小林一三 時代の十歩先が見えた男

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  • PHP研究所
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感想 : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569818894

作品紹介・あらすじ

左遷の身の銀行員が鉄道事業に携わるや、日本初のターミナルデパート開業など異能の企業家へと大変身! 宝塚歌劇団を創った男の一代記。

感想・レビュー・書評

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  • 小林一三の浮き沈みの激しい波乱の人生を追体験できる良質なテキストです。私には政治方面の話が少し難しかったですが、宝塚歌劇団、東宝を立ち上げたのはもちろんのこと、コマ劇場を発案したのも彼だったと知り、驚きました。

  • 鉄道や電力といったインフラから映画・歌劇と言う芸術まで、人々の生活と心に火を灯し続けた経営者の生涯を描いた作品。簡潔な言葉を用いながらも、当時の心情の描写が見事で読み応えがあった。

  • ふむ

  • 鉄道を起点に沿線の住宅地を開発し、百貨店やスーパーを経営するというビジネスモデルの原型を作った小林一三。また宝塚歌劇を生み出したことでも有名です。そんな彼の人生はまさしく無から有を生み出すというものでした。落ちこぼれサラリーマンであった彼が、どのようにして様々な事業に取り組み失敗し、成功してきたのか、その生涯をたどります。【兵庫県】

  • 北康利さんらしい躍動感にあふれた描写、その人物が目の前にいるかのような臨場感であっという間に読了。冒頭に記載されている小林の言葉「百歩先の見えるものは狂人扱いされ、五十歩先の見えるものは多くは犠牲者となる。十歩先の見えるものが成功者で、現在を見ぬものは落伍者である。」、大河ドラマでいうと、百歩先が見えていたのが松陰であり、五十歩先が見えていたのが龍馬、高杉、西郷あたりか。十歩先だと伊藤博文、木戸、大久保か。このほか心に残ったのは「成功者はみな困難な時期でもじっと我慢し続け、ほんの一瞬訪れた幸運を逃さずものにしてみせる思い切りの良さを持っている」「下足番を命じられたら日本一の下足番になってみせよ。そうすれば誰もその男を下足番にしておかない」「世の中に対する貸し勘定をいかに増やすか」

  • 我々に遺してくれた遺産の大きさの割には、そこまで知名度が高いとも言えない偉大な経済人の伝記。個性的且つ事跡が多彩な人だけに、人生を辿っていくだけでまったく飽きなかった。テンポの良い筆致で読み易い。

  • 著者の好悪が出過ぎて煩い、他の伝記で口直そう

  • 小林一三は、いわずと知れた、明治時代の、経営者、阪急電鉄の沿線を開発し、鉄道の需要をはかるという
    私鉄のビジネスモデルを生み出した人です。本の内容は、皆様が、ご存知のとおりです。
    私が、一番印象に残ったのは、小林家の家計図です。元テニスプレーヤーの松岡修造さんが、小林一三のひ孫であることは、有名な話ですが、なぜ姓が、松岡なのか。それは、小林一三が、次男 辰郎を松岡家に養子に出したから。今は、ビジネスがうまくいっているが、今後どうなるか、わからない、ということで、家系存続のため、養子に出したそうです。ちなみに、長女は、サントリーの創業者の長男のもとに、嫁にいっています。まるで、戦国時代の武将のような話です。いまどきの、ベンチャー企業の経営者も、このようなことを考えるのでしょうか。

  • 肉親との縁は薄かった幼少時代だったが、金持ちだった為、慶應義塾に入り豪遊生活。そのままコネで慶応閥が占めてる三井銀行に。金持ちボンボン所以の人脈形成はできたがまだ有能ではなかった。退職後から本領発揮が始まり鉄道事業、阪急デパート、東電再建、宝塚など大衆を集めるアイデアを実践した。小林家が安泰するよう分散して大企業や貴族院との血縁を繋いでいく事で一族も繁栄。銀行、政治家、ライフライン、客商売とどこにでも顔が利くのは強みだわ。

  • 阪急電鉄、宝塚、東宝グループの創始者。甲州商人の家に生まれ、裕福な養子として奔放に慶応進学、三井銀行就職。しかしながら銀行員としてはまじめと不真面目の両極端でついには創立したばかりに電鉄会社の経営者。ここでついに踏ん切りがついたの真の経営者の道を歩み始める。心に残った一節「えらい人ってのは、つまり世の中に対して貸し勘定の多い人ってことだよね」

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著者プロフィール

昭和35年(1960)12月24日生まれ。
著書に『白洲次郎 占領を背負った男』(第14回山本七平賞受賞)(講談社) 、『陰徳を積む 銀行王・安田善次郎伝』(新潮社)、『松下幸之助 経営の神様とよばれた男』(PHP研究所)、『胆斗の人 太田垣士郎 黒四(クロヨン)で龍になった男』(文藝春秋)、『思い邪なし 京セラ創業者稲盛和夫』(毎日新聞出版)『乃公出でずんば 渋沢栄一伝』(KADOKAWA)などがある。

「2022年 『本多静六 若者よ、人生に投資せよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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