投手論 (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569810010

作品紹介・あらすじ

メジャーで32勝し、日本ハムを優勝に導いた投手魂とは。

感想・レビュー・書評

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  • 昨シーズンまで北海道日本ハムファイターズの投手コーチを務めた吉井理人氏の本。

    氏は現役を引退して即コーチに就任した。つまり特にコーチングの勉強をせずにコーチになったということだが、その分ピッチングに対する、既存の概念にとらわれない、合理的で論理的な視点が感じられる。

    もっとも、まだ論というほどまとまった論が語られるわけではなく、自身の現役時代(敬愛する東尾氏との逸話とか)、野茂やダルビッシュ、そのほかメジャーリーグで渡り合った投手たち、コーチ時代ともに戦った日ハム戦士たち等のエピソード、栗山監督との軋轢など、いわゆる裏話系がめっぽう面白い。

    ファイターズファンには必携の書のひとつと言えるだろう。

    氏のブログはかねてから愛読させてもらっていて、ちょっと毒舌を含んだ軽妙な語り口が好きだったし、投手の心理学や投手起用の機微などについて大いに教えてもらった。

  • 現在も日本ハムの投手コーチを務めている吉井氏の投手論だが、投手としての姿勢を日本やアメリカでさまざまな人の影響を受けながら学んできただけあって、特にメジャーリーグの経験というのは大きいのだなと感じました。
    またこういう日米での経験がコーチ論にも役立っていることが如実に分かる内容で面白かったですね!
    ダルビッシュや斉藤佑、吉川などの旧日本ハム投手陣の性格や分析もなるほどなと思いました。
    吉井氏はでも良い監督(指導者)に恵まれたゆえに良い投手、コーチになったのだなぁと感じさせられる一冊でした!
    今シーズンの日本ハムも要注意ですね!

  •  
    ── 吉井 理人《投手論 20130317 PHP研究所》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4569810012
     
     吉井 理人 投手 19650420 和歌山 /[B]
    /箕島高校→近鉄(84-94)→ヤクルト(95-97)→大リーグ・メッツ(98)
    →ロッキーズ(00)→エキスポズ(01)/2015 ソフトバンク→2016 日ハム
    /NPB [19850916-20070921]/MLB [19980405-20020911]
    http://ameblo.jp/yoshii81/
     
    (20161101)
     

  • メジャーで実績を上げた人だけに内容には説得力があります。「自分はどういうピッチャーで、どこが強みなのか、今後どうなって行きたいのか教えてくれ」というコーチングはさすがと思いました。

  • 組織においてコーチとしての役割を理解できる本。メジャー的な考え方と日本的な考え方を織り交ぜた吉井さんの考え方。何よりも、一人一人に合わせた指導を心掛けている。名称と呼ばれた、梨田監督、仰木監督、野村監督のもとでの選手経験が多彩な考え方に繋がっていると感じた。

  • 久しぶりに野球本でつまらないものだった。

    日本ハムのことを話したいのか
    自身のメジャー経験を話したいのか
    生い立ちや性格を話したいのか
    どれも中途半端で、論点を絞っていればもっと面白かったと思うのに残念。

  • 第1章 投手のダンディズム
    第2章 投手に必要な3つのコントロール
    第3章 投手コーチが教えられるたった1つのこと
    第4章 エースの条件
    第5章 プロフェッショナルな指導者
    第6章 メジャーへの挑戦

  • 日ハムへの愛と栗山への不満が感じられる

  • 吉井理人氏による投手の観点からコーチングについて語った著書。

    私個人も野手であり、ピッチャー経験に乏しい為、ピッチャー心理がわかる新鮮な本であった。

    草野球ではピッチャーをすることもあるし、キャッチャーもするし、指導者になることもある。

    今後の野球生活において重要な一冊であった。

    実際指導の比重が大きくなったときは読み返したい。

  • 吉井理人とは、10.19最後の選手である。
    あの試合に出ていた選手が、後々パ・リーグの指導者となって現在も後進を育てている。吉井もその例外ではなかった。
    投手としての持論が強いために、日本ハムを去ることになってしまったと思うが、そこは最初の師である権藤さんも同じことか。

    書いてあることは一貫して投手目線。こういう見どころがあるのかという「四回の攻防」。これからは、セ・リーグで投手に打席が回るイニングは特にベンチの様子を気にしてしまうだろう。

    息の長かった選手の知がまとまった書なので、投手のみならず他の野球人にも読んでほしい。

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著者プロフィール

1965年生まれ。和歌山県立箕島高等学校卒業。84年、近鉄バファローズに入団し、翌85年に一軍投手デビュー。88年には最優秀救援投手のタイトルを獲得。95年、ヤクルトスワローズに移籍、先発陣の一角として活躍し、チームの日本一に貢献。97年オフにFA権を行使して、メジャーリーグのニューヨーク・メッツに移籍。98年、日本人メジャーリーガーとして史上2人目の完投勝利を達成。99年には、日本人初のポストシーズン開幕投手を担った。2000年はコロラド・ロッキーズ、01年からはモントリオール・エクスポズに在籍。03年、オリックス・ブルーウェーブに移籍し、日本球界に復帰。07年、現役引退。08年~12年、北海道日本ハムファイターズの投手コーチに就き、09年と12年にリーグ優勝を果たす。15年、福岡ソフトバンクホークスの投手コーチに就任して日本一に、16年は北海道日本ハムファイターズの投手コーチとして日本一に輝く。また、14年4月に筑波大学大学院人間総合科学研究科体育学専攻に入学。16年3月、博士前期課程を修了し、修士(体育学)の学位を取得。現在も研究活動を続けている。

「2018年 『吉井理人 コーチング論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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