- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569812083
作品紹介・あらすじ
地下鉄・地下街に爆弾を仕掛け、「東京の地下を支配した」と宣言する若者たちの目的とは。クライシス小説の旗手が描く緊迫のサスペンス。
感想・レビュー・書評
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ミステリ
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東京の地下鉄を使ったテロを元に、現代社会の問題を世間に問う作品だ。ずっと言われている若者の失業問題(今は少し違うが)や格差問題(正社員と派遣社員)、年金問題や国の借金等。地下鉄に現れる地底人の話等が出て来て少しややこしくしているが、話の中身は非常にまじめな作品だ。本当に何とかしたいが、政治家だけでは何ともならない話だ。いや政治家や国の役人の問題なのだろうが、国民皆が考えなければならない問題だ。
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20160119 005
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#読了。
東都メトロの保線作業員として働く的場哲也は、ある日作業中に人影を見かける。ネット上では、東京の地下に「地底人」が存在するとの目撃情報が。そんな折、弟がよからぬ勉強会に参加しているのでは?との疑問を持ち調べてみると、会の主要メンバーが地下に爆弾を仕掛けたとの犯行声明を出す。
後半から、誰が主人公なのかの軸がぶれていくような。若者の叫びのを擁護するのは分かるが、それがテロの擁護をするようなトーンに思えてしまうのはいまひとつ。鉄道好きな方、地下街が好きな方にはお勧め。 -
かなり面白いです!夢中になって一気に読める小説ですが、深く考えさせられました。
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お兄さん、カッコいい。でも、終わりに近づくと登場が減ってしまい残念。
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東京の地下鉄作業員が主人公。わずかな音で異変を嗅ぎ取るのは大変だな。近頃の若者の考えなんて計画性がなくて突発的なものなのかもしれないしそれもまた時代なのかもしれない。
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鬼童のもとに集まる学生が、東京メトロの路線内に爆発物を仕掛けたという。
その行動はいとも簡単に行われ、覚悟も何も感じられない。
既読の作品の中では一番読み応えが無かった。 -
ある意味予想外の結末。
まさか、こんなに爽やかに終わるなんて思いもよらなかった。
きっと地下の閉鎖空間で右往左往する大脱出劇が始まるんだな!と思いっきりワクワクしていたのに…。
読みやすさは抜群で、程よくリアルに程よく非現実的に。サクッと楽しめた。
ああ、仕事ってそうだよなーと思った。繰り返しを続けることに意味があるよね。