- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784569825939
作品紹介・あらすじ
77歳になったいまも自己べスト(作品の質や話題性でも)を更新し続ける元祖・独立系(映画会社に属さない)映画監督のわが体験的仕事論。
感想・レビュー・書評
-
すごい
人との繋がり、創作をするということについて、いろいろ考えていたのでめちゃくちゃ勉強になった
監督の人生自体がすごく面白い詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・他人のようにうまくやるより、自分らしく失敗しなさい。
・きっとあの戦争の中で、自身の「夢」の道を閉ざされた父や母の、「平和」とは誰もが己の信じる道を実現出来ることだという思いが、僕の背を押してくれたのだとも思う。 -
この本をオススメしたい人は
・仕事があんまり楽しくないと感じている人
・何か日常に閉塞感を感じている人
・大林宣彦の創造性からヒントを得たい人
帯にも書いてある通り、普通のサラリーマンとは
また違った視点で、仕事というものを見ており
色々学ぶべき点は多い。
内容はというと、大林さんが行ってきた過去の仕事を振り返り
どういう気持ちでやってきたのか。ということが書かれている。
しかし仕事観に関していうと、第一線で活躍される一流のプロ達と
あまり変わらないと思う。
根底にある考え方は
・仕事を楽しめるか?
・自分が満足出来た結果なのか?
・他人の役に立てているだろうか?
という仕事観は、他の経営者が書かれた仕事哲学と
あまり差はない。
そういう意味では、仕事観を中心にして読むと
この本ではなくて他の本でも良い気がする。
なので、仕事観というよりは大林宣彦という創造性、発想力や
魅力について知りたい方にこそこの本はオススメしたい。
撮影所の人しか映画監督になれないと言われていた時代に
完全部外者の大林さんが、どうして映画を撮ることが出来たのか?
そのカギとなるのは、大林さんの人間力に他ならない。
その人間力とはいったい何なのか?どうして大林さんに
仕事を託す、頼んでみようと思ってしまうのか?
その人物像を中心に読めば、また違った仕事観の視点を
新たに手に入れることが出来るだろう。 -
ある講演会でお話を聞いて本書を手に取りました。大林宣彦を尾道三部作に代表される「胸をキュンとさせる」ストーリーを紡ぐ映画作家としてだけではなく、70年代から80年代にかけて映画産業のシステムが変化していく時に、その変化のシンボルとしての「大林映画」を成立させるプロジェクトリーダーとしての捉え方が新鮮な企画でした。しかし「永遠の16歳」であろうとするクリエイターの意志がそれを成し遂げていくところに、その時代のビジネスが急激に個人を志向してきたか、と感じました。その際、自主映画→CM→メジャー映画というキャリアの中でコマーシャル時代の体験は大きな役割を果たしたのだと思います。チャールズブロンソンのマンダムのCMは映画監督のバイトじゃなかった!
-
大林宣彦、77歳。いま最も旬な日本人映画監督である。2012年公開の『この空の花─長岡花火物語』は各界から絶賛され、いまなお全国で上映が続く。
一方でAKB48のPV『So long!THE MOVIE』も手がけ、独特の世界観と64分という長尺でAKBファンの度肝を抜いた。
映画会社に就職しなければプロの映画監督になれなかxった時代に、道なき道をいかに切り拓いていったか。映画界が大きく変化しても、第一線で活躍し続けていられるのはなぜか。その半生と仕事論を語り尽くす。
「映画はひとりでは作れません。多くの俳優やスタッフが集まって作るのです。監督はその現場の責任者です。芸術面だけでなく、マネージメントの責任者でもあるのです。(中略)さらに、映画を作るには資金が必要です。そして映画は興行ですから、お客さんに映画館に来てもらわなければなりません。映画は多くの企業と人が関与するビジネス・プロジェクトなのです。(中略)
つまり、大林宣彦は芸術家であると同時に、半世紀にわたりビジネスの最前線の現場にいた人でもあるわけです。そして驚異的なことに、七十七歳になったいまでも現役です。そんな人が自分の体験に基づいて、成功の秘訣、仕事を得る方法、リーダーとしての心得、失敗しても挫折しない方法など、縦横に語ってくれます。そんな、贅沢な本なのです」(本書「はじめに──映画作家の体験的仕事論が、なぜすべてのビジネスの現場で通用する話なのか 中川右介」より抜粋)
著者プロフィール
大林宣彦の作品





