頼れない国でどう生きようか (PHP新書)

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レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569808178

作品紹介・あらすじ

拝金主義と相互不信が当たり前の階級社会、元祖「頼れない国」の中国。止まらない少子高齢化や財政赤字に苦しみ、「頼れない国」化が進行中の日本。両国での生き方について、同学年の二人が上海と東京で考え、議論し、自らの経験を語り合う。一時間で5000字の文章を書く国際コラムニストの加藤は「執筆前にはランニングで心身を整える。コンディショニングがすべて」と語り、気鋭の社会学者の古市は「自分には強い武器がないからポジショニングを重視している」と打ち明ける。さらに語学習得法や人脈の築き方、衣食住の話まで飛び出す異色対談。

感想・レビュー・書評

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  • 社会学者の古市憲寿と日・中・英の3か国語でコラムを執筆している加藤嘉一の対談本であり、加藤が日本の現状について質問し、古市が答える形が主となっています。

    1章では語学について、必要性から習得するものであり、実際に使用することで身につくと、ごくごく一般的な内容。2章では情報収集について、加藤は1冊の本を時間をかけて読み、古市は必要な情報だけを読み無駄に時間をかけない。新聞については、加藤は何紙も読むのに対し、古市の認識ではゴミ。3章では執筆について、加藤は集中して一気に書ききり推敲をしないのに対し、古市は他のことをしながら同時並行で進め、集中せずマイペースで行う。4章では自己管理について、加藤は計画的に集中・無心状態をメリハリをつけて行っている。また予定は手書きで行うアナログ派。古市はその時に会う人に合わせて行動し決まった作法はない。予定はグーグルで管理するデジタル派。5章では人間関係について、両社とも人間関係は利害が必要だと考えており、勘定からの友人はいないとのスタンスをとる。また加藤は30~60代からは知的な刺激ないので用はないとしている。6章では日本と中国について(本来ならこの部分をより掘り下げるべきだが)、加藤は日本の存在感が乏しく首相が何度も交代し、首相には権威がないと感じている。古市は冷戦時代が終わり今はもう政治の時代が終わっているので問題ないとする。7章では若者論について、中国で若者論が存在しないのは大きな格差があるからで、日本では格差が小さく年功序列もあって世代による格差でないと階層を分けることができなからだとしている。8章では各人の今後について、加藤は日本人を正しく理解してもらうために活動しており常に社会を考えながら発信し続ける言論人、古市は自己の問題として考えられる範囲で愛着もっているから発信を続けており周りに流されず読者を一緒になれる存在を目指す、という。

    対談なので読みやすいです。ただ内容に目新しさはなく、互いの経験を話し合っており、加藤・古市のどちらかに興味がある人には面白いと思います。対人での振る舞い方は参考になるかもしれません。

  • なかなかよかった。
    頭のいい人、賢い人にも色々種類がいるし、ライフスタイルもそれぞれだなぁ。

    よく考えること、調べること、そして、周りの迷惑にならない範囲では自分の意見を強く持つこと、
    そんなことが、しっかり生きるってことかなと思った。

  • 日々の生き方のノウハウ交換。語学をどう身につけるか、使える情報をどう集めるか、どうすれば読まれる文章が書けるか、自分をどう管理するか、人間関係をどうマネジメントするか、日本と中国どう見据えるべきか、若さという武器、これからどう生きていくか

    若者というより中堅、がんばってるなぁ。親にもなってもらいたい。

  • だいぶ前に読んだけど、あまり記憶に残っていない。

  • 1984年と85年生まれの同学年。当時、20代の中国英語のマルチリンガル著述家と、気鋭の社会学者との対談集。まだ若いのにしっかりした価値観があって驚かされる。若い方におすすめしたい逸書。(ただし、誉められない部分もあるが)

  • 読了。

  • 古市さんと加藤さんの対談本。アマゾンで批判されている通り、タイトルとはリンクしていない。様々なテーマで好き勝手話している。それもまた面白い。

    日本と中国のパブリックという捉え方は違うそうだ。
    例えば、日本では図書館の本だから大切に扱うと考えるが、中国では公共のものは好き勝手扱っていいととらえているそうだ(p.53)。ホントか?!

