30歳から成長する!「基礎力」の磨き方 (PHPビジネス新書)

著者 :
  • PHP研究所
3.57
  • (6)
  • (4)
  • (8)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 75
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569803289

作品紹介・あらすじ

「他部門との調整をスムーズにしたい」「後輩をうまく叱るには」など、30代ビジネスパーソンが直面する悩みを解決するために必要な力が「基礎力」。ビジネス環境が激しく変化する今、専門知識や資格を身につけるよりも、どのような仕事をするにも役立つ、この「基礎力」こそが大事である。本書は、人材育成の第一人者である著者が「基礎力」の磨き方を解説。会社から必要とされる人材になるためのヒント満載。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「キャリアデザインⅠ」で俯瞰的に触れられた「仕事をする上で必要な力」の、特に基礎力(対人能力、対自己能力、対課題能力、思考力)について、それがどういったもので、いつどうしたら身に付けられるのかを詳説したもの。

    まずは「キャリアデザインⅠ」を読むと、キャリアデザインや求められる能力をより全体的に把握することができる。

    巷には経験ベースのビジネス書で溢れているが、キャリアのプロがキャリアの観点から必要な能力についての理論を説明している。
    事例も載っているものもあるが、基本的には概念を知るためのものなので、より具体的な経験に落とし込んで納得したい場合は他の書籍をあたるとよいかもしれない。また、自分の苦手な箇所があれば、その能力名でamazon等で検索すると関連書籍が出てくるので、さらに読み進めてみると自分の仕事に活きるのではないかと思う。

  • 小手先のスキルよりも基礎力を伸ばすべきという本。

    基礎力(コンピテンシー)セルフチェック結果
    強み:親和力、協働力、統率力、感情制御力、行動持続力
    弱み:計画立案力、実践力
    全体として、対課題能力が平均並みもしくは以下。

    親和力などは小学生の頃に身につけた人が多く、対課題能力は社会人になってから身につけた人が多い。

    コンピテンシーの成長ステップ
    ①協働力を中心に基礎力が伸びる
    チームで目標共有し、協力しながら達成する経験
    学生時代〜若手社会人時代
    ②計画立案力を中心に基礎力が伸びる
    重要顧客を任されるなど、誰かのアシスタントではなく自己責任で、自分で考えて結果を出す経験
    ③感情制御力・実践力を中心に基礎力が伸びる
    リーダーの役割を担う段階
    メンバーをまとめ、チーム目標を達成する責任を持つ
    リーダーシップの発揮を期待される

    論理的思考力から社会的思考力へ
    大学時代に専門科目を学んでも、社会で役に立たないと疑問を持つ学生がいるが、経済学を大学で学ぶことの最大の価値は、経済学的なものの見方、考え方を習得することではないか。個々の経済学の知識以上に、経済学概論として教わる根幹となるエッセンスを身につけられれば、一生の財産となる

  • 社会人の基礎力(どこの会社、部署でも要るチカラ)を体系的に解説。著者は元々国のプロジェクトでそんな事をしていた経験があるそう。
    30歳未満の方にはもちろん、これからチームリーダーになるクラスの方全般にオススメ。

  • 父親になり、後輩ができ、指導する立場になると、
    自分だけではなく、周りを見て進めていかなければならなくなる。
    そうなると、自分だけではなく、
    全方位に目を配るのが大事…と認識しているけれど、
    どうしたらいいのか迷った時に出会った本です。

    ====【本からの引用】===============
    必要な時に自分の意見、提案を通すため、普段はできる限りにこやかに礼儀正しく接する。
    全ての役職に同じ態度で接する。

    仕事ができる=どんな状況であっても成果をきちんと出せる。
    =======================

    簡単そうに見えるけれど、難しい数々。
    これはヒューマンマネジメント、
    全ての人を対象としたマネジメントではないでしょうか。

    こうするにはそうとう強い心を持つことが必要。
    ちょっとした開き直り
    喜怒哀楽の感情をコントロールして
    みんながハッピーになれる方法を探すにはぜひ!の本です。

  • 今までに出版された大久保幸夫氏の30歳対象の新書

  • おもしろくない

  • 良くも悪くも新書らしい本でした。流し読みでおわった。

  • コンピテンシー!!

