テレビが伝えない憲法の話 (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569816227

作品紹介・あらすじ

改正論議に「待った」! 憲法9条、96条をなぜ変えてはならないのか。憲法界の俊英が、その理由を明快に語る一冊。上っ面の議論は不要。

感想・レビュー・書評

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  • そもそも憲法とは何か。
    しっかりと答えられる人は少ないと思った。
    では憲法改正は何が論点で、何が問題なのか。
    この本を読んだことで一旦整理が出来たと思う。

    世には「解釈」という文字が良く出る。
    一点からだけ光を当てれば、影がで反対方向に出る様に、光は意図的なものであり、解釈を争点にしても意味がない。

    この本では国際法と憲法の内容の関係性を説いたことで、確からしい見解を述べ、一定の納得感を生じさせた。

    何事も本質に近づく努力が必要である。

  • 「国民主権」における国民の定義や、国際法、国連憲章を前提とした憲法理解はとても興味深い。理解しやすい良書

  • 筆者は分かりやすさの罠を本書の中で訴えていたが、この本は分かりやすかった。とても真面目そうに見えるので、内容も堅いものかとおもえばそうではなく、ユーモアに富んだ内容もあり、憲法以外の話題を上手く取り込んで読みやすくされている。押し付け憲法論に対しても、一笑に付して終わりではく、雨月物語の例を持ち出して、論者を見捨てない態度を示すあたりが好感が持てた。サンモール洋光台に行ってみたくなった。

  • 総論は同意なんだけど、ちらほら引っかかる。現状分析とその論理的帰結と学問上で多数意見のあるべき姿と自分の思うあるべき姿が意図的かは分からんが混同されているような… 読んでて議論をずらされていると思う。

  • 今までの改憲論者達に対するもやもや感が氷解した。特に9条の章は目から鱗が落ちる状態で感動した。国際法をベースに読めばなんら問題はなく「普通」な文章だということを。この条は国際社会に向けた外交声明だと認識すればいいのだ。
    「自衛権の行使」と「自衛戦争」は違う。前者は当たり前で後者は悪。
    「分かりやすいこと」素朴な議論に飛びつく危険さを知った。

  • 本書は『テレビが伝えない…』というタイトルですが,それは,「テレビなどのマスコミが隠している事実を書いてあります」という意味ではありません。
    テレビでは,視聴者に分かりやすい解説が求められます。しかも,短時間でコメントをする必要があるので,これは,この制約はある程度,仕方がありません。
    ところが,その「視聴者に分かりやすく,簡単な解説」が曲者となるのです。憲法が持っている本質を説明したり,意見の食い違っている内容の問題点を解きほぐすためには,じっくりと論理を進めなければならないのに,テレビでは,それができません。時間が限られているから…です。
    そこで,筆者は,色んな問題について,幅広く,じっくりと語ってくれます。
    たとえば「日本国憲法は押しつけ憲法だ」というのも,その一つ。これ,GHQが押しつけた憲法だ!というのですが,それって本当なんでしょうか。では,大日本帝国憲法は,押しつけ憲法じゃないのでしょうか? そもそも,押しつけって,誰が誰に対して? …などと,「押しつけ」一つにしても,考えるべきことはたくさんあるわけですが,テレビやマスコミでは,分かりやすい言葉としての「押しつけ」が先行してしまいます。
    これを説明するのに『雨月物語』「白峯」を出してきているのがおもしろいです。「押しつけ論者」をも包みこむ,この論理の展開は,必読です。
    他にも,国際法から見た憲法9条の話など,私にとっての初めての視点があって,興味深く読み進めました。

  • 【由来】
    ・ダイヤモンドの佐藤優

    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】
    ・P118

    【目次】

  •  著者は憲法学界のホープであり、憲法学の知見を一般人にわかりやすく伝える“インタープリター”として、八面六臂の活躍をつづけている。

     本書は、ややヒネったタイトルがついているものの、木村草太流「日本国憲法入門」として読める内容だ。日本国憲法の全体像が大づかみにできるし、一方では憲法をめぐる最近のトピックへの目配りもきいている。
     たとえば、全6章中の第5章は、丸々、安倍政権の96条改正案(批判の集中砲火を浴びてこれを引っ込め、解釈改憲に至ったわけだが)に対する批判となっている。

     眉根にシワ寄せた憲法論ではなく、軽やかでやわらかい語り口になっている点がよい。笑いを誘う記述すら随所にあって、木村氏は意外にお茶目である。

     憲法訴訟について論じた第3章だけ、やや退屈に感じたが(とはいえ、内容は重要だし、そもそも木村氏の専門は憲法訴訟なのだそうだ)、ほかはどの章も面白く読めた。

     時節柄いちばんホットなテーマである集団的自衛権についても、9条を真正面から論じた第4章で詳述している。
     4月に刊行されたばかりの本だが、集団的自衛権行使容認の解釈改憲問題について論じた章を新たに加えて、緊急増補改訂版を出してもよいかも。

  • 国際法とも照らし合わせ、憲法をわかり易く説明している。
    法学者なので当たり前といえばそうなのだけど、感情論に流されることなく、いいか悪いかというわけでもなく、あくまで論理的整合性を追求する。
    良書だと思います。

  • 政治的で感情的になりがちな憲法論を論理的に論破。
    たしかに論理だけではテレビ受けしないであろう。
    耳に優しい意見には疑問を持つということを教えてもらった。

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著者プロフィール

1980年神奈川県生まれ。東京大学法学部卒業、同助手を経て、現在、首都大学東京法学部教授。専攻は憲法学。著書に『キヨミズ准教授の法学入門』(星海社新書)、『憲法の創造力』(NHK出版新書)、『テレビが伝えない憲法の話』(PHP新書)、『集団的自衛権はなぜ違憲なのか』(晶文社)、『憲法という希望』(講談社現代新書)、『憲法の急所 第2版』(羽鳥書店)、『木村草太の憲法の新手』(沖縄タイムス社)など、共著に『社会をつくる「物語」の力』(光文社新書)、編著に『子どもの人権をまもるために』(晶文社)などがある。

「2018年 『自衛隊と憲法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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