社会を変えたい人のためのソーシャルビジネス入門 (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569824086

作品紹介・あらすじ

社会を変える仕事に就きたい、NPOを作りたい人への実践ガイド。社会課題への取組み方からマネタイズまで、十年に及ぶ知見を初公開。

感想・レビュー・書評

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  • ソーシャルビジネスを始めたい。

    購入した当初は、具体的にそんなことを思っていたわけではなくて、ただ漠然と、「いつかNPOとか立ち上げられたらいいなぁ」と思っているくらいだった。駒崎さんの取り組みや、親しみやすい人柄も知っていて、手に取った。
    すると、読み始めてわずか2ページで挫折!スッと本棚に戻されたのでした。まるで何事もなかったかのように。

    数年後、実際にNPOから仕事を委託されたり、そこで素敵な仲間に出会ったりして改めて、現実的に、具体的に、「ソーシャルビジネスを始めたい」と思った。

    とはいえ、まだまだビジョンも詳細もざっくりとしていて、具体的な収益や事業の拡大を考えることは到底できない。
    だから、読んでいて付箋がぺたぺたつくのは前半の「仕組みづくり」の部分だった。
    やっぱり一番は「経済的にどう成り立たせるか」だ。
    社会事業は歴史的にボランティアをベースに成長してきた分野であるし、現在も「やりがい搾取」をされがちな業種だ。わたしも以前、有償ではあったけれど、ボランティアでかなりハードなヘルパーをしていたことがあって、その時にボランティアでやるべき仕事ではないなと痛感した。命に直結している仕事には、しっかりと対価を支払うべきだ。ボランティア(思いやり)による抱え込みと、対価があってこその責任は、似て非なるもの。誰か一人が持つ思いやりに甘えるのではなく、その思いやりを価値観とした専門性こそが、長い目で見た時に信頼を生む。そしてその専門性を、事業として展開すること。

    まずはやりたいようにやってみたいのだ。
    毎日惰性で見ている転職サイト。そこに惹かれる仕事が全くないわけじゃない。でも、自分で何かをやろうと思うと、それほどまでに強烈に心惹かれる仕事は、転職サイトのどこにも載ってない。

    まずは、わたしが始めたい新規事業に向けて、時間を割いてくれる子がいる。
    今一度作品をふり返って、彼女にどんなことを聞きたいのか、それを改めて明確にする必要がある。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      naonaonao16gさん
      社会を変えてください!(無責任な応援でした)
      naonaonao16gさん
      社会を変えてください!(無責任な応援でした)
      2020/12/13
    • naonaonao16gさん
      猫丸(nyancomaru)さん

      こんばんは^^
      コメントありがとうございます!

      無責任な応援、大歓迎です!(笑)
      社会を変...
      猫丸(nyancomaru)さん

      こんばんは^^
      コメントありがとうございます!

      無責任な応援、大歓迎です!(笑)
      社会を変えたくて、パートナーになっていただきたい友人といつもあーでもないこーでもないと話し合っているのですが、いつの間にかお酒がすすんでしょうもない話で終電がきてしまっています…(笑)
      まずはそんな自分を変えるところからですね…
      2020/12/20
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      naonaonao16gさん
      熱い気持ちを維持するために必要なコトなのでしょう。話をするコトで発見がある筈です!
      naonaonao16gさん
      熱い気持ちを維持するために必要なコトなのでしょう。話をするコトで発見がある筈です!
      2020/12/20
  • 読んだ理由は2つ。双子が生まれ、日本の子育ての課題を知りたかった。仕事でインタビュー撮影したことがあるフローレンスの駒崎さんの活動を知りたかった。
    NPO(非営利団体)やソーシャルビジネスの起業と実践のノウハウを伝えてくれる本。営利団体と非営利団体の違いやボランティアではない点は、いまや常識かもしれないが、まだ古い考えの人がいるときにはこの本に帰って説明したい。
    面白いと思ったのは何度も出てくるIT用語。学生時代にITの起業していた著者は、その経営ノウハウや知識をソーシャルビジネスにも適用している。自分もいま持っているスキルや考え方を別の業界に使えないか考えてみたい。
    現実の課題をいかにイシュー(論点化)するか。メディアの仕事にも生かしたい。複雑な課題をいかに見える化できるかがビジュアルジャーナリズムの仕事にすべきだ。現状は絵になるものを探す仕事で変えるべき。

  • ソーシャルビジネスだけでない、企業の入門書!
    ソーシャルビジネスだけでなく、ビジネスの立ち上げ方の入門書。

    ・関係者との付き合い方
    ・ビジョンの伝え方
    ・資金調達の仕方
    ・最初のスタートの仕方

    簡易的にビジネス立ち上げ手法について知りたい方には良い

  • 割と実際的・実践的な内容が多い印象。

  • ソーシャルビジネスの構想から立ち上げ、事業の拡大・拡散まで、とても分かりやすく説明してくれる。

    『入門』だから実際にはもっともっと考えなければいけない事はあるのだろうが、それでもこの通り順番にやって行けば道は外れない気がする。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/685594

  • 人生の指南書

  • 非常に役に立つ具体的な内容が多かった

  • 実践で、きれいごとだけじゃないが学びになる話ばかり。
    会社にしてもNPOにしても、経済的に成り立つ仕組みでなくては長続きしていかない。特にNPOでの利益モデルが整理されている本に出会ったことがなかったので、改めていくつかに分けられているのを見ると、将来自分がNPOを考えるときに大変参考になる。
    また、ソーシャルビジネスを株式会社でやるときにはもっと重要になるはずだ。利益モデルがサービスで、かつ受益者本人からあんまりお金を取れないときにはこの本を見るとヒントが掴める気がした。
    購入も検討したい。

  • ソーシャルビジネスの始め方、展開の仕方について、筆者の実体験をもとに、とても詳しく書いてありました。これから何かソーシャルビジネスを始めてみたい、という場合は読むといいと思います。

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著者プロフィール

駒崎弘樹(こまざき・ひろき)
1979年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、2004年にNPO法人フローレンスを設立。日本初の訪問型・共済型の病児保育を開始。2010年「おうち保育園」、2014年「障害児保育園ヘレン」、2016年「フローレンスの赤ちゃん縁組」、2017年「こども宅食」を次々にスタートさせる。08年Newsweek誌「世界を変える100人の社会起業家」に選出。公職としては、厚生労働省「イクメンプロジェクト」座長を務める。著書に『「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方』(ちくま文庫)、『働き方革命』(ちくま新書)、『社会をちょっと変えてみた』(岩波書店)等がある。

「2022年 『政策起業家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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