安倍政権は本当に強いのか (PHP新書)

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  • PHP研究所
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レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569823652

作品紹介・あらすじ

マスコミ戦略や官僚の扱い方など、政権運営に長けている安倍政権。その「強さ」は本物か? 歴代総理との比較、党との関係から検証。

感想・レビュー・書評

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  • 安倍政権は実際の政策としては、ほとんど具体的なものを打ち出さず蜃気楼のように「ムード」だけを先行して打ち出す。

    という指摘は言い得て妙だと思う

  • 歴代総理大臣を総括しながら安倍政権を見直すというのは興味深かった
    特に小選挙区制になって政局が大きく変わるようになったのが分かった
    取っ付きにくい話題だけに軽い感じの書き方も読みやすかった
    ただ本書ではちょっと経済政策を軽く捉えすぎなのが気になった

  • 歴代総理との比較や現在の自民党の状況が分かり易かった。小選挙区後の党運営や議員の動きから、政治ニュースを見れば理解出来る。

  • 私は安倍くんが嫌いだが、わりと世間では受け入れられている(自分の今の利益しか考えていない人たちが支持していると思っている)ようだし、何より強運そうだ。そんな安倍政権について論じた本。
    読んでみて、安倍くんに対する印象が若干よい方向に変わった。というのも、安倍くんはただただ愚直なまでに自分の道を進んでいるだけなんだと思ったから。それがたまたま時流にはまっているわけ。
    でも、そういう意味では自分の考えのままにやっているがために、軌道修正や折り合いをつけるのが苦手なんじゃないだろうか。また、意気軒高なために何となく同じ方向性の人たちが虎の威を借りて過激な振る舞いをしていることによるリスクもありそう。それがタイトルにもある「盤石ゆえに脆い」ということだろう。
    そしてこの一文には深くうなずけた。
    「私は安倍政権、あるいはそれに近い勢力の信条体系を「『右』寄り」と呼んできました。彼らを「保守」とは呼べません。彼らは何も守っていない。「守るべき何か」を持っていないからです。」(p.211)
    安倍くんは保守を自認しているようだけど、これまでの体制から「脱却しよう」「打破しよう」としていると。だから、保守ではなく右傾派(右派でもなくか)なのだ。「傾派」ということは「何となくそっちを向いている」ということで、そこもフワフワ感であり、イコール「脆さ」と解していいだろう。

  • 「時事放談」の司会を務める御厨さんが安倍政権を分かり易く解説してくれています。

    現政権だけにとどまらず、戦後からの政権の系譜等、興味が惹かれる内容です。

  • 久米書店

  • 小選挙区制の弊害。張子の虎。

  • 自民党を中心とする戦後政治史は結構面白く読めた。
    著者の立ち位置からして、一刀両断かと思ったら、強さを認めているような表現も多々あり、ちょっと弱気になられてるのかと首をかしげる点もある。

  • 御厨さんがしゃべるのを聴いているようでわかりやすく、あんまり政治に詳しくなくてもすいすい読めました。とくにここ10なん年の流れからひもといていてくれて、おもしろい。
    アベさんはカムバック総理だからこそできる冒険をしている。スガさん、とは。げんざいの官邸と党のかんじ。コイズミさんはぶっ壊してなにもつくらなかった。自民党の行動のウラにある心理とその行く先。アベノミクスと憲法改正の蜃気楼効果。などなど。私がそう思ってるとかでなく御厨さんが書いてることです。

  • 今の安倍政権の強さを支えいる大きな要素は、総理大臣に帰り咲いた戦後憲法下ただ一人のカムバック総理だということ。

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著者プロフィール

御厨貴

1951年(昭和26)東京都生まれ。東京大学法学部卒業。東京都立大学教授、政策研究大学院大学教授、東京大学教授を経て、東大先端研客員教授(名誉教授)、放送大学客員教授。サントリー文化財団理事、サントリーホールディングス株式会社取締役。東日本大震災復興構想会議議長代理(2011年4月~12年2月)、復興庁復興推進委員会委員長代理(2012年2月~13年3月)、「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」座長代理(2016年9月~17年4月)などを務める。著書に『明治国家形成と地方経営』(東京市政調査会藤田賞)、『政策の総合と権力』(サントリー学芸賞)、『東京』、『馬場恒吾の面目』(吉野作造賞)、『権力の館を歩く』『平成の政治』(共著)などがある。

「2020年 『天皇退位 何が論じられたのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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