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- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569823621
作品紹介・あらすじ
なぜエボラウイルスはここまで世界に広がったのか。各国の対応、感染症の歴史からいま私たちができることまでを一冊に完全網羅する。
感想・レビュー・書評
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地球人口は70億人を突破し、都市の人口過密は、感染症が流行しやすい環境を作ってしまった。高速大量輸送は病原菌を瞬時に地球の隅々にまで運んでしまう。パンデミックはいつでも起こりうるのだ。
リベリアでは全人口430万人に対して医師は50人。その数少ない医師もエボラで大多数が亡くなった。路上にはエボラで亡くなった遺体が放置され、運よく埋葬されても野犬が荒らしてしまい感染は爆発的に拡大した。
シエラレオネでは感染者の居住区が軍に囲まれ、感染していない住民も区外に出られなくなってしまった。
ついには、ギニア、リベリア、シエラレオネは国境地域が封鎖され国単位で隔離されてしまった。強硬手段を使ったウイルスの封じこめにより、何とか事態は収束したが、エボラのアウトブレイクは必ず再来する。病原菌がスラムに入り、そこが起点となれば感染の大爆発は必至。同時多発ともなれば対応は、間違いなく後手に回る。医療問題とともに社会問題としても、これを考える必要がある。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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