文体トレーニング

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569808765

作品紹介・あらすじ

いい文章はどうすれば書けるのか?書き出し、結び、発想、視点、レトリック、余情など、文体研究の第一人者が名文の真髄を明かす。

感想・レビュー・書評

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  •  文体のトレーニングというが、よくよく文章を捉えて著書は文章の分析は出来ているのでしょうが、なんともそういったことが出来て、だから名文なのだというのは何処か違うというのを、皮肉にもこの本を読むことによって何となくではあるが、読み取れた。恐らく著者自身もそう感じていることなのであろう。
     短文を取り上げて解説をするのであるが、やはりその短文だけでなく、その人となりや作品を十分読み上げているということは感じ取れる。
     井伏鱒二の作品もまた読みたくなった。

  • 購入。

    表紙の通り、「名文で日本語表現のセンスをみがく」内容だった。

    いい文章はこうすれば書ける、といったテクニックは含まれていない。こんな文章があって、これはこんな風に感じられて、それはこういった部分の効果だろう、と解説される。ただ、感じる部分が自分に合わないと、解説されても腑に落ちない。そこまで解説に力点は置かれていない。

    小沼丹『竹の会』『銀色の鈴』、井伏鱒二『珍品堂主人』を読みたくなった。
    感じる心を育てることが何よりもトレーニングなんだと受け取る。

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著者プロフィール

1935年、山形県生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。国立国語研究所室長、成蹊大学教授を経て、早稲田大学教授(日本語研究教育センター所長)、現在は名誉教授。日本語文体論学会代表理事、現在は名誉顧問。主著に『日本語レトリックの体系』『日本語文体論』『日本語 語感の辞典』『日本語 名表現辞典』『日本語 笑いの技法辞典』『新明解 類語辞典』『類語ニュアンス辞典』『美しい日本語』『日本語の勘』『日本語名言紀行』など。

「2023年 『文章作法事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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