他人を攻撃せずにはいられない人 (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569816531

作品紹介・あらすじ

「他人を攻撃せずにはいられない人」はタイトルのとおり事あるごとに他人を攻撃する困った人のパーソナリティ、対処法を解説した新書です。職場における人間関係のトラブルが問題となるなか、よりよい人間関係の構築を目指したい人には大いに参考になります。また、自分自身、他人を攻撃してしまいがちな人には矯正にも役立ちます。

感想・レビュー・書評

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  • 「いじめられる側にも問題がある?」

    いじめている人は安全地帯から反撃を受けない事を確信して楽しんでやっている人が多い

    職場の上司、お局様、先輩、先生
    グループ、派閥、虐待、パワハラ、モラハラ

    マスコミだって世論だってそう

    弱い特定の人間を絶対的安全地帯から一方的に叩く

    この問題は人間が人間である限りなくならないテーマ

  • 暴言を吐く、支配したがる、けなして自信を失わせる、優しいようで水面下で工作している、一見目立たない人を含めて、あなたの周りにはとんでもない人が隠れているかもしれない。

    本書では、精神科医として「ターゲット」にされて、痛い目に遭った患者たちから聞いた、人を陥れる「攻撃欲の強い人」を事例で紹介。ターゲットの心をどんなふうに壊していくのか、その手法を取り上げて分析する。

    「攻撃欲の強い人」とはどんな人か。多くの場合、攻撃される側は、ターゲットが抵抗できないが、それは一体なぜなのか。何のためにそんなことをするのか。結果どんな影響を及ぼすのか。はたして、攻撃欲の強い人と、どう向き合い対処すべきか。本書で明らかにする。

    自分のために、人生を台無しにされないために――職場や家族に潜む「害になる人」の精神構造を知る!

  • 第6章 処方箋 できるだけ避ける
    それが一番無難な対策方法かな。

  • きょうだいがこれなので、私が攻撃されて以来この手の本を沢山読んでいる。
    本書を読むと、わかっていたことだが親もこれだったということがはっきりする。
    きょうだいから、いきなり攻撃が始まったときは訳がわからなくて精神的にかなり追い詰められたが、複数の公の第三者から「関わらなくていいんだよ」と言ってもらって、この手の本を沢山読んで持ち直せた。
    (私かきょうだいの、どちらかが死ぬまで攻撃は止まないとは思うが、相手がこういう人間だということがわかっただけでも全然違う)
    ターゲットになっている人にとってはありがたい本。

  • わけのわからない攻撃を仕掛けてくる隣人への対処の方法が知りたくて。読んでいるうちにだんだん気が滅入ってくるので最終章の対処法まで一気に進む。結果自分のとっている方法は大筋において間違っていないということがわかった。

  • prime readingで読めるため手に取ったが、実例が多すぎて気が滅入るので読了はせず。 

    要は相手を陥れようとするヤバい同僚は思考回路が善良な人とは全く異なるので上手いこと逃げて下さい、と理解。また、妬みや羨望や罪悪感の転嫁等が原因で相手を攻撃する人が世の中には沢山いるということが改めて分かった。

    もし今後、雰囲気の悪い組織や、懐の小さい上司の下に配属された場合は、同僚には軽々しく心は開かないほうが良く、適度に謙遜してやり過ごそうと思った。性善説で生きない方が良いなと改めて思わされる本。

  • 具体的で事例もたくさんでてくるので生活に活かしやすい。実用的な本だなと思う。だらだらと書かずに必要なだけ文章が載っているので30分あれば読み終える。頭が回らない時でも読めそうなそこそこ中身のある本

  • ご指摘の通り、攻撃性のある人とはなるべく距離を置くようにしてきました。
    本書の結論でもありますが、対処方法はそれしかないと思います。

  • 職場にいる、ある女性を思い浮かべて本書を手にしましたが、残念ながら本書に取り上げられているタイプとは異なるようです。その人は特に理由や背景があるわけではなく、ただ単に「人を攻撃することが好き」だから攻撃しているように見えます。奇行種でしょうか?困ったもんですね。

    もちろんまわりには他のタイプのいじめっ子もいて、バッチリ当てはまるタイプもいます。

    自分は被害を被っている訳ではないので「なんであんな行動をとるんだろう?不思議だなぁ」と理由を知りたかっただけなのですが、もし解決策を探して本書を手に取られた方は、少しガッカリするかもしれません。

    いじめっ子の本性は変わらないので、近寄らないのが一番という結論のようです。「三十六計逃げるに如かず」と言う古い諺が浮かびました。

    とは言え、人を攻撃するテクニックや、ターゲットとなりやすいタイプなど、丁寧に分析されています。困ってる方には役に立つのかも知れません。

    このテクニックを使って普段の行動を慎重にコントロールすれば、効率よく他人を追い詰められるのではないかと思うのですが、彼ら彼女らの恐ろしいところは、その行動を無自覚に行なっているところですね。くわばらくわばら。

    「世の中は,助け合いたいという善意で動いている善人であふれていると思い込んでおり、周囲の人間の嫌な部分には目を向けようとせず、理想化してしまう」と言う言葉は最近の若者に捧げたいと思いました。

  • 著者自身の臨床経験を元に書かれた書籍。被害者側からの視点が中心なので、主張かやや一面的に感じられたけど、「他人を攻撃する人」と相互理解できることは稀で、逃げるが一番ということがよく分かった。

    私自身に関して言えば、他人を攻撃・支配しようとするタイプの人と出会った時には、「境界線(バウンダリー)」を読んでから、「相手との間に線を引く」ことを意識している。何を言われようと、自分の人生は自分の意志で切り拓いて行くものだから、他人の指図で決めるものではない。相手の意見は参考にするものの、最後は自分の意志で決めるようにしている。相手自身が、相手自身の問題を押し付けてきた場合も同様で、一定の協力はするけれども、最後は相手自身の責任で行動するよう(行動しないならその結果を相手自身で受け止めるよう)に接している。相手から見ると冷たく思うだろうけど、それて何とか精神的な平静を保っている。

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著者プロフィール

1961年生まれ。大阪大学医学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。京都大学博士(人間・環境学)。専門は精神医学、精神分析。フランス政府給費留学生としてパリ第八大学でラカン派の精神分析を学びDEA(専門研究課程修了証書)取得。精神科医として臨床に携わりつつ、精神分析的視点から欲望の構造について研究。日生病院神経科医長、人間環境大学助教授を経て、現在、神戸親和女子大学教授。著書に『オレステス・コ
ンプレックス—青年の心の闇へ』『17歳のこころ—その闇と病理』(共にNHK出版)『分裂病の精神病理と治療7—経過と予後』(共著、星和書店)など、訳書に『フロイト&ラカン事典』(共訳、弘文堂)などがある。

「2005年 『攻撃と殺人の精神分析』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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