- Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569819396
作品紹介・あらすじ
僕らのアリス、君が望むなら――。「歪みの国」を彷徨うテキストアドベンチャー・ホラーゲームの金字塔、ついに書籍化。
感想・レビュー・書評
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中学時代、いわゆる厨二病の頃にハマったものって私のなかでは好みの根本になってて、まあ要するにホラーでグロいんです。で、原作の映画化とかアニメ化とかいった二次加工が苦手なくせにね、やっぱり好きだから買っちゃうんですよね。気づいたらお金払ってました。
あーあ買っちゃったよとか思いながら読んでみたら、意外と良かったですねこれ。ものすごく原作準拠だし、三人称視点がありがたいし、丁寧に心情の変化も描写してくれてるし。最後うるっときました。
子どもの頃の経験ってその多くが自分のせいではなくて親の影響がすごく大きいですけど、それゆえに親を憎めない幼さ、そこから脱却して自分を生きていくことを決意する成長の過程をえがいた点で、私はこのストーリーをとても評価しています。
これだけレビューを書く時点で、この作品にやられていることがよくわかります、ウン。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歪アリはゲームが大好きだったから、小説版も期待して購入。
ゲームを思い出しながら読めました!
やっぱり世界観大好き。 -
携帯ゲーム「歪みの国のアリス」のノベライズ。ゲームはマルチエンディングだったけど、こちらは単一エンディング。一番すっきりする終わり方かなあ。
不思議の国のシュールさと、キャラクターのユーモラスさ。可愛くて、ポップで、グロテスクな物語。そして現実世界での哀しい真実。その中で翻弄されるアリスと、彼女を見守るチェシャ猫のコンビがとても素敵。……たぶん実際に見たら不気味だけどね、チェシャ猫(苦笑)。 -
2023/01/17-01/20
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リコレクションおめでとうございます。
青春です、怖くて泣けるの本当に良くて、高校の時の思い出が全部詰まってます。今でもノベライズは大事に持ってます。まだ若い不安定な時期の心の支えでした。
個人的にはチェシャ猫とビル推しです。 -
怖くて、不気味で、面白くて、可愛くて、切ない。
描写が丁寧で、気付いたらその世界観に引き込まれています。
ゲームをしていた頃を思い出しながら読んでいましたが、鮮明に思い出すことができるくらい原作に忠実な本でした。
そして本を読んだ方、ゲームをされていた方には分かってもらえると思いますが、気付いたらチェシャ猫が大好きになってます。笑
ゲーム共々、おすすめしたい本となっています。 -
気が付けば誰もいない教室で出会った変な人。
逃れるため廊下に出れば、どこまでも続くもの、に
変化していた。
場所がどうのという前に、突如として出てきたのが
怪しすぎる人。
逃げたいのはよく分かります。
しかも進んだ先にいたのは普通(?)かも知れませんが
抱いていたものが…ですし。
ホラーゲームのノベライズだそうですが、知らなくても
普通に怖い状態で読めます。
何だかこう…ヒシヒシと迫ってくるような怖さが。
不思議の国の、を当然ベースにしているのでしょうが
大きくなるのと小さくなるための薬(?)が…。
これを予備知識なく、あっても食べろと言われても。
何か他に方法ないですか? と探しまくってから
最後の手段として残しておきたいです。
わけの分からない世界で、頼れるものは
最初に遭遇したフードの人のみ。
いやでもその人信じていいのか、という疑問は
この怪しい世界でブレーキにもならない状態。
一体何が起こって、どうしたら帰れるのか。
思い出していくものは、今までの妙な世界と違って
完全なる現実なのが、更なるリアルを呼び込みます。
しかし最後まで読んで、ものとしては解決してますが
解決していないところも多々。
何故養子縁組を申し込まれたのか、とか
結局どこに消えてしまったのか、とか。
その辺りは、ゲームの中の他の分岐点で
語られているのでしょうか? -
原作が好きだっただけに、イメージが壊れたらいやだなあとちょっと不安だったけど杞憂でした。ゲームの世界観そのまま小説になったかんじ。ザックリとしたあらすじは覚えてたのでドキドキ感は少なかったけど、楽しめた。
アリスとチェシャ猫の関係がとても好き。ゲームだとマルチエンディングだったけど、小説版は猫エンド。いちばんのハッピーエンドなので読後感もすっきり。 -
ゲームありきの小説だ。
だからかもしれないけれど、元々のストーリーを極端にいじくりまわしていないのはよかった。
でも、ゲームにあった独特の世界観というか、「歪んだ国のアリス」の世界に埋没していくような感覚は持てなかった。
ゲームシナリオに忠実に小説化するとこうなるのか…と。
浅いところで物語が進んでいくような、物足りなさのような思いを抱いた。
きっとゲームだと、プレイしながらいろいろな想像をしているからだと思う。
何気ないシーンも強烈に覚えていたり。
妙に忘れられないセリフがあったり。
そこまでは求めちゃいけないのかもしれない。
ゲームをやったことのない人はどんなふうに感じるのだろう。
「歪んだアリス」の世界を堪能できるのだろうか…。
何となくだけれど、難しいような気がした。
著者プロフィール
狐塚冬里の作品





