新炭素革命 地球を救うウルトラ“C"

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569825076

作品紹介・あらすじ

CO2問題などでとかく悪者視される「炭素」。しかし、「人工光合成」「有機太陽電池」などの新技術が世界を一新しようとしている!

感想・レビュー・書評

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  • 対話形式の話の後に解説が付随してくる仕組みになっている。対話自体が口語的で読みやすいのに加え、イラストも手書きの統一感があってとにかく読みやすい。所々出てくる例え話も非常にわかりやすい。

    簡単にまとめると、人類は石炭から石油という卵の黄身みたいな栄養の凝縮された素晴らしい資源のシフトによって前進してきたが、長らく言われているように温暖化や公害などの問題を踏まえて、炭素社会から脱却する重要性が浮き彫りになっている。それも一部の先進国がどうにかできることではなくて新興国も一緒になって取り組まないと地球規模の目線では解決できないところまできてしまっている。
    課題は山積みだが、希望もある。少ない二酸化炭素で効率良く生産できる有機太陽電池、木材の繊維を使ってカーボンナノチューブのような強化繊維を作るセルロースナノファイバー、人工光合成の技術など。

    水素電池の技術や太陽電池にとどまらず、新しいエネルギー源の研究が多角的にされていることを知ることだけでも、十分勉強になった。
    炭素を循環させ、上手に付き合っていくことが人類の大きな課題であることは間違いない。

    "「低炭素」社会というこれまでの言い方は、あまりに消極的だ。そう、いまやろうとしていることは、単なる省エネや排出削減といった対症療法を超えた、もっと根本的な文明史的転換だからね。実際「新炭素社会」「循環炭素化学」といったコンセプトも提唱され始めている。"

  • 請求記号 501.48/Ta 63

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著者プロフィール

京都造形大学教授

「2015年 『新炭素革命 地球を救うウルトラ“C”』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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