40歳以上はもういらない (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569810034

作品紹介・あらすじ

若者はいま何を考え、日本をどう見ているのか? 20代から30代の気鋭の学者、起業家たちを直撃。田原氏が見た若者たちの真実とは。

感想・レビュー・書評

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  • 新しい革新の世代の旗手の一人として何を成すべきか?2013年出版なのでほぼ同等かわずかに年上の自分。若手への讃美歌。

  • 活躍する若者に対する、田原総一朗のインタビュー集。必ずしも意見の合う若者ばかりではなかったが、いま若くして活躍している人たちの考え方の一端を知ることができた。今の若者は打たれ弱くなったと思っているが、その中には優秀な人材がいることを認識した。
    田原総一朗は、人から核心を引き出すことがうまい。読みやすい本。
    「新しいものを開発しようとすると、上司にまずこう言われる。前例があるのか。次にこう言われる。儲かるのか。これでは独自の製品が生まれるわけがない」p10
    「(年功序列)若手社員を抜擢せず、賃金は横並び。努力しなくても同じとなれば、競争心が起こらない代わりに、やる気もなくなることは当然だ」p12
    「日本の一部上場企業の社員はほとんど仕事をしていない。彼らは仕事をするフリをしているだけ(柳井正)」p14
    「経済成長が続く中で日本の経営者は守りに入ってしまった。守りの経営では失敗しない人が偉くなる」p25
    「ゆくゆくは地方が独自の財源を確保・強化することで、地方間で政策間競争が始まることを期待しています。そうした動きを加速させることによって、住人の側が住む自治体を選択するようになる」p43
    「(年金問題の解決)いまの賦課方式をやめて、積立方式にすればよい」p44
    「いまの若い人たちはもっと戦わないとダメだよ」p142
    「日本に危機感がないのは、なんだかんだいって、まだまだ豊かすぎるからだ」p175
    「大阪大学の大竹文雄教授が世界の先進国の中で日本はずば抜けて競争が嫌い、というデータを紹介している」p179
    「僕がいまのメルマガブームに対して冷淡なのも、結局、読者が喜ぶような「ネタ」を提供して、定期購読者数を増やすことが最優先されているから(内容が低俗になっていく)」p191
    「政治家や官僚が議論している言論空間って、独特のジャーゴン(専門用語)が飛び交うすごく特殊なところなんですよ。その空間に入らない僕らのような評論家の議論は、彼らにはみえていない。それをどういうふうに崩していくか、が今後の課題だと思います」p193
    「僕に言わせれば「日本から原発がなくなればいい」というのは、たんなる一国平和主義なんだよ」p199
    「僕は「インテリ」が果たすべき役割というのは、やはり福沢がやろうとしたように、人々の「気風」を変えることにあると思うのです」p201
    「私も最近は、500円程度の食事で充分。仮にその10倍の5000円出したところで正直、味はたいして変わらない」p204
    「どんな会社に入ったとしても、最低三年は頑張ること、私は学生たちによくそう言っている。どんな企業に就職しても最初はつまらないものだ。なぜなら、自分はまったく無知で何もわからず、知り合いもいないからである。それで、一年かそこらで辞めてしまってはどうしようもない。イヤだというだけで辞めたのでは、何に向いているのかもわからず、転々と職を変わるだけでほとんど失敗する」p208
    「資本主義の根本にあるのは「欲」」p218

  • 図書館で借りた。俺はいらない人だな

  • 朝生の司会者、フリージャーナリストの田原総一郎氏が、現在30歳前後の論客人材をインタビューしながら、日本の未来を考える一冊。

    40歳以上はいらない!と断言されると厳しいが、バブル世代やロスジェネ世代は、もはや、考え方を変えていかないと、生き残れないのかもしれない!という感覚には納得させられる。

    新しい世代の肩に力が入りすぎない生き方。

    年長な私が、憧れてしまうのは、勘違いだろうか。

  • スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツのような異能な人材が、社内で活躍できる余地はほとんどない。全員が優等生。没個性的で、均質的な集団となる。これでは新しい製品が生まれるはずもない。

    @萩上チキ
    「団塊ジュニア世代」「76世代」の「イメージ」とお菊違うと思うのは、ITブームを活用してバリバリ企業を大きくしてやろうという発想をもっていません。

    めざしているのは、比喩的にいえば「この道の段差をなくそう」「ここにカーブミラーをつけよう」みたいな、たとえ小さくても、確実な一歩を踏み出していくことで。

    60年代の学生運動が盛んなころは、大学進学率が1割前後しかなかった。公害や貧困などの、近代社会の矛盾としての社会的課題があるなかで、大学に進学したインテリ特有のうしろめたさを感じていたものがいた。

    日本の大新聞やテレビが真実を隠しており、自分たちこそが真実を伝えているという対立図式を安易に利用しすぎている。既存メディアの「逆張り」をしすぎる結果、根拠が不確かな情報を流したり、既存メディアの悪口をいうことで、カルト的な人気を集めるだけになっていくでしょう。

    「スラックティビズム」という言葉が一部で流行る。スラッカー(怠け者)のアクティビズム(社会運動)という意味

    @駒崎

    マイクロファイナンスであるグラミン銀行(バングラデシュ)は、98%の返済率。貸し出しを女性に限定しているのは、男性は飲んでしまうから。

    by田原
    成功体験は伝えるけど、失敗例は伝えない。これまではそんな大人たちが多かった。それがいちばん大事なのに。

    @瀬谷

    群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)