    あんまり得るものは少ないが、著者に興味がある人(マニアだな)は是非どうぞ。古市氏は歳の離れた妹と10年くらい話をしていないそうだ。私も年の離れた兄と20年近く話をしたことがない。なんかそれくらい話さないと家族ではあるが、もう「家族」という感覚はないなぁ。と共感。

    (まっちー)

  • 若手社会学者の古市さんと中国で活躍する国際コラムニストの加藤さん。ともに80年代生まれの若手論客の対談集です。

    わたしも80年代生まれでお二人とは年が近いので感覚的に分かるものがとても多かったです。結婚に関する小話とか。
    二人とも方向性は違えど何かにつけて戦略的で、やっぱり色々考えながら行きていかないとダメだなあと思いを新たにした次第です。加藤さんの本は全く読んだことがないのでまたチェックしなければ!

  • 同年代、同い年ですでに社会で活躍されてるお二方の対談本。

    日本や中国の現在や未来をもっと熱っぽく語ってるかと思いきや、意外とドライだし、語学の学び方なんかについての話題もあって思ったより柔らかめの感触だった。

    ただ加藤さんの熱さと古市さんのクールさというかドライさは極端すぎて、どっちに寄ってもしんどそうな気がする。それくらいお二人ともキャラが立ってるからこそのご活躍なんだろうけど。

  • 同世代の希望の星である加藤嘉一と古市憲寿の対談。

    カジュアルな中にも本質を突くような若者論が展開されており、
    「うん、うん、そうだんだよ」と納得してしまう。

    なるほどなと思ったのは、以下の通り。

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    古市氏:データの見つけ方
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    (1)白書などをチェックする

    多くの先進国では、白書や統計の内容をウェブで公開していますから調べがいがありますよ。

    例えば年度ごとに載っている調査結果を、エクセルに入れて推移がわかるようにグラフ化するだけでも
    新しい発見があったりする。

    こうした情報の元は税金なのだから、
    もっと使ったらいい。

    (2)推移検索

    僕は、関心のあるキーワードに「推移」という1語を足して検索することが多いですね。

    例えば「大卒者の離職率が3割」とかメディアは騒ぎますけど、
    その「推移」を見てみると、
    実は昔から数字は変わってなかったりする。

    (3)画像検索

    あとは、データを見つけたいんだったら、画像検索をしてみると効率がいい場合が多いです。


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    古市氏:所有についての考え方
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    1番困るのは、有事の時に明日その場から逃げられないこと。

    これまで1番安定的だと思われていたものが、
    実は突発的なリスクには弱いことがわかった。

    そんな風に考えると、
    所有って、どうしてもリスクに思えてしまう。

    意識的に持つようにしているのは、人脈くらい。
    人脈は非課税。
    だから、そういう資産は持つようにしています。



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    加藤氏:「自分ができないのにリーダーのことをバカ呼ばわりするな」
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    中国では胡錦濤さん、温家宝さん、
    彼ら民主的に選ばれてないわけですよ。

    もちろん実力主義が背景にありますが、
    勝手に統治者になっているわけですよ。

    にもかかわらず、胡錦濤さんのことをバカ呼ばわりする人はほとんどいない。

    政策批判はあるけど、本人をバカというのはない。
    少なくとも僕は聞いたことがない。

    食卓でも言わないですよ。
    まずは、「だったらお前がやれ!!」って話ですよね。

    自分ができないのにバカ呼ばわりするな、というのは常識だと思います。

    問題なのは日本のほうですね。
    自分で選んでおいて、バカ呼ばわりして、ころころ替わって。

    だけど社会は何も変わっていないように見える。


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    加藤氏: 能力について
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    能力を持った人間には、それを正しく行使する責務があると思っている。



    加藤さんは、中国で、授業後の質問攻めや
    出待ちになれているみたいだから、私も出待ちして焼肉でも食べましょうかしらww

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著者プロフィール

米ニューヨーク・タイムズ中国語版コラムニスト。1984年静岡県生まれ。北京大学国際関係学院卒業。上海復旦大学新聞学院講座学者、米ハーバード大学ケネディースクール(公共政策大学院)・アジアセンターフェローなどを歴任。著書に『たった独りの外交録──中国・アメリカの狭間で、日本人として生きる』(晶文社)『われ日本海の橋とならん』『中国民主化研究──紅い皇帝・習近平が2021年に描く夢』(ともにダイヤモンド社)など。

「2018年 『日本夢 ジャパンドリーム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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