- Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569818955
作品紹介・あらすじ
ニュース・ビジネス・政治・芸能、どんな話題に対しても「自分の考え」を持っている人になれ! 明日からすぐ使える思考の技を大公開!
感想・レビュー・書評
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つまるところ、著者が言いたいことは次の通り。
•自分の意見を持つことは重要である
•そのためには考える力を伸ばすことが大事
•ラジオや読書で一流人の考え方や語彙に触れ、学ぶことが大事
•その際に、アウトプットを前提にして当事者意識を高めると本質を考えようとする
•人に話す、レビューを書くなど考えをたくさんアウトプットし、また考えに基づいた行動を繰り返すことで練習する
確かに先日、北米出張へ行ったが、意見を求められた際に、曖昧なことしか言えないと「価値が無い」と見なされ、二度と意見を求められなくなると聞いた。
書店では類似本を多く目にするが、その中でこの本のいいところは、主張が平易であるため、考える力を身に付ける方法を具体的な行動レベルまで落とし込むことができることである。
いろいろ読んだが具体的に行動できていない、という方にオススメ。
【要約】
①レビューを公開(考える練習)
書の引用を題材に自身の考えをキーワードとして、添えることで中身のあるレビューになる。
②考えを深めるツール
対象に積極的に関与し、掘り下げて行く方法を論じている。
•対象を比較し、相違点、共通点を探す
•比喩を用いる(一流人の真似をする)
•メイキングに触れ、一流人の思考を学ぶ
•弁証法的に考える(アンチテーゼは思考を活性化する)
•対象を定義する
•アウトプットを前提にすると観察に力が入る
•物事の関係性を見える化する
③考える習慣
自分の日常を人に話す練習をすると、積極的に日常を「考える」ことができる。
味付けをするには、ラジオなどで語彙、コメントを盗むことが良い。
④考えを深める読書術
読書は頭の持久力を表す。たくさん読んで思考の粘りを身につけよう。読んだ内容を人に話すことを前提にすると「要はこういうこと」と話せるように考えて読むことができる。
必要な箇所だけを選び出すと(ファストリーディング)全体の2割くらいになるもの。
⑤意思決定の考え方
判断の前には全て(特にネガティブ)を洗い出すことが重要であり、手法としては人に話す、紙に書き出すなど。そして、とにかくたくさん判断をして練習することが大事。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
雑談力をつけるためにまずは自分の考えをまとめられればと思い、手に取った本。
齋藤孝さんの本は初めてだったが、驚くほど流れるような言葉の数々!!時事の話から古文、ご自身の経験談全てを交えて説明してくれるので本当に読みやすかった!!
全ての物事をレビューする
物事を比較して考える
否定して考える
ラジオや本から自分なりの言葉を見つけ蓄積する
古文やミステリー、新聞など活字のカテゴリーはできるだけ幅広く
意思決定のためには考え抜くこと
この本の1日目を読んだ瞬間に今すぐに本のレビューを書きたいとうずうずするほど、ポジティブにやる気にさせてくれる本。
この本のおかげで「目醒めた」やる気を「習慣化」させられるように努力していきたい。 -
抽象化はすごく便利な反面、思考を停止させてしまうこともある。肝に銘じておきたいです。自分と同じ意見の人がいた時、それで話終わりそうだけど、弁証法的思考をだして反対意見も考えると思考が活性化する!
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何かを見聞きしたら、何かを言える、状態にすること。
8割は事実情報、2割が自分の考え。すべて自分の考えではない。
レビューを書く。=褒めるレビューを書く。批判的なコメントは内容把握のハードルが高い。
自分のキャリアをはっきりさせると信用されやすい。ベテランでなくても素人でもいい。
レビューの基本はリスペクト。いい部分だけをピックアップして書く。
レビューのタイトルは、キーワードで結論付けたものを。
どう違うか、考える=日常的に比較して考える習慣
比喩、を活用する。
アウトプットを前提にすれば観察にも力が入る。
頭の良さは語彙力に出る。
質問するつもりで、人の話を聞く。そのためにはメモを取る必要がある。
読書は怠け者のすること(ショウペンハウアー、ニーチェ) -
思考力の鍛え方やアウトプットするためのノウハウが書かれた本。
たくさんのトレーニング方法が紹介されているので、自分のできそうなことから始めてみると良さそう。
斎藤孝さんの本はとても読みやすく、好んで何冊か読んだことがあり、いくつかの本で繰り返し同じことを伝えている。この本にもある思考力、他にも語彙力、質問力、雑談力などを高めることで生きる質を高めること。そういったことを多くの読者に伝えたいから、いろんなアプローチで多くの読者と繋がる機会を増やしているのかなと思った。 -
読書記録をつけようと改めて決意するに至った1冊。
5日間で一通りの思考力を身につけるための方法がわかりやすく書いてある。
特に、思考力を身につけるための
何かと比較する(特には対立構造を作りながら考える)は当たり前のようだが改めて書かれると実践しなくてはという気持ちになる。
また一流人の格言を引用するというのはあまり気にかけたことが無かったので以降実践に取り入れる。
古典文学については齋藤孝さんが解説した本がたくさんあることを知ったのでそちらを活用して読み込んでいきたいと思った。
0から自分の意見を構築するのではなく、なにかを活用しそこに考えやエピソードを乗せていく、というのが大きな学び -
生活の様々な場面で使える、
考える力をつけるための技集
技の数々が今の私にはあまり合わなかったけど、
情報社会、スマホでなんでも検索できる世の中で
頭を使うことは絶対に必要だし、
考えられる大人は重宝されると思う。 -
題名には、
『5日間で「自分の考え」をつくる本』
とありますが、この本を読んだだけでは自分の考えはつくれません。
この本で、「自分の考え」の必要性を学び、
自分の考えも持つために必要な方法を知り、
それを実際に【行動】に移し、【習慣化】することが大切です。
この本を読んで、できた気になってはいけない!
あとは自分次第だと気づかされました。
日常でてきること。
・本や映画のレビュー→ブクログ
・比較して考える
・全く違うところから共通点を見つける
・比喩→普遍性のある教訓
・弁証法→あえて反対意見を
・自分で意思決定する
本書では、筆者の考えを伝えるために
様々な具体例・エピソードが挙げられています。
自分の考えをつくるため、それを伝えるために
日常からアンテナをはり、そのような考えのタネをいっぱい集めたいなと思いました! -
「何かを見聞きしたら何かを言える」という状態であることが求められる時代、何かを言うことはできても、しっかりと自分の考えを言うことはとても難しい。
本書では、自分の考えをつくるための第一歩として、レビューを書いてみよう、とある。レビューの出来不出来はセンスでなく、練習次第とある。
書いてある自体は、同じような本でみたことがあるようなメッセージばかりかもしれないが、テレビでの本人をイメージできるからか、なんだか素直に受け入れられることができる。今日からやってみようと思わせてくれる。