文系の壁 理系の対話で人間社会をとらえ直す (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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本棚登録 : 499
レビュー : 49
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569825335

作品紹介・あらすじ

本当の理系思考とは「前提を問う力」だ――。森博嗣(工学)、藤井直敬(脳科学)、鈴木健(複雑系)、須田桃子(新聞記者)と共に考える。

感想・レビュー・書評

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  • 文科省が国立大学に対して人文社会科学や教員養成の学部・大学院の縮小や統廃合などを求める通知を出したというニュースを見ました。これは、文学部出のわたしにはかなり気になるニュースで、大学は職業訓練の場ではないよねという大前提をさておいても理系学部であればそれだけで「社会のニーズ」とやらに応えられるのか?が謎。さらに人文系に分類される社会学や心理学は文学部からみるとかなり理系(というか数学)の要素が強いように見えるし理系に分類される情報系の学部は文系っぽくない?と思ったり…じゃあ「文系」と「理系」ってどんな違いがあるのか知りたく読んでみました。
    まえがきを読んで、かなりすっきり。本文は第二章が非常に面白かった。

  • 養老孟司氏が、4人の理系知識人と行った対談内容が書かれている。
    文系理系を対立構造と見るのではなく、「言葉」や「社会」など、文系のフィールドで研究されている概念について、理系的に考え話し合っている。

    4人との対談で共通して感じられるのは、「前提」に対する疑義の持ち方だ。思考をスタートさせた時の「前提」について、より深く見ていく必要があるということが再三再四書かれていたと思う。

  • 森先生につられて買ったのですが、他の人の対談も普段自分からはすすんで読まない分野の話だったので興味深く読めました。面白かったのだけど、興味深い話をちょっとずつつまみ食い、という感じで、それぞれの対談の人が書いている本をちゃんと読みたくなりました。そういう、作戦か……! 読まず嫌いをしていた養老先生を好きになったのが一番の収穫かも。他の本も読みます。

  • 文系を非難したりするわけではなく、ものの考え方、捉え方を、文系理系で分け、その思考についての対談本。
    んー...変なフィルターが出来てしまいそう。この人は、理系的だな、文系的だな...
    しっかし、どうしても文系には壁が立ちはだかるな。
    はぁ。ま、良い悪いではないんだが。

  • 404

  • 積読になっていた新書から。
    「バカの壁」もあったので、もう少し文系視線での壁のお話かと思っていたら、普通に理系の人が世の中を語っているだけという感じ。
    文系出身ながら、理系の人の多い職場環境で過ごしてきたからなのか、特に分けて語る必要もないよなと思ってみたり。
    改めてSTAP細胞事件のおさらいが出来たのはよかったかな。

  • 薬学部という一般的に理系と言われる学部を卒業したもののまったく理系脳ではなく、最近は理系なのか文系なのかよくわからない仕事をしている私には非常に興味深い対談だった。
    理系からみる社会学は、最近の技術の進歩もあり研究手法も大幅に変わっていくのではという期待が感じられる。要はフィールド科学 or 実験科学という括りでみていて、あまり文系、理系にこだわることも今後なくなっていくのだろう。

    気になったフレーズ→

    •細胞は40億年以上前から分裂し続けている

    •Individualの語源はin dividual つまりはこれ以上分割出来ない単位。しかしながら人間は本来分割可能 ニューロン上の死票を生まない

  • 帯文:”文系が意識しづらい領域を、四人の理系の知性と語り合う”

    目次:まえがき, 第一章 理系と文系, 第二章 他者の現実を実体験する技術で、人類の認知は進化する, 第三章「唯脳論」の先にある、なめらかな社会の可能性, 第四章 ジャーナリズムが、生き物そのものを見るか

  • へぇ、そうだったのか!森博嗣。

  • 本書に沿って考えるならば、政治や芸能界の不祥事ってのは言葉の世界なんだと思います。辞めろとか、追放しろ、という意見に前提を求めない。そうした倫理の話もあるといいなーと思いましたが。そして、理系に進んだ人全てをここでは理系と書いてないようにも思いますが…文系と理系、2つの思考はどこで分かれるのか。生まれつきか教育か、それとも日本社会特有のバランスなのか。養老孟司さん初めて読みましたが、対話ってことで今どきの編集ですね。1行か2行拾い物があれば。

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著者プロフィール

解剖学者

「2019年 『世間とズレながら、生きていく。(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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