中学受験に失敗しない (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569811512

作品紹介・あらすじ

中学受験合格には、何が必要なのか。超人気の塾長が「母親にできること」「父親にできること」「学年別にしておきたいこと」を明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 幻冬社エデュケーションの「危ない中学受験」と合わせて読んだ。前者がファクトデータを提示し、克服すべきことが書かれているのに対し(算数でつまづく子が出やすいのは4年生から 等)、こちらは中学受験と高校受験どちらが良いかを考えさせる前提から入り、中学受験するとしたらどう進めるかの大枠が書いてある本。
    ノートは授業、演習、復習、言葉の4つ作るという具体的示唆と、4.5.6各学年でどう進めるかの大枠が学びになった。要は、親は焦らず、機嫌よく寄り添い、復習ノート作りぐらいを手伝う、どの中学でどう育って欲しいのかを見極めてあげるのが大事という感じかな。大人になっても使える、自主的に計画して推し進め中学受験を成長促進の術として使うぐらいの心持ちで、という点も心に刻んでおきたい。

  • 三年生になる息子がいます。
    ヒントになる事が沢山有ります。

  • -108

  • 2014年5月21日読了。「花まる学習塾」なる塾を経営する著者が、子どもの中学受験に臨む親へのアドバイスを語る本。うちの子は1歳でまだ遠い先の話ではあるが、「中学受験で一流の私立校に合格する」なんてのは子どもの長い人生においては通過点に過ぎないわけで、むしろその過程で「自主的に勉強する能力」を身に着けさせること、結果がどうなっても子どもに挫折感を味あわせないこと、父親・母親がそれぞれの役割を全うしつつこのイベントを通じて家族のつながりを強めること。ここら辺が大事なことなのだろう。小学生のうちから受験なんかしなくても死にゃあしないのだが、受験をきっかけに多くのことを学べるのだとしたら、そのイベントに乗ってみるのも悪くはないことか。

  • 息子はまだ小学3年生なので、中学受験について意識はしていないが、知らないよりは知っていたほうが良いだろうということで購入した本。

    中学受験の是非や塾の是非を書いているのではなく、子供の個性と親がどのように考えているのかによって、選択肢がかわりうるということをきちんと押さえていることについて好感を持ちました。
    そのうえで、塾の活用方法が記載されています。

    父親の子供や配偶者へのかかわり方も勉強になります。


    中学受験をさせたいという親は一読することをお勧めします。

  • 子を持つ親が中学受験をどう捉えるべきか、どういう親子が中学受験を活用すべきか、どのように活用すべきか、活用しない場合は何に気をつけるべきか・・・といった誰もが持つ疑問に丁寧に答えてくれている中学受験の指南書である。

    本書は、実際に中学受験を目指す子供達に学ぶ場を提供する塾の経営者でもあり、先生でもある高濱正伸氏によって書かれている。知る人ぞ知る、花まる学習会の塾長だ。

    「実際に現場で指揮をふるう先生によって書かれたモノ」・・・という事実が本書の1つの大きな特徴を生み出している。だから、父親・母親との接点を多く持つ現場経験者ならではの解説が目立つ。そして中学受験を考える父親・母親の精神状態を、お釈迦様が孫悟空を手のひらで転がしているかのように、手に取るように把握している印象だ。説得力がある。実際、わたしも二児の父親だが、普段のわたしの悪いところをしっかりと言い当てられた。また、触れるポイントが良い意味で細かい。「リビングには国語辞典をおいておいたほうがいい」とか、「夫を違う動物(犬)だと思って接した方がいい」とか、指導内容が具体的で、実践的?だ(笑)。

    ところで、読んでいると頻繁に花まる学習会(もしくは同系列のスクールFC)という塾名が登場する。こうした事例が多いので、よもや塾の宣伝書か?などと一瞬勘ぐってしまいたくなる。だが、1人で食っていける子を育てる・・・という経営理念を掲げる塾を経営している人だけのことはある。読み進めると、”子供ために”というブレない軸がはっきりしているので、(仮に商売をみすえた本であるにしても)抵抗なく読み進めることができた。

    その意味では、本書は実は中学受験の指南書というよりも、むしろ、遠くを見据えた”子育ての指南書”という表現がぴったりと当てはまるような気がすらしてくる。そんなわけで、中学受験を気にする気にしないに関係なく、子を持つ親は読んでおいて決して損はない本であるように思う。

    書評全文はこちら↓
    http://ryosuke-katsumata.blogspot.jp/2013/07/blog-post.html

  •  中学受験とか経験なかったけど。やはり大変そう。受験そのものより,家族でどうバックアップしていくかという話がメイン。それも専業主婦向け。夫婦の関係が鬼門のようで,「夫は犬と思えば腹も立たない」というアドバイスには戦慄。
     一応父親向けの記述もある。傾聴が大事。

  • メシが食える大人にする。やりたい事を見つけて、なりたい自分になれる大人にするっていうのが、同感。私の子育ての根底にあるものと同じだと思う。
    ただ・・・早生まれは不利・・・が引っかかったかなぁ。
    そりゃそうだと思うけれど、早生まれの娘を思うと辛い。
    あと伸びする子育ての中に受験するという選択肢もあってもいいかもしれない。受験するなら金銭的にも覚悟しないといけない。
    そこがかなりネック。授業料だけでおさまらない。色んな事を考えさせられる1冊。

  • 一通りの受験に対する親の心構え。全て間違っていないと思うが、驚きのない内容だった。
    お父さんやお母さんが周りへ気遣うのは、受験をやり過ごすだけのためではなく、これからの長い家族関係に役立つ経験であると捉えたいね。

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著者プロフィール

高濱正伸(たかはま まさのぶ):
花まる学習会代表。1959年、熊本生まれ。東京大学農学部・同大学院修了。
学生時代から予備校等で受験生を指導する中、学力の伸び悩み・人間関係での挫折と引きこもり傾向などの諸問題が、幼児期・児童期の環境と体験に基づいていると確信。1993年、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、小学校低学年向けの学習教室「花まる学習会」を設立(現在は年中〜中学生)。2015年より、佐賀県武雄市で官民一体型学校を開始。著書多数。

「2022年 『マンガとクイズでまるごと覚える!47都道府県地理カード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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