- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569808185
作品紹介・あらすじ
江戸時代から続く質屋・結城屋で祖母と二人暮しの円は、少しおせっかい屋の美術学部の女子大生。結城屋の女性は代々不思議な力を持っており、円にも物に刻まれた記憶(メモリ)を感じることができる能力があった。ある日、質草から不穏な記憶を感じ取った円は、その持ち主の女性の住所へ駆けつけるが、その隣には大学の同級生、深見が住んでいて…。真珠のネックレスに残された母から娘への愛情。サイン色紙に込められた少年からのSOS…。「記憶」が語る事件の真相とは!?-。
感想・レビュー・書評
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江戸時代から続く質屋・結城屋で祖母と二人暮しの円は、少しおせっかい屋の美術学部の女子大生。結城屋の女性は代々不思議な力を持っており、円にも物に刻まれた記憶(メモリ)を感じることができる能力があった。ある日、質草から不穏な記憶を感じ取った円は、その持ち主の女性の住所へ駆けつけるが、その隣には大学の同級生、深見が住んでいて…。真珠のネックレスに残された母から娘への愛情。サイン色紙に込められた少年からのSOS…。「記憶」が語る事件の真相とは!?-。
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3月-11。3.0点。
質屋の娘が主人公。代々モノを触ると、モノの声が聞こえる女系。美術大学に通うが、同級生の隣室の女性が不審死。
連作短編の作り。だんだんと真相に近づいていく。
うーん。繋がりが濃くないのか、少し分かりにくい感じが。 -
時折乗り移る「おばあ」口調に笑ってしまった。啖呵切る姿、カッコいい!
物に遺る記憶を読み取ることの出来る円。感情を読むという能力は嬉しいや楽しいを共有するだけじゃない、激しい痛みを体感する・持っていかれるということでもある。そしてそれを誰かに伝えるのも。円が抱えた記憶丸ごと受け止めてくれる、誰かがあの人でありますように。 -
読んだことあるような
目新しくもなく -
ちょっとご都合主義感がなくはないけど、まあそれなりに楽しめた。犯人、私は結構意外でびっくり。
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質屋を営む祖母と二人暮らしの大学生の円には、モノから人の記憶を読み取る力があった。その力を通して知る、いろんな人々の秘められた想いと真実を描いていくミステリー。
連作短編のかたちで描かれていますが、祖母と娘のやりとりは基本的にほんわかしているものの、事件そのものはけっこう重たくシリアス。そのバランスが私には少し馴染まない感じがあったり、終盤の展開もいきなりすぎる気もしましたが…、さくっと読みやすくまとまっているとは思いました。
やたらネットやコンピュータ技術に通じている祖母のシャキシャキとしたキャラは良かったです。素敵な(そして厄介な)お婆様でした。 -
文庫化されたタイトルや装丁から予想した以上にシビアなお話だった。
モノの記憶(メモリー)が読める質屋の娘、円が、持ち込まれる質草から、日常の謎などちょっとした謎に関わっていくお話かと思ったのだけど。
バリバリ血なまぐさい話が展開されてびっくり。
文庫のレーベルからしても、もっと明るい青春ものを期待していたのに。
円の能力も、ちょっと中途半端かなぁ。
一緒に住む祖母、おばばのキャラはかなり好き。 -
物に触れると思いを感じ取れる。特殊な力を利用して気になる事に首を突っ込んでいく。主人公がとにかくお節介なんです。登場人物がすべてうわべだけで、それぞれが抱えている苦しさが伝わってこない。事件の内容のわりに軽すぎます。
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代々続く質屋の娘が物に触ると思い出が見える能力で、少しの謎を解決していく。 2015.2.25