メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問 (PHPビジネス新書)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569827735

作品紹介・あらすじ

ベストセラー『地頭力を鍛える』の著者が独自に開発した思考トレーニング問題を、厳選して紹介。楽しく解くだけで、頭がよくなる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 本書はテーマは、「メタ思考」です

    要は様々な物事を「1つ上の視点から」考えてみることが重要だ、というのが本書で伝えたいメッセージです。

    3つの特徴
     ①成長するために「気づき」を得らえる
     ②思い込みや思考の癖から脱する
     ③気づきや発想の広がりを基にした創造的な発想ができる

    思考の偏り、あるいは、バイアスの最たるものが自己中心の視点です。
    メタの視点に上がるとは、自分の特殊性を排除して、自らを客観視することから始まります
    「自分勝手さ」の最たるものが、発言や行動における「自己矛盾」といえる
    「気づいていない人」の最大の問題点は、「気づいていないことに気づいていない」という「無知の無知」状態だからです。

    「相手がおかしい」と思うのではなく「何か自分の理解できない世界がある」と思ってみる
    「相手を変えようとする」か「自分を変えようとする」かの違いとも言えます。

    メタ思考のための2つの方法
     上位目的を考える
     抽象化する の2つの視点でみる。

    ① Why型思考 ⇒ なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ なぜ5
    ② アナロジー思考 ⇒ 類推 つまり 類似のものから推論する ⇒ 要は似ているものから借りてくる

    メタ思考を鍛えるためには
    ① 自分に突っ込みをいれる
    ② 疑ってかかる つまり、相手のいうことは容易に信じない
    ③ 見た目は違うが、メタレベルでの、共通点を探す

    ISBN:9784569827735
    。出版社:PHP研究所
    。判型:新書
    。ページ数:236ページ
    。定価:870円(本体)
    。発行年月日:2016年05月
    。発売日:2016年05月18日

  • AIの時代になると自分で創造する「考える!」ことが重要だと言われますが、この本は、「どのように考えればいいのか!」を教えてくれる本です。
    この本のタイトル「メタ思考」とは、幽体離脱?のように自分を一段上から俯瞰して見て、自分の思考の偏りに気付き、さらに高い視点で見ていこう!ということらしいです。
    その上で、「どのように考えるのか!」という考え方を教えてくれる本です❗
    とても参考になりますので、ぜひぜひ、みなさんも読んでみてください。

  • 『なんで家族を続けるの?』(内田也哉子・中野信子)読んで、キレそうな自分を抑えるのに必要な【メタ認知】についてもっと知りたいと思って手に取った一冊。

    読み終えて【2つの課題】が出て参りました。

    メタ思考が行うためには、how思考よりもwhy思考が重要なのですが…

    1つ演習問題をやってみると私は完全なhow思考であり、投げかけられた問題の意図を汲む事ができていない状態でした(泣)

    なので、『ブルーピリオド』(山口つばさ)の主人公・八虎のようなwhy思考を行うのがまず1つの課題。


    そしてwhy思考の他にあともう1つ、アナロジー思考(類似のものからの推論)があり、


    これも全くできてない。


    いろんな物事を使って謎かけし、それを何かに使えないかを日頃から考える事がもう1つの課題。


    しかし…


    謎かけは物事の内容とその表現を知ってこそできるものなので、


    言葉を知ったり、体験をする必要がありそうです。


    やる事いっぱいネ!

  • 細谷功による「メタ思考」を解説した本。メタ思考とはつまるところ客観視であり、自分を含めた様々な事象を「一つ上の視点から」見ることに他ならない。
    著者の本は過去に何冊か読んでいたためその内容と被るところもあったが、本著はより実践に近い内容になっているかと思う。ビジネスの具体例を示しながらメタやアナロジーを示していくという構造になっており非常に分かりやすい。

    メタ思考における重要なキーワードは「特殊性の排除」だと感じた。人は自分や自組織を特別視しがちで、「うちはそうじゃないから」と他のロジックが通用しないと考えてしまう。しかし実際はそんなことはなくて、他領域から持ってきても十分通用するロジックや概念は多々ある。この発見にこそメタ思考やアナロジーが必要になる。

    分かりやすくて思考のトレーニングになる。良書。

  • 失われた30年を経て、これまでの企業の階層型組織構造の弊害は周知のものとなり、一つの会社でコツコツと頑張ることは(少なくとも経済的には)愚かな選択になった。サラリーマンは老いも若きもリスキリングを推奨され、資格取得や語学習得に精を出している。

    世の中、多くの自己啓発書が出版されているが、専門知識やパターン化されたプロセスを身につけさせるものがほとんど。それらの知識やパターンを使うコンテキストを発見する能力は、経験を積んて習熟するよう説く本が多い(気がする)。確かに、知識やパターンは具体的で、記憶の対象となるので文章化しやすい。しかし、使う力は抽象的で、本にしづらいのだろう。

    本書は、その本にしづらいテーマを「メタ思考」という言葉で表し、例題のトレーニングにより習熟イメージをつかませようと試みている。メタ思考とは、具体的な問題から視点を引き上げ、具体と抽象を行き来してパターンを発見・適用する考え方である。

    抽象化能力については、多くのビジネス書で扱われているが、本書で際立つのは抽象化のレベルを重視する点だ。まず具体の細部をしっかり見て、そこから際立った特徴を抽象化する。これが不十分だと、過度な一般化、陳腐なアイデアしか生まれない。

    どれくらいのレベルが丁度良いかは、その目的スコープで変わるが、本書の事例も結構参考になる。

  • ロジック(繋がっている)ではなく、アナロジー(飛躍している)なお話
    飛躍しているだけに、読んでいて納得が行かないところも多い

    「なるほど」とスッキリできないあたり、本に向かない内容だなぁと

  • 常に「なぜ」と自分に問いかけること、共通点を見つけて類推する思考は参考になりました。

  • 「具体⇄抽象」トレーニングとほぼ同内容。同じ著者のものを買いすぎた。。先に書かれたのはこちらなので、こっちから読んだ方がまだ良かった。

  • 物事を一つ上から見る。メタ化思考のトレーニング本です。自分を客観視できていないことに気づけました。

  • メタ思考を普段に取り入れるには
    もう一人の自分の視点をを持つこと。
    自分自身に突っ込みを入れることも重要。
    自問自答がキーワード
    思い入れと思い込みは紙一重
    「折り曲げの法則」を考える
    極端な二つの例は真ん中で折り曲げると共通点があり、
    そこから見えてくるものもある。
    自分は特殊だと思い込まない。
    上空一万メートルから眺めたら、みんな区別がつかない
    視点を低くしない
    安易な一般化をしない

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著者プロフィール

細谷功(ほそや・いさお):1964年生まれ。ビジネスコンサルタント、著述家。問題発見・解決や思考力に関する講演や研修を国内外で実施。『仕事に生かす地頭力』(ちくま文庫)、『地頭力を鍛える』『アナロジー思考』(共に東洋経済新報社)、『具体と抽象』(dZERO)、『思考力の地図』(KADOKAWA)等著書多数。

「2023年 『やわらかい頭の作り方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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