頼れない国でどう生きようか (PHP新書)

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レビュー : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569808178

作品紹介・あらすじ

拝金主義と相互不信が当たり前の階級社会、元祖「頼れない国」の中国。止まらない少子高齢化や財政赤字に苦しみ、「頼れない国」化が進行中の日本。両国での生き方について、同学年の二人が上海と東京で考え、議論し、自らの経験を語り合う。一時間で5000字の文章を書く国際コラムニストの加藤は「執筆前にはランニングで心身を整える。コンディショニングがすべて」と語り、気鋭の社会学者の古市は「自分には強い武器がないからポジショニングを重視している」と打ち明ける。さらに語学習得法や人脈の築き方、衣食住の話まで飛び出す異色対談。

感想・レビュー・書評

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  • 社会学者の古市憲寿と日・中・英の3か国語でコラムを執筆している加藤嘉一の対談本であり、加藤が日本の現状について質問し、古市が答える形が主となっています。

    1章では語学について、必要性から習得するものであり、実際に使用することで身につくと、ごくごく一般的な内容。2章では情報収集について、加藤は1冊の本を時間をかけて読み、古市は必要な情報だけを読み無駄に時間をかけない。新聞については、加藤は何紙も読むのに対し、古市の認識ではゴミ。3章では執筆について、加藤は集中して一気に書ききり推敲をしないのに対し、古市は他のことをしながら同時並行で進め、集中せずマイペースで行う。4章では自己管理について、加藤は計画的に集中・無心状態をメリハリをつけて行っている。また予定は手書きで行うアナログ派。古市はその時に会う人に合わせて行動し決まった作法はない。予定はグーグルで管理するデジタル派。5章では人間関係について、両社とも人間関係は利害が必要だと考えており、勘定からの友人はいないとのスタンスをとる。また加藤は30~60代からは知的な刺激ないので用はないとしている。6章では日本と中国について(本来ならこの部分をより掘り下げるべきだが)、加藤は日本の存在感が乏しく首相が何度も交代し、首相には権威がないと感じている。古市は冷戦時代が終わり今はもう政治の時代が終わっているので問題ないとする。7章では若者論について、中国で若者論が存在しないのは大きな格差があるからで、日本では格差が小さく年功序列もあって世代による格差でないと階層を分けることができなからだとしている。8章では各人の今後について、加藤は日本人を正しく理解してもらうために活動しており常に社会を考えながら発信し続ける言論人、古市は自己の問題として考えられる範囲で愛着もっているから発信を続けており周りに流されず読者を一緒になれる存在を目指す、という。

    対談なので読みやすいです。ただ内容に目新しさはなく、互いの経験を話し合っており、加藤・古市のどちらかに興味がある人には面白いと思います。対人での振る舞い方は参考になるかもしれません。

  • たぶんどちらの著者も初めて読む本だった。古市さんは、テレビでたまにみるけど、本では、社会学者でありながら、将来的には自分の専攻にこだわりはなくて、時代に合わせて変化しようとしているところがとてもおもしろかったし、参考になった。加藤さんは、古市さんとは対称的で、自分の使命を、中国に日本のことを正しく伝えるというようなことを意識していて、熱くてすごいなと思った。努力もたくさんしているようで、自分も追いつけるように頑張りたいと思った。

  • 中国で活躍する加藤嘉一と、社会学者の古市憲寿が対談した本。

    正反対とも思える2人が、語学や仕事についてや今後の日本と中国についてなどを語っていて、とても興味深く読めた。

    加藤嘉一さんの熱さもすごいし、中国という国についてのリアルな現状を知れて面白い。結局はどの国にもいいところも良くないところもあるし、他の国について書かれた本を読めば読むほど、日本がかなり恵まれた国であることがわかる。

    他の国について知らなければ、日本を客観的に判断することは出来ない。そんな事をこの本に教えてもらいました。

  • 古市さんが3カ国後、日中英が喋れるのは知らなかった。
    英語はノルウェーに留学していたのをアナザースカイでみたので知っていた。

    読み書きが得意らしい

    3カ国後が当たり前になってくる。

    中国の図書館で借りた本はマーカー引いてもいいのが知らんかったし、驚いた。

  • なかなかよかった。
    頭のいい人、賢い人にも色々種類がいるし、ライフスタイルもそれぞれだなぁ。

    よく考えること、調べること、そして、周りの迷惑にならない範囲では自分の意見を強く持つこと、
    そんなことが、しっかり生きるってことかなと思った。

  • 日々の生き方のノウハウ交換。語学をどう身につけるか、使える情報をどう集めるか、どうすれば読まれる文章が書けるか、自分をどう管理するか、人間関係をどうマネジメントするか、日本と中国どう見据えるべきか、若さという武器、これからどう生きていくか

    若者というより中堅、がんばってるなぁ。親にもなってもらいたい。

  • だいぶ前に読んだけど、あまり記憶に残っていない。

  • 1984年と85年生まれの同学年。当時、20代の中国英語のマルチリンガル著述家と、気鋭の社会学者との対談集。まだ若いのにしっかりした価値観があって驚かされる。若い方におすすめしたい逸書。(ただし、誉められない部分もあるが)

  • 読了。

  • 古市さんと加藤さんの対談本。アマゾンで批判されている通り、タイトルとはリンクしていない。様々なテーマで好き勝手話している。それもまた面白い。

    日本と中国のパブリックという捉え方は違うそうだ。
    例えば、日本では図書館の本だから大切に扱うと考えるが、中国では公共のものは好き勝手扱っていいととらえているそうだ(p.53)。ホントか?!

    あんまり得るものは少ないが、著者に興味がある人(マニアだな)は是非どうぞ。古市氏は歳の離れた妹と10年くらい話をしていないそうだ。私も年の離れた兄と20年近く話をしたことがない。なんかそれくらい話さないと家族ではあるが、もう「家族」という感覚はないなぁ。と共感。

    (まっちー)

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著者プロフィール

加藤 嘉一 (かとう よしかず)
1984年生まれ。静岡県田方郡函南町出身。山梨学院大学付属高校卒業後、北京大学へ留学。同大国際関係学院修士課程修了。2018年9月より香港大学アジアグローバル研究所兼任准教授。米ニューヨークタイムズ中国語版コラムニスト。楽天証券経済研究所客員研究員。日本語の単著に、『われ日本海の橋とならん』『中国民主化研究:紅い皇帝・習近平が2021年に描く夢』(以上、ダイヤモンド社)、『たった独りの外交録:中国・アメリカの狭間で、日本人として生きる』(晶文社)、『習近平はトランプをどう迎え撃つか:中国の世界戦略と日本の針路』(潮新書)など。中国語の著書多数。趣味は、マラソン。
座右の銘は、「流した汗は嘘をつかない」。

「2021年 『「北京化」する香港の命運 中国共産党の国家戦略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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