- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569826653
作品紹介・あらすじ
特殊能力を持つ少年たちが集められた施設。ある日イクオは猫から話しかけられ、施設から逃げろと忠告を受ける。感動と興奮のSF冒険小説。
感想・レビュー・書評
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この惑星の支配者は猫?
少年と猫が冒険するファンタジーSF。
イクオは、シテンという閉ざされた場所で、大勢の子供たちと暮らしているという設定。
ある種の素質を持った子供が集められ、超能力の訓練を受けて、いずれは卒業?してどこかへ行く。
ふだんは「ママ」たちが世話をしてくれている。
シテンの長は「パパ」で、すべてはパパの指示にしたがって行われる。
離れたところに普通の町もあるらしい。
イクオは、中庭で猫を眺めるのが好きだった。
いつしか、その中のボス的な存在のウリという猫と、テレパシーが通じるようになる。
ある事件が起きて、シテンを脱出することになったイクオは出会う人たちを助け、助けられながら、共に町へ向かう。
賢い猫のウリからは、思いがけない話を聞くことに。
ほかの猫たちも次第に集まってきて‥?
設定は意外に?しっかりしたSFらしい導入だけど、この小人数でどう展開するのかな、まとまるのかな‥?
と思っていると~
なるほど、短い期間だけど命の危機もあり、ちょっとした切なさもあり、書き込みは少ないけど、小人数の中での展望や決着もあり。
いい意味でも軽い意味でもジュブナイル。
猫たちの個性や賢さは、わかる感じだし~
悪くない読後感でした☆ -
これは登場人物が、だからではないけど
また大人の仕打ちや思惑はえげつないように
思えるけど、まぁ仕方ないかぐらいの
真実を用意してあり、少年(少女)向きだなと思う。
全体的にあっさりしているものの、
その中に、ちょっと切ない脇役のストーリーは
短くも用意されており、
しかしあまり本筋には関係なく、これは期待外れか?
でも、猫たちとこういう形で接することができたら
と思うところが一番。猫が好きなら読むといい。
大人の猫はそれらしく、子猫もそれらしく
しっかり登場人物しているので。
人がペットに餌を与える。
犬:私に食事を持ってきてくれる、
この人は神様かもしれない。
猫:私に食事を持ってきてくれる、
私は神様かもしれない。という話も思い出した。
猫は支配しているのだよ。 -
ジャンルとしては少年と猫のSFファンタジー。いい意味でも悪い意味でもジュブナイルですが、猫好きな方にはオススメ。何となく続編もありそうな予感。
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https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
『シテン』と呼ばれる施設で生活する子ども達。毎日訓練をして過ごし、時には街に行き『用事』をこなす。その中の一人『イクオ』は、ある日不思議な声が頭に響いてくる。その声の主の猫は、「ここを出て、猫の王を探しに行こう」と誘ってきた。
異能を持つ子ども達が怪しげな施設に隔離され暗殺(?)をさせられている。そこから逃亡を図り真実を探す旅に出るというようなよくある冒険譚。案内人は猫。追っ手をかわしながら猫の王を探し(何の為?)、本当の敵宇宙からの侵略者と戦うといったとんでも展開になってくる。
さらには施設は、実は守る側だったともってきてるが、非人道的な行為はしてたし、自殺用と仄めかすような薬は?と気にはなる。
なにより、図書館だけどなんで児童書じゃなく一般書架に? -
2017.5.31読了
すごく面白い設定で、
グイグイ読めた!。。。んですが、
最後がなぁ。。。
なんか 拍子抜け。。。
特殊な能力を持つ子供たちが
「シテン」と呼ばれるところで
共同生活を送っている。
日々 特殊能力を使いこなしたり、
強めるための訓練をして過ごす。
が、思春期になると その能力は
消えてしまうようだ。
能力が消えた子は、そのシテンからも
「卒業」する。
主人公イクオも そんな少年。
イクオは 能力が開花してきて、
「ホンテン」から「用事」を頼まれるようになる。
怪しい「用事」
「卒業」は ほんとに 卒業なのか?