- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569818856
作品紹介・あらすじ
そもそもお金とは何か? お金をふやすにはどうしたらいいのか? 銀行や証券会社、保険会社とどう付き合っていけばいいのか?▼預金、保険、投資、年金……生きていくうえで非常に大切な知識だが、学校ではこういったお金にからむことは教えてくれないため、多くの日本人はお金のことをちゃんと理解していない。▼そこで本書では、学校では教えてくれない、一生役立ち、知らないと損するお金の知識を懇切丁寧に講義する。銀行、保険会社、証券会社など、多くの金融機関での勤務経験を持つ著者だからこそ言えるお金のウラ話が満載。▼お金とどう関わったらいいのかについて、一生使える判断の仕組みと、具体的なコツとノウハウが身につく一冊。
感想・レビュー・書評
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タイトル通り、私が学生の頃は「お金」について、学校は教えてくれませんでした。両親からもお金について教えてもらったことはありません。
しかし、社会人になった途端、様々な税金を払わなくてはいけなくなり、病気になった時のために、医療保険に入った方がいいと言われたり、結婚して、子どもができたら、車はどうするか、家は賃貸か、戸建てか、学資保険は・・・
と「お金」に関する様々な問題と向き合わなくてはいけなくなります。
著者は本書で
「お金と向き合うことから目を背けてしまうと、必要な知識のないまま、お金について無防備な状態で世の中にさらされてしまう危険性がある。」
と述べており、まさしく私も無防備な状態で世の中に出て、見事に痛い経験をしました。
でも、そんな痛い思いをしたからこそ、「お金」と向き合うと決め、日々学習しています。
本書は10年前に出版されたものですが、今読んでも十分に学ぶことができる内容でした。
(NISAに関しては、現行のものと内容が異なるので、注意が必要)
家は買うべきか、それとも賃貸か
保険は何に入るべきか
NISAとは?
確定拠出年金とは?
お金について悩んでいる方は一読をオススメします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今更だが、山崎氏の追悼の意を込めて本棚から引っ張り出して再読。初版は10年前、もはや死語となった有事の円買い、NISA創成期の投資戦略など懐かしさを感じる。
金融経済情勢・投資環境は随分様変わりしたが、山崎節で語られるお金に関する距離感・価値観は現代でも色褪せない内容。
山崎氏の著書としては初級者向きの内容で、当時の自身の金融リテラシーの基礎知識習得に影響を与えた思い出の一冊。
文面から伝わるクセの強い論調には賛否あると思われるが、周囲の同調で何となく投資している方や、自分のポートフォリオが人に説明できない方には、山崎氏の著者を読んでみることを勧める。
特筆すべきは第6章、最悪の想定にどう対処するかという視点はここ数年の急激な株高に浮かれる市場(自分自身含む)への戒めと受け取った。 -
お金に関するマナーやルールを学べる。投資本ってより、金融リテラシーに活かせる内容。
以下気に入った内容。
銀行はお金を運用する場所ではない
退職金は銀行では運用しない
銀行員に会わない お金の流れを把握している
セールスリスクを避ける
要するに銀行では運用してはいけない。 -
お金の勉強をするために読んだ本シリーズの中では、今のところ一番良かったと思う本です。
お金の一番基本的なところをやさしく解説してくれています。
読みやすいし分かりやすいです。
著者の方がネット系の証券会社に入ることもあり、後半のお金を増やす部分では、そちら側の論理で書かれているところもありますが、それを明記しているのであとは自己判断だと思います。
NISAをはじめ、投資の部分にも興味があって買ったのですが、まずはやっぱり上手に貯蓄ができる構造にしてから、余裕がある分を運用していくということが基本的ですが大事なのだなと再確認しました。 -
TYPEFACE渡邊民人さんデザインの本を読みたくて
学校の授業のように「お金に対する考え方」「お金を運用する知識」といった内容について説明してくれる本です。
タイトルにあるようになぜ読んだかというと、装丁がTYPEFACEの渡邊民人さんだから。
以前から、本を読んでいて素敵なデザインだな、と思うとデザインが渡邊さんだった、というのが3冊ほどありまして、本のデザインで名前を憶えていた人。
売れっ子ブックデザイナーさんのようで、納得しておりますが、
わたくし電子書籍を作ろう!と思っておりまして、その参考のために渡邊さんの読んだことない本を読みながら参考にしよう、と思い立ちこちらの本を手に取りました。
内容としてもなかなかためにあることが多かったです。
家を買うか買わないか
ここでは「通勤距離を金額で考える」「一人暮らしは非効率である」という主張に全く賛同です。
前者は自分でどうにかできますが、後者はなかなか効率のために家族を作るわけにもいかず難しいところです。(ルームシェアは向いていない性格)
保険に入るかどうか
については健康保険の「高額療養費制度」
これを覚えておこうと思います。
保険会社に関しては今でこそ株式会社になっている会社もありますがもともとは相互会社という保険契約者を社員とする相互扶助の考えから・・・
といった保険学を学生時代受講していたこともありますが、保険に関しては入社当時に親の意向もあり入ったことがあり、近々「どんな保証をしてほしいのか」というゴールから考えて入り直そうと思っています。
その計算に「高額療養費制度」は役に立つと思います。
保険料の内訳として「純保険料」と」「付加保険料」の内訳を開示しない会社からは買わない、これについては学生時代の授業のおかげでセールスレディに勧誘されたらこれと「ソルベンシー・マージン比率」を盾に断ろう、と思っているヒロセです。
勧誘もほぼされないし、ソルベンシー・マージン比率については特にこの本には書かれておりませんのであしからず。
株の利益予想を知るトレーニング
これ、やります。
日経新聞の決算短信欄を見る
決算発表か利益予想修正をチェック
東洋経済会社四季報か日経会社情報の同じ木の利益予想と比較
その後の値動きをチェック
短信欄がどれだかもわからない素人ですので、これは見てみたいです。
過去の予想と実際の差異をチェックする、という手立ては過去の金融系雑誌をチェックして
予想と結果を比較するというのをしているので楽しそうに感じます。
資産運用はトータルで考える
確定拠出年金→外国株インデックスファンド
TOPIX連動型ETFをNISAの非課税額
次いでその他
今、ポートフォリオのリバランスを計画しているので、こちらを考慮に入れて売買したいと思います。
全体通すと知らないことも多いし、正規分布とかさらっと出てくるけどこれ読者のどれくらいの層がぱっとわかるんだろう?