    日本市場のパイが萎んでいくことをべつに悲観する必要はない

    アフリカでも、日本は植民地支配をしたことがないので信頼できる、という気持ち。同時に残念なのは、未知のものへのリスクが先に立って、そこにあるチャンスを見出す日本人が少ないこと。

    @慎
    自分の墓石に「昨日より前に進んだ」と刻むーそんな生き方をしたいですね。

    @高木

    家庭と違ってシェアハウスは閉鎖的ではない。

    僕は「国対個人」という従来の二元論に違和感を覚えてしまう。

    @古市

    「SF的な発想になってしまうかもしれませんが、東京が’独立国’になれば、保てるでしょう。東京のGDPは韓国と同じぐらいで、世界15位くらい。もし地方を切り捨てる覚悟があれば保てると思います」

    by田原
    シュンペーター曰く資本主義は不況があるから良い。
    不況で多くの企業が倒産するが、それは時代と合わなくなったからで、
    むしろそれが健全な社会である

    Voiceの読者は「自分がやらなければいけない」といった勇ましいことをいってくれる識者や企業人に自分を重ねたいだけだと思う。結局、みんな誰かに頼りたいじゃない。

    @東

    パナソニックとシャープ、ソニーなど大手家電三社の株式時価総額を合わせても、サムスンの6分の1程度

    政治家や官僚が議論している言論空間って、独特のジャーゴン(専門用語)が飛び交う特殊なところ

    「インテリ」が果たすべき役割というのは、やはり福沢がやろうとしたように、人々の「気風」を変えることにある。

    @あとがき

    500円程度の食事で充分
    仮にその10倍の5000円を出したところで正直、味はたいして変わらない。

  • 【いらない側から】
    40歳以上としては、どのようにいらないのか教えてもらいたい、という謙虚な気持ちで読みました(やや嘘)。ところが、対談相手が若い、というだけで、彼らがいうのは、別に40歳以上はいらない、という話ではないのです。最後に「バブルを少し知っている世代」として東浩紀が登場します。自らをインテリと称し、その役割も語ります。冒頭の荻上チキはその東を引き合いに出して、社会を2.0、3.0と一気にはアップデートを狙うところまではいかなくても、1.01、1.02とパッチを当てていく、駒崎弘樹は、火炎瓶を投げる相手なんてもういない、自らつくった良い仕組みを行政にパクらせる、という戦略をとる、と。
    「体制」と「おやじ」はイコールではないと思っていた。犬は四本足だが、四本足なら犬、ではない。これを読んだ若者に「もういらない」と言われて、噛み付いてみたい。

  • 「国対個人」という思考自体が20世紀的。という高木氏1人だけが完全にブレイクしている気がする。流石にここまで考えた事はなかった。他の人達が言ってる事はまあ普通だし常識の範囲内なのでそんなに驚きもない。
    雑誌の対談連載の書籍化らしいが、登場人物が多く、内容も薄い。皆有名人だし、その活動内容を紹介してるだけ。そういう事すら知らない疎い人達が読む分には何らかの参考にはなるかな?という程度だが、知らないという事が自体がある種の社会への無関心であり、そもそもヤバイような気もするが。

  • 国の政策に期待するより前に、少数の理解ある仲間とその支援者の力を借りて、小規模に動き出してみると、次第に各省庁からその活動に目をつけられてモデルケースとして認められることで実施規模拡大の可能性が生まれる…といったような具体的事例(病児保育など)を知ることが出来ました。

  • タイトルは挑発的な感じですが、内容の方は全然前向きで生産的です。

    閉塞感があるよのなかでも、生きていくための色んな道と方法があるというのを感じました。

    そういう意味では若い人向けというか、若い時にこういう本を読んでいたら、色々刺激になるんじゃなかいと思いました。

  • 飛行場で飛び立つ前に本屋でふと見つけた1冊。

    60歳以上の老害に対する若者の不満ならともかく、働き盛りの40代さえも切り捨てようとする意見を読んでみたくなりました。

    インタビューを受けている方達は皆さんはしっかりとした実績や肩書き、考え方を持っていました。直感的には「異質」と思えるものが多々ありますが、それはそれで考える言いきっかけになる本でした。
    しかし、なんと言ってもその人達の意見をうまく引き出す田原総一朗さんの質問の仕方が絶妙でした。

    自分も切りすれられる側の年代になってみて、若者の意見を「まだまだ若いから」などと言って見て見ぬふりをすることはできるけど、自分も田原さんのように「自分とは異質の若い世代の意見に耳を傾ける」姿勢を取ってみたいと思いました。

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著者プロフィール

1934年、滋賀県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、岩波映画製作所入社。東京12チャンネル(現テレビ東京)を経て、77年よりフリーに。『朝まで生テレビ!』の司会をはじめ、活字と放送、ネットなど幅広いメディアで活躍。次世代リーダーを養成する「大隈塾」の塾頭も務める。近著に『トランプ大統領で「戦後」は終わる 』(角川新書)、『平成の重大事件』(猪瀬直樹氏との共著、朝日新書)など。

「2018年 『AIで私の仕事はなくなりますか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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