- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569811673
作品紹介・あらすじ
芸人は「論理=左脳」を鍛えているから、突拍子もないことを言えて、笑いをとれるのだ! 准教授とお笑い芸人が教える最強の対話術。
感想・レビュー・書評
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【配置場所】特集コーナー【請求記号】336.49||M
【資料ID】91130937詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・観察力を鍛える
①なぜ、そのような状況が起こっているのか
②その状況は、誰にどのような影響を及ぼすのか
③その状況は、今後どのように変化していくのか
情報を加工・料理するスキル
①原理原則を理解すること
②捨てる勇気を持つこと
違和感を覚えることに敏感になる
目の付け所をtwitter、facebookで発信する
しずる 青春コント
他愛ない生活の中に転がっている「違和感」を拾い上げ、そしてそれを信じてみると自分なりの「眼のつけどころ」が備わる cf. 視力検査の遮眼子
暑苦しい青春ドラマ ☓ どうでもいい視力検査
この選択がオリジナリティ
はなからオリジナリティを追うのではなく、誰もが眼にしたことのある日常と日常を混ぜ合わせることで非日常を作り上げる
①人がしていないことではなく、自分しか選べないことで違いを出す
②捨てる勇気を持つことで、独自のポジションを築きあげようとする
③観察したものにひねりを加える努力をする
「測り」「比べる」ことで、ひねりを加える
・伝達力を鍛える
①伝えたいことが、自分の脳みその中で映像化されている
②伝えたいことの最初のシーンから、途中の変化、最後の盛り上がりまで、シナリオが見えている
自分を記号化し、相手に「自分がどういう人間か」を理解してもらいやすい状況にすること
記号をつけられる人間になる
不信感から安心感へ
「目線」を作る バカにして笑っていいんだという安心感
「落差」
相手が嫌でも反応してしまう一つの武器
落差は一つの会話
アリストテレスの弁論術
他者を説得する3つのアプローチ
エトス(人柄をコミュニケーション相手に訴求する→人柄や人格を基に信頼を得る
ロゴス(個々の問題に対する納得のいく論理、あるいは真に見えることを証明することで合理的な説得をすること)
パトス(感情に訴える→聞き手の私的共感)
パトス→エトス 村上
ロゴス→エトス 牧田
・心揺力を鍛える
自分に関係あることだと、相手に認識させることができる
自分にもできることだと、相手に認識させることができる
①相手が何に興味関心を持っているのかを明らかにする
②自分が伝えたいことが、相手の興味関心にどう引っかかるのかを考える
③相手の興味関心の対象をフックに、自分の伝えたいことを伝える
自分に嘘をつかないということができて初めて、相手の心が揺れ動く
心をさらけ出すこと
「裸」の自分を隠すことなくぶつけることに人は感動する。そして、心を開いていく。これは、脳内の「報酬系」と呼ばれる神経回路の線条体に、神経伝達物質のドーパミンが放出され、その結果、震えるような快感が経験されるから。同時に、扁桃体が交感神経を刺激して身体も興奮する
オリンピックで、私達は日本人選手を応援する。でも、活躍しているのは日本人選手=他人であり、自分ではない。にもかかわらず、自分の成功ではないのに、日本人選手の活躍に感動するのは、内側前頭前野や上部側頭溝などの「心を読む神経回路」の活動で「日本人」という同じ集団に属する他者を同一視するから
ツイッター、FBでトレーニング
①ユニークなオリジナルの「眼のつけどころ」を出せているか
②わかりやすく「伝達」できているか
③相手にアクションを促すことができているか
情報は簡単に手に入る。だから、情報を「持っていること」には、それほどの価値がない。今、価値を出そうとすれば情報をユニークなオリジナルの「眼のつけどころ」で「解釈すること」「加工すること」である -
プレゼン・講義の達人である元コンサルタントの「学者」と、日々笑いを観客に届けている「お笑い芸人」。
この二人がタッグを組み、「伝えたいことを上手く説明できない」「自分が話すと、なぜか場の空気を凍る」「プレゼン術は身につけたが、相手の心を掴めていない気がする」といった悩みに対して解決策を提案します。
それにしても、どうしてこの二人が一緒に本を出すことになったのでしょうか?
二人を結びつけたキューピッド、それは「ラーメン二郎」なのです。
しずる・村上氏は大のラーメン二郎好きで「ラーメン二郎ナイト」というイベントを主催するほど。
『ラーメン二郎にまなぶ経済学』(東洋経済新報社)の著者である牧田氏は、その二郎ナイトへの出演依頼を受け、快諾しました。
イベントを機に意気投合した二人は、そろってラーメン二郎に通い、交流を深めていたそうです。
(ちなみに、『ラーメン二郎にまなぶ経済学』をはじめて見たときの村上氏の感想は「これ書いている人、バカだな(笑)」だったとのこと)
その後、しずるの単独ライブに招待された牧田氏は、初体験のお笑いライブで、芸人の「メッセージを伝えるためにデザインし尽くされたパフォーマンス」に感銘を受けます。そのライブ終了後に「勉強になりました!私はお笑い芸人の思考法を学びたい。そして一緒にビジネス書にしましょう!」と、村上氏に申し出て本書が制作されるに至りました。
本書では、デビュー直後の「しずる」が100人の観客を前に3分間ひたすらスベり続けたという思い出を「ただの地獄でした・・・」と村上氏が振り返ったり、牧田氏が外資系コンサルティング会社時代、上司に説明しに行くと10秒で説明を制止され、資料を投げつけられ「こんな資料クラインアントに出せるか!」と怒鳴られたことなど、二人がかつて経験した「伝えたいことがうまく伝わらない」悩みも数多く語られます。
ではなぜ、二人は変われたのか? そのポイントは、「観察力」「伝達力」「心揺力」の3つ。それぞれについて、二人がそれぞれの視点で論じ合います。視点が違うからこそ、見えてくること、腑に落ちることがある――そんな化学反応を楽しみ、実践できるヒント満載の一冊です。