IGPI流 セルフマネジメントのリアル・ノウハウ (PHPビジネス新書)

  • PHP研究所
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レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569809106

感想・レビュー・書評

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  • タイトルだけを見たら巷にあふれる自己啓発本かと見間違いましたが、中身を読んだところ、最初の二章はM&Aに関する基本的な話のいわば前段であり、三章・四章が国内×海外企業のハイブリッド状態においてパフォーマンスを出せる人材要件と、そうなるためのアクションについてまとめられています。

    三章に書かれている、どんなに会社と運命を同一化しようと片想いしても、「会社というのは、最後の最後で裏切る」というマインドセットはこれから不確実な世界を生きると人たちしては基本だと、筆者と同様にレビュワーも思いますが、世の中やマスメディアではあえて明示的に語られていないことではないかと思います。

    四章では、それ故どんな状況になっても食っていけるだけのビジネスパースンになるために「セルフマネジメント」すなわち自分のリソースをマネージして成果を出すことが必須であり、具体的には、自らのビジネスを数字で把握し議論できるようになる、使う可能性の高い業務上の英語から学ぶ、他組織への出向や他部門へのローテーションで二本(以上)の軸を持つ、小さくても構わないのでバイサイドでM&Aや親会社と子会社のはざまで清濁併せのむ経験をするチャンスを探す、といった具体的・現実的なノウハウが書かれています。

    なお、上では前段と書きましたが当初の二章も実は面白い内容が含まれており、「イノベーションに依存しなければいけない分野を捨て」た海外企業の事例や、M&Aによる「ムラごと売買」「経営陣を入れ替える」効果などは現実的な経営戦略論として色々なヒントになりました。

    まとめると、ただ必要なスキルを羅列するだけでなく、なぜそのようなスキルがどのような環境で求められるか、といったコンテクストまで整理された良書でした。35歳くらいまでに前述のような具体的スキルは学んでおきたいと改めて思いました。

  • 日本経済のパイが広がらないいま、「仕事」の奪い合いが日常化してきた。いまやどんなビジネスマンも、企業の合従連衡、M&Aの嵐から逃れられない。

     「カイシャの身売り」が頻発する時代、組織や上司が変わっても評価される「プロフェッショナルの条件」とは何か。どう生き延びていけばよいのか。

    ●感情に流されず、経済合理性というフェアネスを追求せよ

    ●説明能力が高ければどこでも通用する

    ●外国人と一緒に働くことに向いている人、向かない人

    ●清濁併せ呑むタイプが求められる など、

    M&Aビジネスのプロフェッショナルが、現場から見出したリアルなサバイバル思考法、行動術をリアルなエピソードを交え、18カ条に記していく。

    ビジネス人生を自力で経営できる人間になるための、ヒント満載の書!

  • 2015/01/18

  • イノベーションは異質なものの組み合わせから生まれる。
    ゲームのルールが変わったとき、過去の蓄積がかえってじゃまになる。
    ビジネスパーソンとしての自分の市場価値はいくらか。
    英語は意志疎通を図るためのツールだから、最初に意思がなければ始まらない。
    積極的に違う仕事をして、2本の柱で自分の身を守る。

  • 日本の近未来において、個人として身につけるべき能力とマインドセット

  • M&A時代を生き抜くためのセルフマネジメントノウハウを紹介。目新しいことはなかったですが、参考になりました。

  • 会社の耐用年数が下がったので自身のスペシャリティを軸にキャリア作りましょうというドラッカーが言ってたことと同じことが主題。バブル後始末のころ盛んに行われた事業単位での買収を取り扱った組織の人の著書だと思うが、タイトルから連想するほど実例に即したノウハウではなく、あまり新しい発見はなかった。セルフマネジメントのノウハウではなく、セルフマネジメントが必要な時代であるという環境分析に近い。

    コングロマリット型企業の機能型横串部隊にいると、自分のスペシャリティと貢献を意識せざるを得ず、また様々な事業をマルチに扱うケースが多いので転職の機会は減るのではと思った。特にスタープレイヤーは引っ張りだこなので、意識してのセルフマネジメントの機会はここそこにありそう。

  • 言ってることは共感するが、まーどの本にも書いてあるような普通の内容。

  • リアルな経営分析に引き続き、リアルなセルフマネジメントのノウハウを痛快、明快に説くもの。いやー面白かった。自分のマネジメントもやらなきゃね。

  • 富山さんの言葉には、不思議な引力があります。今自分は何をすべきか、に知らずと思考を持って行かれるinspire力が、心に火を灯してくれるのです(^ν^)

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著者プロフィール

冨山 和彦(トヤマ カズヒコ)
株式会社経営共創基盤 代表取締役CEO
1960年東京都生まれ。東京大学法学部卒業、スタンフォード大学経営学修士(MBA)、司法試験合格。ボストン コンサルティング グループ、コーポレイト ディレクション代表取締役を経て、2003年に産業再生機構設立時に参画し、COOに就任。2007 年の解散後、IGPIを設立。パナソニック社外取締役、東京電力ホールディングス社外取締役、経済同友会副代表幹事。財務省財政制度等審議会委員、内閣府税制調査会特別委員、内閣官房まち・ひと・しごと創生会議有識者、内閣府総合科学技術・イノベーション会議基本計画専門調査会委員、金融庁スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議委員、経済産業省産業構造審議会新産業構造部会委員などを務める。主な著書に『会社は頭から腐る』(ダイヤモンド社)、『AI経営で会社は甦る』(文藝春秋)、『なぜローカル経済から日本は甦るのか』(PHP新書)などがある。


「2019年 『両利きの経営』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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