無病法 極小食の威力

  • PHP研究所
4.17
  • (21)
  • (21)
  • (9)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 278
感想 : 26
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569805689

作品紹介・あらすじ

16世紀のイタリアで、自らの体験をもとに食を節することの素晴らしさを説いた貴族の手記。欧米各国で読みつがれてきた健康法の古典的名著、待望の邦訳(解説付き)。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 病気と死とは、養生を心がけない者たちにとっては最大のわざわいである。かれらにとって、病気は苦痛をともない、死は恐怖の的である。(中略)これに対し、私にはそうした悩みや恐怖は一切ない。なぜなら、まず飲食における十分な節制によって病気にはならない体になっているからである。

    こんなこと言える年の取り方したい。

  • ルイジ・コルナロのようなエイジポジビティな生き方ができたら幸せだと思います。 好き♥

  • 現代の様子を、もしコルナロ氏が見たら、きっと驚くでしょう。
    殆どの人が病人ではないかと、腰を抜かすに違いありません。
    そして、今の食品事情を見て、「これは、本当に食べ物なのか?」
    と訝しく思うに違いありません。
    自然なものとは、かけ離れた食べ物が、溢れるように手に入る光景を見て、
    異様にうつるのではないかと思います。

    「少食」を実践する上で、今はあまりに誘惑が多いように思います。
    自宅から数百メートル圏内に、どれくらいのスーパーやコンビニ、レストラン、
    自動販売機、、、、があるのかわかりません。
    テレビを見れば、食品のCMが15分おきに大量に流れています。
    毎日、どれぐらいの量の「食品」を見ているのか。。。。

    少なくない食品には、大量の添加物、保存料、砂糖類が使われています。
    リピーターを増やす上で、消費者をある程度、
    中毒にさせようとしているのではないかと思ってしまいます。

    このような環境中で、食を減らしていくという方法は、非常に難しいと思います。
    コルナロ氏の時代と比べて、格段に難しいのではないでしょうか。

    ただ、もし健康になって、自分の人生を輝かせたいのなら、やはり、「少食」は、
    健康法としては、王道かつ非常にシンプルな方法だと思います。

    コルナロ氏が実践していた「超少食」を取り入れることは難しいですが、
    ① 健康への方向性は、「少食である」とする
    ② 間食等を控えるようにする
    ③ 夜食等を控えるようにする
    ④ タバコ(ニコチン)などの明らかに健康に害を及ぼす習慣を控える。
    ⑤ 酒(アルコール)も休肝日を作るなど、摂取量に気をつける
    ⑥ 甘いモノ(糖分)を控える

    こういった、まず自分ができそうな所から、始めていけばいいと思います。
    方向性を「少食」と考えて、健康になることを、手段として、コロナロ氏のような豊かな人生を目的にする、
    このような土台(方向性)があれば、険しい道だと思いますが、間違いないものとだと思います。

    読み継がれている著作であって、やはり真理をついえいる名著です。

  • 少食健康法の古典バイブル。
    巷に溢れている食養法は内容が正反対のものも多く、結局どっちが正しいの?なんて迷ってしまうけど、ルイジ・コルナロ は事細かいことはええから、『極少食』をしてみなさいと言っている。
    彼は彼の毎日の食事は赤ワインも飲む、肉も食べるがその量が一般に比べると驚くほど少ない。
    その分量を計量して規則正しく摂取している。
    ルイジ・コルナロは水野南北の唱える『開運の秘訣は食にあり』を地で生きたような人物。
    ただし、食療健康法の提唱者達が必ずしも長寿ではない事実もあるため、
    無理のない適正を各自が責任を持って見極めることが必要だと思う。

  • 少食と健康の結びつきについてコロナロ自身の観点から解いている。

    私たちが小さい頃から刷り込まれた内容とは異なる概念で面白かった。

    私自身、最近、なるべく肉を食べずに添加物をとらないという生活を送っているが、以前にも増して素材そのものの美味しさを感じるようになり、健康である。

    今後、食糧難になるかもしれないと言われている。少食でこそ人間はむしろ健康になるという概念があれば、そんな時代も絶望せず、わくわくして乗りこなせると感じた。

  • 健康バイブル!

  • 筆者のコルナロ氏は、健康に長生きするため極少食を勧めている方。

    生前、一日総量たった350g分の食事を、一日2回に分けて食べていたんだとか・・!
    (350g = ごはん茶碗1杯分 + 缶コーヒー1缶分)


    食べる量をなるべく減らすことが健康寿命を伸ばす秘訣だと述べられてます。
    食べすぎによる生活習慣病に悩まされている私たち現代人が、ぜひ学んでおきたい内容が詰まっています。


    ただ本書の内容は、筆者の個人的な体験や実感にもとづいた、主観的な主張がほとんど。

    「極少食がなぜ健康にいいのか」を科学的なデータや事例をもとに、論理立てて説明しているわけではありません。
    なので信憑性に少しネックな部分があるかなと。


    鵜呑みにせず、あくまで個人の体験談として参考にするくらいがいいのかな、と思います。

  • 帯裏
    「わたしは、老年がこれほど素晴らしいものとは知らなかった。
     ああ、素晴らしいわが人生よ!
     人間が享受できるそのすべてが満たされているとは、もはやいかなる肉体的な欲求も私を悩ますということはなく、心は平和で、一点の不安もない。
     これらはすべて、私が食事に気をつけてきたその努力の報いとして、神様がさずけて下さったものである」
    -本文より

