エクサスケールの衝撃

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (587ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569818924

感想・レビュー・書評

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  • ページ数がかなり多いので根気が必要です

    抜粋版である「プレ・シンギュラリティ」ならページ数少なくて内容もそこそこあるので、こちらを読むことをオススメします

  • 掻い摘んで言うと、”ITの進化により数十年後には、人類は労働から解放される”って事らしいです。ま、それはそれで楽なのかもしれませんが、本当にそれでいいのでしょうか。。。なんか違うんではないかと思うのは私だけでしょうか。確かにコンピューターの性能は飛躍的に上がっており、このまま進歩し続ければコンピューターが何もかもやってくれる世界になってもなんら不思議ではないのですが、そんな世の中で果たして満足出来るのかな。。。あと、あまり本筋には関係ないのですが、著者の歴史観は自分とは合いませんでした。長く海外に住んでいればもうちょっと公平な歴史観を持てるんじゃないかな~。

  • スーパーコンピューターが凄いことは分ったし興味深いが、この分厚い本の後半は齊藤氏の考えるユートピア論になる。スパコンにより、衣食住がタダになり、働かなくていい、病気にならない世界が訪れ…戦争がなくなりお金がなくなり不老不死になる。ここまでくるとスパコン関係ない。本書を勧めた上司が「宗教」と表現した。「私の考えるユートピア(極楽浄土)を信じろ」
    エクサスケールは技術的なブレイクスルーで、シンギュラリティは身近なものとなっていることまでは信じる。「今までとは違う社会」を切り拓くには、齊藤氏のような天才的なビジョナリストが必要なのかもしれない。
    ただ、齊藤氏はロマンチストすぎる(笑)人は働かなくていい暇な時間をボランティアや知的・芸術的活動に注ぐほどモラルが高くないし、日本人が高い道徳性と精神性を持ち合わせているとは過大評価だよね。

  • 文字ばっかりの分厚い本。医者で、X線画像処理装置などでコンピュータベンチャーをいくつも興した筆者が、ベンチャーでスパコン(7ヶ月の開発期間でGreen500の二位)を作る。筆者の主張は、スパコンが一般的になれば、その演算能力で夢のデバイスが何でも開発でき、労働、金、老いから無縁の楽園が作られる、という話。あまりにもかけ離れていてピンと来ない。私がコンピュータを使い始めてからでさえ、だいぶ、演算能力が向上したが使い方はほとんど変わっていない。そんな人類が、増加した演算能力を有効に使えるのか、結局ゲームしているのか。量的変化が質的変化を起こして人類活動を劇的に変えるためにはどうなるのだろうか?

著者プロフィール

PEZY Computing代表

「2017年 『人工知能は資本主義を終焉させるか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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