経営者になるためのノート ([テキスト])

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569826950

作品紹介・あらすじ

柳井正が語る仕事に必要な4つの力とは?
ユニクロ幹部社員が使う門外不出のノート。
欄外に気づきを書き込めば、自分だけの一冊に。

「自分で完成させていくノート」
このノートのコンセプトです。
このノートは、これから経営者になる人のために、ぜひ知っておいてほしいことを書き記したものです。
しかし、完成させていくのは、読者である、あなたです。
ビジネスをする人にとっての勉強というのは、勉強したことを実践してはじめて意味があります。単に知識量を増やすだけの「お勉強」には意味がありません。(中略)
欄外に空白を贅沢に取ったのは、あなたのこの本との対話を書き記しやすいようにするためです。
どんどん線を引き、どんどん書き込み、たくさん汚して下さい。(中略)
このノートを踏み台にして、あなたに柳井正を超えていってもらうこと、それが私の心からの願いです。(「本ノートの使い方――まえがきに代えて――」より)

感想・レビュー・書評

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  • 経営者になる、ただの経営者ではなく優れた、すばらしい経営者になるための要素をひとつひとつわかりやすく、丁寧に、著者の力強い言葉によって綴られており心に留まりやすい。読むたびにこれらの項目が自分には〇がつかず✕ばかりが並ぶなぁと、改めて経営者に必要な覚悟と一途な思いが遠く及ばないことを痛感させられる。人と関わりながら社会で何等かの形で貢献しようと思えば、どれも必要な言葉が並んでおり、何度でも読み返したいと思った。

  • ユニクロの柳井さんが自社(ファーストリテイリング)の
    経営幹部育成に自社内で使っている教科書を
    一般にオープンにしたもの。
    本ではなく、ノート形式になっていて、
    文庫本くらいのサイズでノートの真ん中に柳井さんの記述があって、
    その周りがノートになっていて、読者が自由にメモを書けるようになっている。

    200ページにも満たない分量なので、
    読み切るだけなら2時間もあれば十分に読み切れるのだが、
    その中身はとても2時間で消化し切れないほど濃い。
    大事なことがぎゅーっと凝縮された本になっている。
    何度も何度も読み返したいような本になっており、
    読むタイミングによって、自分の気づきやひらめきが変わってきそうな本だ。

    柳井さんがこれまで会社を経営していく中で、
    色々な失敗をしてきて、その度に
    「どうすればよかったのか?」
    「何が悪かったのか?」と
    深く自問自答されているのだと思う。
    そして、その問いから出てきた答えが
    この本の中に詰まっているのだろう。
    だから、書いてある内容は、当たり前のことであっても、
    柳井さんの経験に裏打ちされたエッセンスがゆえに、
    深く感じるのだろう。
    こういう本を自分もいつか書いてみたいと思った。

  • 書いてあることは多くの経営指南書と重なるところが多いものの、著者の出版から現在までの同社の成長を見れば、いかに基本に忠実かつ凡事徹底することが重要かが痛いほどわかる。定期的に見直し、実際に書き込んでみると良さそう。
    他方、メディアで拝見する以上に著者がピュアな人間で社内から信頼を置かれていることがわかる。

  • 柳井社長の経営哲学と対話することができる1冊だった。

    経営者に必要な力は、どの会社に行っても役に立つものだと思う。今後もこのノートを読み返し、書き込み、自分の人生と対決していきたい。

  • 柳井正著「経営者になるためのノート」
    *経営は実行。大切なことはまずやってみること。
    *経営者に必要な4つの力(1)変革する力、(2)儲ける力、(3)チームを作る力、(4)理想を追求する力
    *プロフェッショナルマネージャーの著者ハロルドジェニーン氏「終わりから始めなさい、ゴールを設定すれば、成功するためにすべきことが明らかになる」
    *会社の成長、会社の進化を妨げる最大の敵は、それは常識だ
    *不安に駆られた時に是非やってほしいことは、不安に思うことを具体的に書き出して、正体を突き詰めてみると悩んでいても仕方がない、大したものではないことがわかります。
    *部下育成で大切なこと。(1)責任は全部上司の責任である。うまくいった時は全部部下の功績だという気持ち。(2)厳しい要求をする上司には、部下に君だったらできるということを言ってあげることが必要。つまり期待をして長所を生かすということが重要。
    *経営とは常に断崖の上を歩いている。ちょっとでも油断があったら真っ逆さまに落ちてしまうという危機感を持って臨むのが正常な経営。
    *日本電産の永守社長「すぐやる、必ずやる、できるまでやる!」
    *目標を共有して、一人一人の責任を明確にする。