  • 【内容】「他部門との調整をスムーズにしたい」「後輩をうまく叱るには」など、30代ビジネスパーソンが直面する悩みを解決するために必要な力が「基礎力」。ビジネス環境が激しく変化する今、専門知識や資格を身につけるよりも、どのような仕事をするにも役立つ、この「基礎力」こそが大事である。本書は、人材育成の第一人者である著者が「基礎力」の磨き方を解説。会社から必要とされる人材になるためのヒント満載。 (「BOOK」データベースより)

    【感想】職業能力は、「基礎力」「専門力」に分かれる。そのうち「基礎力」は、「どのような仕事をするにしても必要な能力。職業能力の基盤となるもの」。

     この「基礎力」について、丁寧に解説した一冊であり、30歳から成長するために、20代のうちに身につけるべき能力が、しっかりと整理されている。

     さすが、人材育成に長く携わっている方の本で、参考になる。内容は、よくある自己啓発書というよりも、自己成長・人材育成に関する参考書のように感じた。 

     「基礎力」の内容は、多様であり多岐にわたるが、確かにどれも重要である。すぐさますべての力を身につけることができるとは思えないが、しっかり自己研鑽に励めば、身につけることができる力でもある。

     誰もが、日々の仕事や活動の中で、少しずつ身につけているものと想われる。それを、しっかり認識して、意識的に成長できるようにすることが重要かと。

     以下、「基礎力」の要約である。

     基礎力の中には、「コンピテンシー」とよばれる(1)「対人能力」(2)「対自己能力」(3)「対課題能力」と、それに加え(4)「処理力」(5)「思考力」がある。

    (1)人間関係を築く「対人能力」…①親和力(他者と豊かな関係を築く)、②協働力(目標に向けて協力的に仕事を進める)、③統率力(場を読み組織を動かす)

    (2)感情を制御する「対自己能力」…①感情制御力(気持ちの揺れをセルフコントロールする)、②自信創出力(前向きな考え方ややる気を維持する)、③行動持続力(主体的に動き、良い行動を習慣づける)

    (3)問題を解決する「対課題能力」…①課題発見力(課題の所在を明らかにし、必要な情報分析を行う)、②計画立案力(課題解決のために適切な計画を立てる)、③実践力(立案された計画に基づき、それを実際に行動に移す)


    【引用メモ】
    (P43)「キャリアデザインのためには三つの問いかけをを自分自身に対してすることが有効」→「何が得意か?」「何がやりたいか?」「何をやっている時に意味を感じ、社会に役立っていると実感できるか?」(組織心理学者シャインによる)

    (P54)「思いがけない出会いの可能性の数を増やすような積極的な人生を追求することで、チャンスを自らつくることができる」(社会学者バンデューラによる)

    (P77)「統率力の本質とは、自己と他者を接続する力だと言える」

    (P96)「自己効力感を持たせることは教育の大きな目標であり、自己効力感のあるチームをつくることは企業組織の大きな目標でもある。」

    (P119)「良い計画を立てることができれば、半分は課題解決ができたようなものである。」

    (P169)「毎日の習慣として、200ワード程度の文章で1つの物事をまとめるようにすれば、論理的思考に磨きをかけることになる」

  • 基礎力をまず伸ばすことに専念せよという著者の主張には賛同出来る。

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

リクルートワークス研究所アドバイザー。株式会社職業能力研究所 代表取締役
1983年一橋大学経済学部卒業。同年株式会社リクルート(現 株式会社リクルートホールディングス)入社。人材総合サービス事業部企画室長、地域活性事業部長などを経て1999年にリクルートワークス研究所を立ち上げ、所長に就任。2010年~2012年内閣府参与を兼任(菅内閣、野田内閣)。2011年専門役員就任。2012年人材サービス産業協議会理事就任。専門は、人材マネジメント、労働政策、キャリア論。

「2023年 『一人ひとりを幸せにする 支援と配慮のマネジメント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大久保幸夫の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
デールカーネギ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×