ビジネスを成功に導く! コンサルタントの「決断力」 (PHPビジネス新書)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569806822

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  • 『コンサルタントの「決断力」』

    決断力を持つために一番最初に必要なのは「主体性」だ。そして、自分が決断したことに自分が「責任」を取るという意識が大切。
    まさに「決めることを決めること」

    また、決断するには、優れた判断力(優れた判断軸と、優れた判断材料収集力)がなければならない。決断の本質は、決断そのものよりも決断にいたる決断プロセスにある。

    〈決断までの9つのプロセス〉
    ①前提の確認
     →自分が直面してる問題は何か
    ②目的&目標化
     →自分はどうしたいか、どうなりたいか
    ③課題の体系化
     →収集した情報をもとに浮かび上がる課題を整理する。
    ④選択肢の設定
     →選びうる選択肢を明確化
    ⑤判断軸の設定
     →選択肢を選ぶ上での基準を明確にする
    ⑥判断
     →よりよい選択肢を選ぶ
    ⑦決断
     →判断したことをもとに行動を起こすことを決める。
    ⑧実行
    ⑨リスクマネジメント

  • とにかくコンサルタントとして必要なことはなにか考えています。
    同じ系列の本をまとめ読みすれば、すこしは身につくかなと。

    ====
    未来への一歩を踏み出す
    ・自分の頭で考え、仮説化し、検証し、そして決断した数がものをいう。
    ・判断までは後戻りできるが、決断したら後戻りはできない。

    ■決断のフレーム(略式)
    ①判断材料の収集
    ②判断軸の設定-何を軸に?収益性?安定性?価値観?
    ③判断-判断できない人は決断できない
    ④決定・決断-もう後戻りできない
    ⑤実行-リスクマネジメントを含めた実行を(撤退戦も)

    can(できる)とWill(したい)を尊重して、must(すべき)を考える
    →すべき、できる、したいの三つが揃い初めて自らやる気になる。

    自分で決断を下すのと同じくらいの当事者意識を以って判断と提案ができないと
    相手に決断させることはできない。

    ■決断するために
    ・明確な判断を行い、リスクを把握できれば、決断できる
    ・リスクマネジメントを怠れば、画竜点睛を欠く
    ・決断とは、点ではなく、判断材料の収集から、リスクマネジメントまでの一連のプロセス
    ・判断力なくして、決断力なし

    ■判断軸
    3C分析
    4P分析
    SWOT分析
    ポジションニング分析
    PPM分析

    自分の価値観や思いが明確でなければ、フレームワークは役立たない。
    判断軸で迷ったときは、原点に戻れば良い。
    →原点、座右の銘、ビジョンはあるか
     ※我が信条、座右の銘を考える!!

    何をしたいのか、どうありたいのか(What)を決めたうえで、
    方法論・戦略(How)を考えるべき。

    判断軸があれば、リスクも明確になる。
    悩まずに行動する。その結果見えてくるものがある。

    無駄に思える「想像」「空想」を繰り返すことで、判断力は鍛えられる。
    覚悟、気迫を伴ってこその決断である。

    ■直感力
    強烈なロジカルシンキング
    →情報収集、整理する軸の早さ、鋭い分析、価値あるコンセプト
    周りを巻き込む説得、納得感が「直観」として昇華する。

    直観力とは、論理的な手続きを踏まずに、本質を掴む力
    ロジカルシンキングを超えた本質に迫る判断力は、直観力となる。

    ■本質に迫る
    A00→目標、目的(コストダウンのその先に何があるか)
    「A00」は何か、自分に常に問いかけよう。

    「目的&目標」「初心」は何度でも確認すべし。
    目的は一つだが、それを達成する方法をは常に変化する。
    ゴールに至るまでの大まかなイメージは抱きながらも
    その都度自分が置かれている局面を的確に判断し、都度決断する。

    ■実行力
    周りをまきこみ、動かす力、それが実行力だ。
    相手軸に立ったスタンスで仕事、プロジェクトの「通」になれ

    「誰に向けて、何を届けたいのか」を意識する。例えば日報。
    相手軸に立って「想い」と「想い」をつなげれば、現場は動く。

    リスクを定義する
    →考えられるリスクをすべて洗い出す。
     発生確率と被害→対策

    ■決断のフレーム(略式)
    ①前提の確認
    ②目的&目標化
    ③課題の体系化
    ④選択肢の設定
    ⑤判断軸お設定
    ⑥判断
    ⑦決断
    ⑧実行
    ⑨リスクマネジメント


    決断力の本質は、決断プロセスの推進力にあり!!

    ====

    野口吉昭氏のコンサルティング本を2冊読んでみて、この人の本は分かりやすいと納得した。
    コンサルタントとして決断するために、それまでの準備過程が必要であるということ。
    実践あるのみ。

  • コンサルタントにとっての決断力は、決断する力だけでなくクライアントに決断させる力でもある。まずは決断することを決断してもらうことが必要で、そのためには決断をその点ではなく線(一連のプロセス)として捉え、判断材料を冷静に整理することが需要。

  • 2016 7 24
    決める事を決める

  • ・「決断力」のなかには相手に決断させる力も含まれる。
    ・人はmust(すべき)can(できる)will(したい)がそろったときに初めて行動する。

    すべきを相手に押し付けるよりも、できること、したいことを読み取ることの方が、相手にとって受け入れやすい。ひいては自分に置き換えても、できること、したいことを重要視した方が行動に移しやすい。

  • 自分の転職が正しかったかふりかえろう。と思った。浅い決断と深い決断の違いを学んだ。

  • えせロジカルで響かない。単純化が足りず、分かりやすく説得できる内容になっていない。

  • 「決断」
    よく考えれば 日々の生活のなかで、決断を求められています。
    改めて プロセスを考えさせられました。

    仕事に生かすならば
    ・誰に向けて
    ・何を届けるのか

    そもそも 任せてもらえるための
     安心感
     納得感
     共感 を得られるのか

    まずは 自分のスタイルを見つめていたいと思いました。

  • 決断力とうたっているが、実は問題解決や意思決定などさまざまに応用できるフレームワークを紹介している本。
    判断材料の収集->判断軸の設定->判断->決断->実行という簡易的な5ステップをまず紹介し、その後詳細な9ステップを説明している。
    決断のフローについてはあまり論じられることは少なく、新鮮だった。

  • 意思決定のフローと、分析のためのフレームワークが整理されている。

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著者プロフィール

株式会社HRインスティテュート代表取締役会長

「2014年 『30ポイントで身につく! 「マーケティング思考」の技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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