  • 柳井さんの書籍は、分かりやすく読みやすいので、経営者や、幹部候補によく勧めています。この書籍は、第四章に理想を追求する力-経営者は使命とともに生きよ という章があり、この「使命」を『理念・方針』と読み替えると、教育、福祉分野の理事長、施設長に適した書籍と思いました。訪問する保育園、認定こども園、幼稚園の理事長、園長に勧めたいと思います

  • ★徹底的な自問自答
    ★即断即決即実行
    ★節約というのは、使うべきところに使えるようにするために行うもの

  • ファーストリテーリング柳井さんが、ユニクロ経営幹部の社員教育に使っていた資料を出版化した本。
    経営者に限らず、マネージャー全員が読むべき一冊。

    ◯経営者とは
    ・経営者とは「成果をあげる人」
    ・成果とは、約束したこと
    ・約束したことを成果として挙げて初めて、顧客、社会、株式市場、従業員から信頼され、会社として存在し続けることができる

    ◯経営者に必要な4つの力
    ・変革する力:常識を疑う。会社の成長、会社の進化を妨げる最大の敵は常識
    ・儲ける力:儲ければいい、ではなく「儲けることが大切」である
    ・チームを作る力:信頼関係をつくることが始まりであり、全てである
    ・理想を追求する力:メンバーに期待するとともに自らに期待する。使命感とともに生きる

    ◯不安になったら
    ・不安に思うことを具体的に書き出すこと!
    ・正体を突き止めてみると、悩んでいても仕方がない、大したものではないと言うことがわかる
    ・いくら悩んでも結論が出ないこと、コントロールできないことに悩んでいても時間がもったいないだけ

    ◯経営者の肝
    ・大切な事はまずやってみること
    ・頭でっかちにならないようにしよう考えてばっかじゃだめ。手足を動かすこと

    ◯当たり前のことを毎日できるやつが一番つよい
    ・能力の問題ではなく習慣の問題
    ・スピード実行。昔よりももっとスピードが重要になっている
    ・すぐやる、必ずやる、出来るまでやる

    ◯理想を追求するために
    ・目標を高く持つ 
     非常識と思える目標を掲げる
     既存の延長線の発想ではできないことに自らを追い込む
     目標を持ってゴールを設定し逆算することで、やるべきことをクリアにすることができる
    ・常識を疑う。常識にとらわれない
     不安にとりつかれないで、まずはやってみる
     経営者は危機感に基づいて形をやるべきであって、「不安」に基づいて経営をやってはいけない
    ・基準を高く持ち、妥協とあきらめをしないで追求する。質に対する意識を下げない。本物は世界を貫く
    ・厳しく要求し、核心をついた質問をする
     要求、質問しないと現場の仕事は「作業」になる。視野を広げ、可能性を広げてあげることが上司、経営者の仕事
     厳しい要求をする上司には、部下に君だったらできるということを言ってあげることが必要。つまり期待をして長所を生かすということが重要
    ・自問自答するそうすることで優れたアイディアが生まれる
    ・上を目指して学び続ける。上には上が居ると思うこと。自分に力をつけて、本物の情報が入るようにする。貪欲に学び本物の人と話ができるだけの力を持つ努力を積み重ねる

  • 会社とは、「お客様のためにあるものであり、人間を幸せにするために存在する」ものである。そのために、経営、すなわち約束したことを実行し、成果を上げていくことが必要になる。そのせいかを上げるために必要な4つの力が、「変革する力(イノベータ)」≒常識を疑う、「儲ける力(商売人)」≒お客様が想像もしない形で提供するためにスピードを意識・集中する、「チームを作る力(リーダ)」≒メンバーに期待するとともに自らに期待する、「理想を追求する力(使命感)」≒使命感とともに生きるである。FRがLifeWearという概念のもとお客様ひいては社会に貢献していくという強い思いをひしひしと感じられる作品。

  • ビジネス書って、成功体験と結論は同じで買うと高い割にいつも失敗だと思うので最近は図書館で借りています。
    でも、この本は購入しました。 実績を長い間残している会社の経営者自身が書いた本はいい!

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