と思うような難しい部分、数式が出てくることも多いですが、
これをじっくりと解いて繰り返して身につけることが大事なのでしょうね。
不届きものな私はためになった知識部分を抽出して使って、お金と向かい合いたいと思います。 -
一生のうちにお目にかかるお金に関することが網羅されているため、初学者には最適だと思う。
だが、一つあたりの記述が浅くなりがちで、モヤッとするところも多い。山崎さんの他の本では詳しく説明していることも多いため、単純にページ数が足りなかったのだと思う。理由などが割愛されているところが多く、やや残念。 -
・ギャンブルの効用 トレーニング、世の中に絶対はない
・個人向け国債10年満期変動金利
・銀行、証券、保険担当者らはゼロサム?
・マイホームは単に自分が店子の不動産投資
・経済的豊かさ 稼ぎ>支出貯蓄>不動産>生命保険>車>運用
・ハイリスクハイリターンの"原則"
・投資 何らかのリスクを取って経済的な生産活動に資本を提供する行為
・投機 お互いの見通しの違いに賭けるゼロサムゲーム的なリスクを取ること
・ドルコスト平均法は、等株数投資より有利でも不利でもない。上昇・下落し続ける場合に困る。また分散投資の鉄則に逆行する
・投資信託は上手く運用ではなく無難な運用
・長期投資でリスクが縮小するは誤り。長期なら予測できる?将来の不確実性は増す。検証に時間がかかる。収益の期待値を稼ぐ効果はあっても、リスク低減効果はない
・高額療養費は差額ベッド代とかをカバーできない -
運用の基本的な考え方。
取り得るリスクの範囲の中で、リスクと期待リターンのバランスを考え、出来るだけ無駄なコストを省く。
お金は信用である。
お金があると自由が広がる。
お金があると不幸を避けられる。
お金だけでは幸せになれない。
お金は備えになる。
お金は手段であり、目的ではない。
お金はそれ自体で新たなお金を稼ぐことができる。
まず自分の人材価値を高める。豊かな生活を得るためには、まず稼ぎを増やすことを考える。
天引きして貯蓄をする方法は行動ファイナンスから説明可能とのこと。
金持ちからは手数料、貧乏人からは金利を取ることが昨今のリテール向け金融ビジネスモデル。
手取りの1/4程度を着実に貯蓄・運用し残りのお金で生活すると、基本的に老後の生活はそれほど心配いらないとのこと。
お金の保管の仕方。
普通預金には月々の生活費2、3ヶ月預けておく。という目安を著者は述べている。
お金と安心して付き合うために一つの銀行に1000万円以上預金を持たないようにする。
銀行預金より安全なお金の置き場として、個人向け国債(10年満期変動金利タイプ)とMRF(マネーリザーブファンド)を知る。
但し、これらの安全な運用手段は金融機関に嫌がられる。
銀行との付き合い方。
銀行はお金を運用するところではない。
ネットで不要なリスクを避ける。
お金のアドバイスを受ける相手から買わない。金融機関の仕事は客から儲けること。
お金の運用は利回りで考える。
借金を先に返すことが大体の場合、正解。
同じ投資信託で年一回の分配コースの方が毎月分配コースよりお得。計算より明らかだが、毎月分配コースを選ぶ人が多い。
生命保険はなるべく入らない。が第一原則。
必要最小限で契約する。
安い保険に加入する。
外貨預金は最悪な商品ではないかもしれないが、ダメなことが最もハッキリひている商品。として距離を置くべきとのこと。
自分が支払っているお金にもっとよく知るべきだ。 -
個人にとってのお金について基本を学べる一冊。運用関連については全くの素人なので、勉強になった。編集者の方針でひらがなを多用したとのことで、それが奏功してか、読みやすい。作者はオリジナルの漢字多めがよかったそうだけど。
NISAなど情報が古くなった部分もあるものの、お金に向き合うスタンスについては参考にできると思う。最後の著作も読んでみたい。
著者プロフィール
山崎元の作品





