日本が好きすぎる中国人女子 (PHP新書 877)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569812427

作品紹介・あらすじ

反日なんてほんとうなのか? 日本のポップカルチャーやファッションにあこがれる中国人女性たちの実態をレポート。日本文化の潜在力。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の文化には世界中にファンがいて、そこではアニメでもファッションでも家電でも「日本でしか創られないもの」が評価されている
    中国人女子の間では日本のファッションが人気であり購買意欲も日本の服の購買力もあるが日本のファッション業界の進出が遅れているため中国の日本風ブランドや韓国ブランドがその恩恵を受け日本の企業の収益機会を逃している
    中国では熾烈な大学受験(進学率26%)の反動で大学では自分の趣味の時間を重視する傾向があり、特に地方の大学のキャンパス内の寮の閉鎖的なコミュニティでアニメや漫画が爆発的に流行り日本ファンの中国人女子を生み出す土壌となる
    今の中国の若者は安い、もしくは違法で無料な日本のアニメを幼少時から見て育っているが(名探偵コナンが特に人気)今は中国製のアニメにとって変わられつつあり静観できない

  • 2013年刊行。アニメキャラの声に憧れる中国人女子が存在する一方、中国を訪れない日本のアイドル(声優アイドルも同様か)のため、ビジネスチャンスを逃しているとの指摘が興味深い。それとは対照的な韓国、K−POP業界。このような、海外コンテンツビジネスの何故が感得できる書である。動画配信ビジネスの効能と意義にも触れている。著作権の問題はあるにせよ、かかる動画配信が安価で世界各地にコンテンツを拡散できるという宣伝効果は無視できないとのこと。悩ましい問題意識である。

  • 題名は安直な日本賛美本のように思えるが、中国で日本の文化がどのように受け取られているかを通じて、むしろ日本人を叱咤する本となっている。行間から著者の「熱」を感じた。

  • 『日本のアニメやマンガは中国で受け入れられ、日本に興味をもつ若者が多いのに、あまりそのことが報道されず、反日的なデモとか日本料理店が襲われたという報道ばかりで中国のイメージを誤解しているのではないか。また日本はこういった文化があるにも関わらず、中国へ市場拡大戦略ができていない。韓国などは国策としてカルチャーを輸出しており、アーティストなども積極的に中国に来るのに、日本のアーティストはなかなか来ないので、身近な韓流を受け入れる。日本はこのままでいいのか。』 と言った内容。 そう言われてもねえといった感想。

  • 日本人が海外のジャパンエキスポ行かないのは単純に海外出てまで日本を実感しにいくことに意義を感じないからだと思いますが。韓国人が旅行先で留学先で韓国料理ばっかり食べて韓国人社会の中で活動しようとしがちなのに対して日本人は比較的現地のご飯食べて現地の人の生活様式を見て現地を堪能して帰る。その違いが出ているだけだと思いますが。韓国いいでしょ!韓国好きでしょ!韓国行きたいでしょ!韓国人素敵でしょ!の連続にしか思えてこないような韓国式文化売込み術はビジネス的には良いのかもしれないけど、結果今の日本はどうなっているか。反韓が進んでいる訳でしょ。控えめに、驕らず押し付けがましくせず、自らの道を入っているからそこが逆に好印象与えているんではないでしょうか。日本の良さを知ってもらいたいと活動されていることは良いことだし応援もしたいですが、隣の芝生は青い現象に陥っているような気がしますよ。
    それと中国人と日本人が時の流れに身を任せを歌うときの双方の感じ方には大きな差があること忘れてはいけないと思います。日本人はお人好しなので、感動させられることがあるとそのまま中国人と何もかも通じ合えるような錯覚に陥ることが多かれ少なかれあるけど、中国人はかなり冷静に分けている。あの人達が追っているものはあくまで自分たちの失われた青春と楽しみであって、それがたまたま日本なだけで、交流が深くなると日本に対してはそこまで興味なかったり、漫画とのギャップを感じて日本離れしていく人達も沢山いる。歌一曲でデレェっときちゃうのは短絡的で危ないということを思いながら接していかないと、利益が絡んだ瞬間大損して、勝手に被害妄想的に失恋したみたいになっちゃいますよ。

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著者プロフィール

コンテンツメディアプロデューサー

「2013年 『日本が好きすぎる中国人女子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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