東大首席弁護士が教える「ブレない」思考法

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569822587

作品紹介・あらすじ

弁護士・コメンテーターとして活躍する著者は、どのように情報の収集・判断をし、ものごとの見極めをしているのか。そのノウハウを公開。

感想・レビュー・書評

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  • 東大首席弁護士が教える「ブレない」思考法というパワーワードに惹かれますね。

    この本では、「俯瞰力」というところに重点をおいた内容となっています。

    俯瞰力の俯瞰の意味は、「高いところから見下ろすこと」「広い視野で物事を見ること」「客観的に物事の全体像を捉えること」といったような感じです。

    その俯瞰力をどのように磨くのか、使うのか、応用するのかという三つの論点を主軸に展開されています。
    この考え方は多少の地頭の良さを必要としますが、理解できると使えるシーンが多い万能的な能力かなと思います。

    特に中間管理職以上を目指しているビジネスパーソンには必須の能力ですので、その方たちにはかなりおすすめです。

  • 長いこと積ん読にしてたのであわてて読む。
    著者の社会人としての体験記といった感じ。俯瞰力は大事。かるい感じで読める。学生さん向け。

    下記に付箋を貼った箇所の要約をのせる:

    17:どんなに仕事ができても、視野が狭い人はその視野に見合った責任しか与えられない。俯瞰して物事を見ることができる人が上に立つ。

    29:全体を見ることができる人は感情に振り回されない。周囲を見る力と先を見る力を伸ばせば、俯瞰力がつく。

    45-46:誰かがいけにえになりつるし上げられる社会は、自分がそうなりたくないので同調圧力が加わり、みんなでいけにえを攻撃するようになる。

    96:自分を俯瞰するには、自分を小説の主人公のように考えるとよい。

    132:人はその人の発言内容よりも、先ず外見を気にして先に判断する。外見は大切。

    139:相手の名前と顔を覚えることは、自分のファンを作ること。

    142-144:フランスの王、アンリ二世の話。自分が不遇の時代に愛情を注いでくれた20歳も年上の女性、ポアチエを生涯大切にし続けた。不遇の人を大切にし、軽んじないこと。

    188-189:関心の幅が広いことは、俯瞰力のある人に共通の特徴。

  • 東大主席弁護士が教えるぶれない思考法

    山口真由

    ・仕事にやくだつ俯瞰力
    全体をよむ力

    自分正しく認識

    人から見た自分想像

    全体構造確認

    俯瞰でみえたものをアウトプットし俯瞰力いみもつ

    ・やる人から考える人
    上の求める意図意識
    足りない部分に意識向ければ有用な人材

    形式整っていないもの信用性ひくい

    会社の信用性 全体のなかの役割意識

    苦手な人とどう接する
    自分の価値基準感情と上手に距離置く

    ・自分を正しく認識
    自分と距離とる
    自分を客観視
    自分を上からみるもうひとりの自分

    自分にフェアに
    謙遜しすぎる自分見直す
    卑屈 傲慢にならず公平に自分評価

    自分の能力本質見極める
    自分の長所細分化

    ・人から見た自分
    相手の抱く印象
    相手は全体的雰囲気みてる
    意外といい加減

    政治家の好感度
    ポジションと雰囲気ギャップ好感度

    複数社会に身をおくメリット
    ネガティブな人間関係ストレスは視点を変える

    ・全体構造みながら行動
    ときに相手のメンツたてる

  • 全体のバランスを考え、理解する力が人としても仕事人としても必須。
    自分を上から見るような高い視点と広い視野を、身に付け俯瞰力を磨く。

  • 東大の首席で、在学中に国家一種と司法試験に合格した著者が社会人になり、今までの勉強方法は答えがある問題には解決できるが、仕事では通用しない事があり壁にぶつかった。
    そして仕事ができる人は俯瞰力があると気づき、そして俯瞰力とは周囲を見る力と先を見る力と分析し、それを身につけるための方法を紹介している。

    向上心を、若干ネガティブなイメージを抱かれるかもしれないが、向上心がどのような形で表れたとしても向上心そのものと否定的にとらえるべきではない。

    成長しようと決心するとき、人はたいていつらい思いをしまう。恥ずかしさや苦しさ、時に屈辱を感じます。叱責の後にやり直しをさせる事で、その悔しさを次につなげる事が出来るのだと思います。

    俯瞰力を持つ意義は
    1.仕事人として飛躍できる
    2.無用な攻撃や争いごとを超えた次元に立てる
    つまり「仕事人としての自分」「個人としての自分」を両面から別の次元に成長させる

  • 普通の仕事論の本なのだけれども、妙に共感できる点が多々あった。自分と距離をおくやり方や人から見た自分についてのところはものすごく理論的で建設的な仕事うつ防止にも役立つカウンセリング的な要素も入っていると感じた。あといいなと思った言葉は、「相手が見ているのは全体的な雰囲気。」確かに。そう思うと、相手の言動に一喜一憂するのではなく、自分が与えたい印象を自分が作ればいい。自分が自分の態度に責任を持つ。という前向きな気持ちになれる。自分の能力の本質を知るための長所の細分化というアプローチは新しい視点。これは改めて自分と向き合うときにぜひ活用したい。なぜそれが長所なのかを掘り下げて行くという作業。面白そう。キャリアディベロップメントとしても活用できる。

  • 大学受験、資格試験のための勉強は正しい答えが決まっている。それに対して実際の仕事には、正しい答えが何かはっきりしない。そのギャップに苦しんだ著者が見つけた方法が、俯瞰力だ。
    その是非は分からないが、東大首席卒業、司法試験現役合格という、圧倒的な実績を残した勉強法とは異なり、そうかもなという気しかならなかった。

  • 自分が何となく感じてたことなどが文章化されていて、ふむふむと頷くところが多かった。著者の美貌と肩書きに興味を持って手に取った本だったけど、仕事だけでなくプライベートの人間関係にも活かせる思考法であり、とても勉強になった。
    ところどころで、史実を引用しているのが印象的。

  • 全体を見ることができる人は、感情に振り回されない
    自分を正しく認識する
    過小評価も過大評価もしない
    欠点ばかりあげつらうのは一種の自己陶酔
    自分の長所を細分化する→評価から事実レベルまで細分化する

  • これは、思考法というより、ミドルマネージャーの心構えの本という印象。いずれにせよ、いい時期に読んだ。

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著者プロフィール

1983年、札幌市出身。2006年3月、東京大学法学部を卒業。同年4月に財務省に入省。08年に退官し、15年まで弁護士として法律事務所に勤務。15年9月~16年8月、米ハーバード大学ロースクールに留学し、卒業。17年4月、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程に入学。17年6月、米ニューヨーク州弁護士登録。20年3月、東大大学院を修了。20年4月から信州大学特任准教授となり、翌年、特任教授に就任。

「2023年 『挫折からのキャリア論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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