眠れぬ夜のための哲学

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569809397

作品紹介・あらすじ

身近な事柄を哲学的に考えてみると、新しい世界が見えてくる。その日の悩みがみるみる消える、哲学的思考法。

感想・レビュー・書評

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  • 眠れない時 枕元で読んでしまいました。確かに 眠れぬ夜は哲学的な夜に相応しいのかもしれません。

  • 自分の気持ちや物事のとらえ方次第で人生が変わるという力強いメッセージで、分かりやすかった。夢や希望を持って、明日に向かって今日を生きたいと思った。

  • いつか役に立ちそうな言葉がたくさん。

    眠りとは、意識の気分転換

    怒りと憎しみはちがう。怒りは真剣に主張すること
    諦めは物事をハッキリさせること

    蔑み:期待しているから蔑みがうまれる。平等の希求

    考えるということは、環境をコントロールするための道具である。

    モチベーションは達成感の産物。知識のための知識でなく、それを使っていかに問題を解決するか。その解決の喜びがモチベーションにつながる。勉強は分かれば好きになる。達成感さえ得られれば自ずと勉強できる。
    明日はあれをクリアーしてやろう、と寝る

    運命を愛することが強く生きること

    無とは無限にあること

    美とは心を落ち着かせるもの

    幸福とは偶然心が満たされること

    明日とは生きる楽しみ
    未来とは今を生きること。今をどう生きるかということ。未来を決めるのは、今ここでの気持ちしだい。

    勇気とは、的確な目的を抱いた状態

  • 面白かったです。
    哲学って硬いイメージでしたが、普段「?」とふわふわ思っていることを考えてみよう、と優しく言われている気がしました。
    「いただきます」の正式な作法は初めて知りました。一拝一拍手の後に「たなつもの百の木草も天照す日の大神のめぐみ得てこそ」という和歌を詠むようです。
    自分をしっかり持つこともがんばろうと思います。アイデンティティの確立です。本を読む、いろんな人と話す、旅などで自分の目で現実を見る。
    あと、2355のお話が度々出るのも良かったです。素敵な番組です。

  •  一日を振り返って後悔する。どうしてあんなことをしてしまったんだろう、何故ああいう喋り方をしてしまったんだろうと。
     そんな後悔にさいなまれると、眠れなくなる。
     が、後悔は何ものをも生まない。
     大事なのは、何故自分は後悔しているのか、その事象は本質的にどういうものであったのかを知ることなのだ。本質を追究するということは「哲学する」ということである。
     喜びとは何か?悲しみとは何か?怒りとは何か?普段使い慣れている言葉をとことん追求してみるのもおもしろい。そういう考え方の手掛かりとなる様々な哲学思想がやさしく提示されている。
     「眠れぬ夜のための」との銘に違わず、殊更軽い表現の短い断章で組み立てられている。
     手元に置いといて、気ままにふと適当な頁を開いてみる。そんな使い方に最適。

  • 人を蔑む自分が嫌になる。しかしそんな自分に返すべき答えは「蔑むことは、実は相手を認めること」。しかし認めたくないから蔑むのでは?まさに哲学の本質。ここだけ切り取ると、逆に眠れなくなる。

  • 一時期流行ったネガポジに近いものを感じる
    ごくありきたりな単語に対して自分なりの解釈でポジティブに捉えなおそうという試みはよく聞くけど、哲学の話を分かりやすく教えるというのとはまた違うのではなかろうか

  • 著者の「哲訳」(普通の言葉を哲学的に訳したもの)が意味深でおもしろい。
    例えば「喜び」とは「苦しみを受けとめること」というふうに。

  • 哲学というより人生訓。

  • 不安や疑問、心に引っかかりがあるから眠れない。
    では、その引っかかりはなんなのか?

    近しいタイトルのページをめくり、引っ掛かりを解いて穏やかに眠りましょう…というコンセプト。

    入門編に良いのではないかと思いました。
    「倫理の授業で聞いたことあるかな?」というような有名人から、まったく耳なじみの無い哲学者が小さく紹介されているコラムページがあるので、其処を呼んで興味を引かれたら、深く掘り下げていく、という使い方が出来そうです。

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著者プロフィール

1970年、京都府生まれ。哲学者・山口大学国際総合科学部教授。
京都大学法学部卒、名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。博士(人間文化)。商社マン(伊藤忠商事)、フリーター、公務員(名古屋市役所)を経た異色の経歴。徳山工業高等専門学校准教授、米プリンストン大学客員研究員等を経て現職。
全国各地で「哲学カフェ」を開催するなど、市民のための哲学を実践している。また、テレビをはじめ各種メディアにて哲学の普及にも努めている。NHK・Eテレ「世界の哲学者に人生相談」、「ロッチと子羊」では指南役を務めた。最近はビジネス向けの哲学研修も多く手がけている。専門は公共哲学。
著書も多く、ベストセラーとなった『7日間で突然頭がよくなる本』や『ジブリアニメで哲学する』、『不条理を乗り越える』、『前向きに、あきらめる』等をはじめ、これまでに100冊以上を出版している。YouTube「小川仁志の哲学チャンネル」でも発信中。

「2024年 『60歳からの哲学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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