幸福になる「脳の使い方」 (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
3.46
  • (15)
  • (26)
  • (40)
  • (8)
  • (3)
本棚登録 : 386
感想 : 35
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569809458

作品紹介・あらすじ

脳から不安がなくなる!神経質で臆病、自家中毒だった著者が贈る、「幸せの達人」になる技術。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 仕事に関する本をこれまでに、おそらく10冊ほど読んだ。引っかかるフレーズや前書きがある本は端から端まで読んだ。

    社会人になって三年。仕事面や人間関係でほぼ毎日、打ちひしがれていた。これまで人間関係で殆ど悩んだことがなかったので、世の中にはありえないほど折り合いの合わない人がいると知った時は、衝撃的だった。

    私の考える人生には、仕事しかなかった。よって、仕事がうまくいく、それが私が幸せになる術である、としか頭になかった。とにかく私は、現状を打開したくてしかたなかった。その無理は、体調にも響いていた。

    しかし、4年目を間近にした頃にふと気づく。ストレスは自分が、これは酷いストレスだ、と認識するから溜まるのではないか。そしてそれは、毎日、認識していくことで蓄積されていく。
    ということは、自分の意識を変えれば良いのではないだろうか。仕事は仕事、人間関係で何かあるのは誰もが同じだ。同じ事象を前に、華麗にスルーするか、それをストレスに感じてしまうか。後者は、時間と労力の大いなる無駄である。

    仕事が軌道に乗り始めたとき、この著書に出会った。

    常に頑張らなくてはならない、前進しなくてはならない、物事をストイックにしか考えられない私には、良書だ。
    これからは、自分の人生の視野を広げて、もっと真摯に、大事に見つめていきたい。常識や他人の価値観では測れない自分だけの人生を力強く生きていきたい。

    茂木さん、ありがとうございました!

  •  詳細なレビューはこちらです↓
    http://maemuki-blog.com/?p=8703

  • パッシブな趣味よりアクティブな趣味の方が幸せになれる。読書はアクティブな趣味。
    赤毛のアンが読みたくなった。セレンディピティ。卑屈にならず諦めないで貧しくてもひたむきに、行動的に生きるのが幸せへの道ということ。

  • 茂木健一郎さんの著書が読みたくて、手に取った本。
    タイトル通り、しあわせになるための思考法、のような内容。
    他人と比較しない、しあわせの総合点を考える、気分転換をする、自分のなかで変化をつくっていく、など。
    まあ、オーソドックスといえばそうですが、けっこう好きな内容でした。
    あまりひとつのことを大きくとらえすぎない、というところ、香山さんとも通じるなあと感じた。
    薄くて文章も読みやすいので、すぐ読めます。

  • 極度の人見知りで潔癖症。登校前には腹痛になり、多動症で注意される――今では想像できない著者の学生時代の姿である。人は、どうすれば日々の不安や苦しみから解放され、幸福感を得られるのだろうか。

    本書では、脳科学の最新知見を元に、幸福になるための脳の使い方を著す。

    内容例を挙げると、

    ◎幸せはお金で買えるのか 
    ◎不安を人生のスパイスにする 
    ◎口癖をコントロールする 
    ◎「気分転換」を味方につける 
    ◎脳は年齢を重ねるほど自由になる 
    ◎「幸せの方程式」は自分でつくれる 等々

    我々は、金銭的に裕福になれば「幸福感」が増すと一般的に考える。

    しかし、GDP(国民総生産)が増加しても、幸福度は増えなかったという研究成果が発表されている。

    お金をもっても幸せになれないのであれば、我々はどうすれば幸福になれるのだろうか。脳はどのようなときに充足感を得るのであろうか。

    ほんとうの幸福を手に入れたい人は必読の一冊です。

  • 日本橋

  • あまりにもたくさん知識というか、正論というか書かれているので、連続して読み続けてたら、親か人生の先輩に人生論、幸福論、〇〇論を飲み屋で説明されている気分になってきました。若くない私には当たり前になってきてる経験が多い気がしました。
    ちょこちょこでてくる脳の仕組みについては為になりました。

  • 凄く読みやすく分かり易く優しい文章だった。

    知りたいと思っていた事の8割は分かったと思う。
    後は自分には何が当てはまるか、本の内容から考え自分と向き合う必要があると思う。

    驚いたのは、脳は年齢を重ねるほど自由になるということ。幸福は、一方では極めてハードな芯も必要なもの。自分が生きる上での指標ともなるべきプリンシパルが必要かであり、それは他人と違っていて当然である。何故なら貴方が貴方として生まれ出来たのだから。

    どうすれば幸福感を持続することが出来るのか、それは「今、自分に欠けていてゼロのものを、1にすること」だという。言ってみればそれは自分の人生でゼロのものを見つけなくてはならない事を表す。慣れは幸福感を摩耗させる。初めてのことをたくさんする。安定しない。
    気分転換法を身につける。

    どうせ比べるのであれば、他人と自分の比較ではなく、同じく自分の中での比較の方がより幸福度に貢献する。これまでの自分のレベルより、少し上に上がった時、人は大きな喜びを感じる。

    ここまで自分の教訓として残しておきたい言葉を綴った。
    自分の幸せの軸を見つけたい。
    毎日幸福感を感じるには、、自分を少しでも成長させる、または新しい事を始めるていくことだ。

  • おもいっきりこれだ!って自分の求めてる明確な答えはなかったけど、そういう事なんだな、と新たな学びになったこともあった。

  • 不安やストレスは誰にでもあるけれども、結局、幸福な人生というものを手に入れるにはどうしたらよいか、様々な例やエピソードを引きながら、多面的に優しく読者を導いてくれる本。たくさんのことが書いてあるので、まとめるのはちょっと難しいし、人によって好きに読み取ればよいと思うが、私がいいな、なるほど、と思ったポイントは、「幸福とは総合点」ということ。それから、脳をなるべく自由な状態にして、そして常に変わり続けるようにすること、かな。人は、これがこうじゃないと私は不幸だ、という考え方に捕らわれてしまいがちで、自分も意外に、そういうトラップにはまってしまっていることはあると思うので、気を付けたい。また、これはこうじゃないといかん、という考え方は、脳の柔軟な働きに制限をつけて、自由さを奪ってしまってろくなことはない。今、ここで幸せ、といつも思えるようにして、脳を自由に働かせて、生き生きとした毎日を過ごせるようにしたい。

全35件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特別招聘教授。「クオリア」をキーワードに、脳と心の関係を探究しつづけている。1962年、東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。
著書『脳と仮想』(新潮社、第4回小林秀雄賞受賞)『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房、第12回桑原武夫学芸賞受賞)『脳とクオリア』(日経サイエンス社)『脳内現象』(NHK出版)『感動する脳』(PHP研究所)『ひらめき脳』(新潮社)ほか多数。

「2013年 『おぎ・もぎ対談 「個」育て論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

茂木健一郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×