    目次
    はしがき
    講話(一):食を節することの重要性について
          (八三歳の時)
    解説(一)
    講話(二):虚弱体質を改善する最良の方法について
          (八六歳の時)
    解説(二)
    講話(三):幸福な老後を獲得する方法について
          (総大司教ダニエル・バルバロ宛の書簡)
          (九一歳の時)
    解説(三)
    講話(四):長寿を約束する接触の薦め
          (九五歳の時)
    解説(四)
    あとがき
    推薦図書例

  • ルイジコルナロ「これまで老年というものがこれほど素晴らしいものとはしらなかった」
    飽食はいかなるものでも死期を早める。
    「口に合うものは体に合う」は間違っている。
    常に食欲を少し残した状態で食卓を離れること。
    「健康は食欲を抑えることから」
    接触は活力を生む。
    最も大事なことは量の制限=胃が容易に消化できる量に限って食べる。質より量の問題のほうが大きい。
    養生を心掛けない者にとっては晩年は禍である。

    一日総量で350gと400㏄の飲み物。これを2度に分けて摂る。
    一食当たり170gのたべものと、ワイン200㏄。
    茶碗に一杯のごはん程度。

    極小食の現代的知見
    1、活性酸素の発生が少ない
    2、体内酵素を無駄遣いしない。酵素寿命説=食べるものの量には限りがある。
    3、腸内細菌叢の働きがよい。過食によって腐敗しない。
    4、消化によるエネルギーの節約。内臓を休ませることができる。消化と代謝は反対の関係にある。消化を休ませないと代謝が進まない。空腹時に血液が体を修復している。
    5、血液性状、6、長寿遺伝子、7、カロリー制限。

    卵一個の黄身、少しのパン、スプーン数杯のミルク。
    一日一度満腹になるのはダメ。
    フンザ食で無病になる。全粒粉のパン、もやし、生ニンジン、生キャベツ、生牛乳。
    穀菜食=穀物と野菜。米の飯、野菜サラダ、お湯で煮ただけの肉。
    肉食より持久力を生む=1905年のドイツの長距離マラソンの例では、穀菜食者が上位を占めた。
    遺伝子レベルでは人間は草食性。

    指針。
    未精白穀物50%、
    野菜、回想、果物、木の実、発酵食品40%、
    魚介類10%。小魚、エビ、貝類など全体食。

    肉類、砂糖、卵、乳製品、は避ける。
    生魚を食らわば人身に街あり=桑原益軒。
    世界の長寿郷は、山地に在る。

    砂糖は人工物=細胞に処理した経験がない。
    砂糖は毒。『sugar busters』

    どの病気にかかるかは体質による。どの病気も食事をただせば治る。

    摂食の美徳を身に着けた時の喜びを胸に努力する。
    官能の力が弱まるときが理性的な生活へ切り替える好機。

    人間は一日中歩き回るようにできている。
    筋肉を使っている人は病気にかかりにくい。
    夕食後の散歩によって内臓の消化排泄機能が促進される。抜け毛、シミが少なくなる。

    極小食によって自然死を迎えられる。
    マクガバンレポートによって高カロリー食は否定されている。


    長寿学入門 森下敬一
    小食が健康の原点 甲田光雄
    小食のすすめ 明石陽一
    食のひずみを正す本 鈴木敏文
    朝食をやめて健康になる 渡辺正
    アラビア式健康法 川村尚武
    砂糖病 ウィリアムダフティ
    シュガーバスター カロリー神話をぶっ飛ばせ 講談社
    脳がよみがえる断食力 山田豊文
    クスリをいっさい使わないで病気を治す本 森下敬一
    マジメをやめれば病気にならない 安保徹
    究極の免疫力 西原克成
    引用で見る食養法 山口卓三
    食養人生読本 桜沢如一
    今の食生活では早死する 今村光一
    長生きしたければ食べてはいけない 船瀬俊介
    マクガバンレポート

  • ルネサンス期のヴェネツィアにおいて、極少食を実践することで実に102歳まで生きた偉人コルナロの講話とその解説という体裁で、少食かつ穀菜食の生活を薦める本。
    講話部分は読みやすい。解説部分は講話の補足を超えて、研究成果等も交えて我々が日頃口にするものがいかに心身に影響するかを説いている。個人的に、過去に週一回断食をしてから今まで食べ過ぎていたことを実感し食事量が減った経験があるため同意できる内容は多かった。
    完全に実践することは難しいが、引き続き卵、乳製品、精製した小麦、マーガリンは避けていこう。

全26件中 1 - 10件を表示

ルイジ・コルナロの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
佐々木 圭一
ジェームス W....
デールカーネギ...
スペンサー ジョ...
村上 春樹
高野 和明
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×