面白くて眠れなくなる地学 (「面白くて眠れなくなる」シリーズ)
- PHP研究所 (2012年12月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569809243
作品紹介・あらすじ
アトランティス伝説の真実、地球が宇宙の中心だった!?火山を愛した郵便局長、お風呂の水を抜くと渦はどっち巻き?…知っていそうで知らない地球と宇宙のはなし。
感想・レビュー・書評
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編者は左巻健男となっているが、実際に執筆しているのは高校の先生の小林則彦さん。ブルーバックスのような専門性のない一般向けの分かりやすい本だ。知ってたことも結構あったけど、新しい知見もあって面白かった。例えばー
・北磁極の移動を示す堆積残留磁気を年代ごとにだどっていくと、アメリカ大陸とヨーロッパ大陸の動き方が違っているが、二つの大陸が大昔一つだったと想定すると、動きの軌跡が一致する。
・現在、N極が指す北と実際の北には7度のずれがある。測量でコンパスを使うときは、そのずれを考慮に入れなければならない。伊能忠敬の日本地図作成のときは、そんなことは知らずにコンパスを使っていた。実は、地球の地磁気は移動していて、伊能忠敬の時はちょうどずれがなかった時代であったのだ。何という幸運!
・地球内部の磁石は短くて、深いところに極がある。だから、コンパスの針はどちらかが下の方に傾くので、傾かない極の方を重くしてある。
・地球全球が凍りつくスノーボールアースは過去3回あった。生物の大量絶滅が起こったが、辛うじて生き残った生物が新たな遺伝情報のもとに増殖するきっかけとなった。
・夕方の太陽光線は地球に斜めに降り注ぐので、通過する空気層が長くなり、赤色だけが最後まで通り抜けてくる。西の遠くの空が晴れていれば、光がちゃんと通り抜けてくるので夕焼になる。
・地表で暖められた空気は上昇するので上空は温かくなると一見思えるが実はそうではない。上昇した空気は膨張するが、暖められて膨張したのではなく空気の薄さのために膨張するので、逆に冷たくなってしまう(断熱膨張)。
・コペルニクスの地動説が正しかったと証明されたのは、200年後に年周光行差と年周視差が発見されたからである。
・流れ星が光るのは、宇宙から飛び込んできた塵に気体が蹴散らされたり、圧縮されて光るからである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高校で地学を選択していないので、地質学のイメージしかなく、地学の範疇が理解できてなかったが、地球、気象、宇宙と対象領域の幅広さを理解することができた。
coten radioで天動説と地動説の話を聞いたばかりだったので、知識が繋がり学びとなった。 -
地学の復習。軽く読めます。トリビア多い。パート1の地球のはなしが面白かったかなぁ。
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眠れなくなるほどではないが、止まらなくなるほどには面白い。
夕焼けの話が好きだった。 -
読みながら寝ちゃうっていうか、眠るために読む~地球のはなし・気象のはなし・宇宙のはなし~足下から天空の世界まで、地学の扱う範囲は広いね
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久しぶりの地学、楽しかったよー。
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非常に読んで楽しめる本だ.かなり高度な内容に触れている部分も多いが,分かりやすく説明する見本のような記述は非常に参考になる.難しいことを分かりやすく説明するのは非常に大変なことだが,それをさらりと実践しているところが素晴らしい.
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この本を読んで、地学のことがよくわかりました。一番驚いたのは、地球の磁極が逆転してることです。
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タイトルのわりに文章難しい。