合他社に利を譲り、自社が不利益を被るということを、私が推奨しているわけでは決してない、経営とは厳しい世界であり、市場における厳しい企業間競争に勝ち抜かなければ、どのような企業であれ、いずれ淘汰されてしまうことになる。

  • 経営は、経営者の人生が映る

    温かくて、熱く、時に厳しくて、時に優しい、そんな稲盛氏の人生観が京セラ、KDDI、そしてJALに埋め込まれているのだと、よくわかる。

    稲盛氏が一線を退いたJALは、このまま上空を飛び続けられるのか、見守りたい。

  • 20代前半の頃は宗教っぽいと思って受け入れられなかった稲盛さんのフィロソフィー。今読んでみると、すんなりと心に響いた。
    ・心に描いた通りにものごとは成就する、成功を収めるためにはその様子が鮮明にカラー映像として見えるまで考え続けなければならない
    ・成功への近道などない
    情熱を持ち続け、生真面目に地道な努力を続ける。このいかにも愚直な方法が実は成功をもたらす。
    ・人間として正しいこと、善きことを貫くことが大切。
    ・相手のためと思ってやった善きことが巡り巡って大きく自分に返ってくる。
    本の中で言っている経営哲学は、どれも奇抜なものではなく、人間として正しいことを情熱と熱意を持って継続しましょう、という当たり前のこと。
    目の前の仕事の大きさに限らず、当たり前のことをずっと継続していくことが難しく、最重要なんだと改めて認識した。
    ちょうど並行して読んでいた『自分の磨き方』と同内容の記述が多数あり、ドキッとした。

  • 稲盛先生の本は、もう何冊も読んでいるが、同じことの繰り返しだけど、ためになる。原理原則を貫くことは、なかなか難しいけど、生きるための基本。「フィロソフィ」を持って仕事に取り組むことがいかに大切か。最後のJAL再生の話は感動的であった。

  • 稲盛さんの過去の本と重複する部分もありますが、JALのくだりは興味深かったです。凄い経営者です。

  • 京セラ創業、KDDI設立、JAL再建に携わった稲盛和夫氏の著作。本書では大きく二点について語られる。(1)一つ一つの組織が環境に応じて変化し、社員が生き生きと働くことができるように試みた「アメーバ経営」(2)人として正しいことを行うという「フィロソフィ」を根幹に置き、売上最大・経費最少を目指す経営哲学。特に二点目は稲盛イズムの象徴であり、人生を豊かにするということが理解できた。本書においては、理想論・机上の空論が語られているにすぎず、実際の現場の状況をリアルに感じることはできなかった。よって、自身が実践した場合に明確にどのような効果が表れるか想像し難かった。しかしながら、「人として正しいか否か」を判断基準とするフィロソフィは互いの関係を良化し、例えその場は損してもいずれ得とることができる(期待するわけではないが)と考えるので、判断に困った時の指標としていきたいと考える。

  • 京セラ創業から第二電電(DDI)設立、そして、いま大きな話題となっている日本航空(JAL)再建に到るまでの、苦労と努力のビジネス・ストーリー。

    名経営者・稲盛和夫氏のビジネスマン人生を、数多のエピソードを交えて綴った、臨場感あふれる「実践的マネジメント書」です。

     ◎茨の道が延々と続く先に成功がある

     ◎すさまじい闘魂と願望を持つ

     ◎自分自身を信頼する

     ◎動機善なりや、私心なかりしか

     など、プロフェッショナルの行動の仕方、考え方のヒントが豊富に織り込まれている、「成功のバイブル」ともいうべき渾身の力作です。

  • 2006年に出版された「敬天愛人」の新版。JAL再生の件が追加されています。やはり、現代日本の誇る最高の経営者だと思います。凄い。

  • 京セラ 稲盛会長の新書。
    以前に発刊した「敬天愛人」の新装版。稲盛会長の経営哲学について、京セラ起業からJAL再建までの具体的事例を通じて学べる内容。
    会社経営に、フィロソフィーは不可欠であり、そのフィロソフィーとは、物事は全て原理原則に基づき判断、つまり、人間として正しいことを貫くという内容。ベストセラー「生き方」に続き、とても感動した。いつか盛和塾に入塾したい。

  • 2012年稲盛氏の最新図書、稲盛氏は京セラ・KDDIの創業発展に関わりまた、最近までJALの再建を徹底した人物である。KVIの経営方針とも非常に類似した面(というかKVIが真似した)がありますので、改めて本書を読むと考え深いものがあります。少し紹介します。
    ・原理原則で考える(物事を正・善・美といった道徳律で判断)
    ・お客様から尊敬される(尊敬まで達するお客様との絶対的な関係を築くこと)
    ・常にチャレンジ(どんな困難に遭遇しようとも絶対諦めない)
    ・高い志がエネルギー源(「世の役に立ち、自分も幸せだった」と死ぬ前に思えるように今を生きる)
    ・利他の心(思いやりや愛の心を持ってビジネスを考える)
    上記のような哲学(フィロソフィ)で稲盛氏は経営を実施しているが(管理技術的にはアメーバ経営)、一番大事にしているのは「人の心」をベースにする経営とのこと。「全従業員の物心両面の幸福を追求する」が経営理念の一番にきている。従業員を単に甘やかすということではなく、フィロソフィに基づくWORKおよびLIFEを追及しつづけることだと思いました。

  • この価格で稲盛さんのお話が読めるのは素晴らしいです。
    人としてどうあるべきか、安易に流されないよう、日々読み返したいほど感動しました!

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著者プロフィール

1932年鹿児島県生まれ。鹿児島大学工学部卒業。59年、京都セラミック株式会社(現京セラ)を設立。社長、会長を経て、97年より名誉会長に就任。84年、第二電電(現KDDI)を設立し、会長に就任。2001年より最高顧問、2010年には日本航空会長に就任する。代表取締役会長、名誉会長を経て、15年より名誉顧問となる。84年、稲盛財団を設立し、「京都賞」を創設。毎年、人類社会の進歩発展に功績のあった人々を顕彰している。2022年8月逝去。その他著書に、『稲盛和夫の実学』『アメーバ経営』『稲盛和夫のガキの自叙伝』『高収益企業のつくり方』『人を生かす』『従業員をやる気にさせる7つのカギ』『成功への情熱』『生き方』等がある。

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