面白くて眠れなくなる植物学

著者 :
  • PHP研究所
3.51
  • (10)
  • (20)
  • (26)
  • (6)
  • (1)
本棚登録 : 517
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569830292

作品紹介・あらすじ

ベストセラー「面白くて眠れなくなる」シリーズの植物学版。身近なテーマを入り口に、植物のふしぎ、植物学の奥深さを伝える一冊。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 中学・高校の生物の植物の分野を分かりやすい文章でおさらいしてみましたという感じで、眠れなくなるほどではない。稲垣さんの本としては、はっちゃけたところもユーモアもなくてちょっと肩透かしかな。まあ新しく知ったことも幾つかあった。例えばー
    ・蒸散の関係で樹木は140メートル以上には成長しない。
    ・葉のつき方や花びらの数はフィボナッチ数列に従っているのはおなじみだが、花びらの数にはリュカ数列のものもある。
    ・トリケラトプスは、被子植物がアルカロイドという毒成分を身に着けていく進化スピードについていけなかった。
    ・クロロフィルとヘモグロビンの分子構造は、真ん中がMgとFeの違いだけ。
    ・樹木の中心の心材は死んでいて抗菌物質で守られている。

  • 植物にも、「血液型」がある?!
    112〜115ページを見てみると、私は大根・キャベツ型らしい。
    「おぅ・・・・・」という返答しかできないこの微妙さ!
    100ページには、古事記の記述(本当かどうかは原典にあたるのが原則だが、省略!)によると、「大根のような白い腕」という褒め言葉があったそうな。
    大根足も褒め言葉。
    大根役者は「当たらない(食中毒にならない)」から、役にあたらない→下手くそ!という説がある。
    そんな大根と一緒にされて、喜ばしいことだ。
    夕飯は大根の味噌汁にしよう。

    植物が持つフィボナッチ数列も面白い。(16〜27頁)
    フィボナッチ数列よりはメジャーでない、リュカ数列なるものも。
    植物はそれに従っているそうだ。
    数学の世界は、自然界にたくさん備わっているそうだが、神は数学を愛したのだろうか。
    それとも、数学が神を生み出したのだろうか。
    「神」という曖昧な存在は、もしかしたら数学でできているのかもしれない。

    有名なメンデルの話やクローンザクラの話も、初めて目にする話もある。
    確かに面白い。
    このシリーズはたくさんあるので、徐々に読んでいこう。
    仕事があるのは本当にありがたいことだけれど、ただの願望を言うならば、
    「一人で」(子供の世話も何にもしない)「自宅待機」(テレワークも出勤もしない)で本を読み漁りたい・・・。
    巣籠もりは苦じゃないが、教師役と母役と保育士役と社会人役をやるのは、疲れたよ。

  • こういうのが教科書に書かれていたら面白くて興味を持つ人がふえるんじゃないかなー…と思いつつ読みました。稲垣さんの本は面白い。眠れなくなるということはないけど。先日読んだ『永遠についての証明』や小川洋子さんの作品にも登場していた美しい法則で自然界は形成されているのだと改めて思ったりした。

    “自然の創造者は、偉大な数学者なのでしょうか”=25ページ=
    本当にそうなのかもしれないと思った。「植物のダ・ヴィンチ・コード」の章では、フィボナッチ数列( 1、1、2、3、5、8、13、21、34…)や、リュカ数列に則って花びらや葉の枚数が規則正しく配置されていることを知った。目に見えていても私には分からないことだし、だけど美しい数式に詳しい人たちは自然界がこういう風に見えて(考えられて)いるのか…と、くらくらした。

    自然界の植物たちは生き残るために「多様性」を重要し進化してきた。一方で植物を利用する人間は「均一性」を重視し植物を栽培管理しようとする。(102~103ページあたり)多様性の大切さを植物に教えられたし考えさせられた気がする。
    植物は賢い。人は自然の法則に反して暮らしているように思えてならなかった。あとは遺伝についても述べられていてここも図入りで分かりやすくて頭の中を整理することができた。(メンデルの遺伝のはなし・128ページら辺)

  • 植物学を、短い文章で興味を持たせるように記載されたもの。
    それにしても、植物の狡猾かつ合理性には改めて驚かざるを得なくなる。
    葉や花の数には、フィボナッチ数列や、リッカ数列によるもので、いかに効率よく光合成をするかを無意識的?に行っているなどなど脱帽である。
    まだまど興味がつかない分野であることを再確認した。

  • なぜ花は美しいのか?その理由には美しい数学が関係していた!
    という大変興味深い内容から始まる植物の雑学。人間と違って植物はこんなにも合理的なのか…と思い知らされた。生き延びるために講じる工夫が素晴らしい。本当に意思があるのでは、と思ってしまう。

  • 植物学の本。
    眠れなくなるほどではないが、植物学としておもしろい

    メモ
    ・紅葉なぜするか。秋冬になり気温が下がり、光が減ると、葉っぱが生産工場からお荷物になる。葉っぱと本体が離層という現象がおきる。それ以降も葉っぱが光合成して、葉っぱに糖が溜まる。やがて動画アントシアニンに変化して紅葉する。並行して緑のクロロフィルが分解されることも相まって。
    ・アントシアニンの効果。赤色色素。紫外線を吸収して細胞守る。水分不足や寒さから身を守る。抗酸化機能で病原菌から身を守る。

  • 植物はどれくらい高くなるのか。表紙の通り、150m以下だったと思う。理由は植物の茎の中を重力に逆らって根っこから吸収した水や栄養分を葉っぱまで届けることができる限界距離から。ではどうやって重力に逆らってまるで吸い上げるように根っこから葉っぱまで運ぶのか。
    実に独特の切り口で植物の不思議な生態や知識が書かれている。
    庭で植物を育てるようになってから植物学に興味がわき図書館で気になって借りた本。
    植物好きとしてはとても面白かった。特に日常で起こっていることがとても奇妙でまた神秘的だと思えた。

  • 下記好きだった箇所の内容。

    雑草は踏まれても立ち上がる
    人間の都合でその方が良いという解釈。
    本当は踏まれてまた上に伸びるより寝かせて花を咲かし種子を残す方が合理的なので、何度か踏まれたら立ち上がらない。

    植物の方が人より合理的。余計な感情がない。
    様座な事実を見るのに非常に勉強になりました。



  • 『面白くて眠れなくなる植物学』 稲垣栄洋 著 | 九州大学 藤田直子研究室
    http://kyushu-u-fujita.sakura.ne.jp/wp/archives/book/%E3%80%8E%E9%9D%A2%E7%99%BD%E3%81%8F%E3%81%A6%E7%9C%A0%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B%E6%A4%8D%E7%89%A9%E5%AD%A6%E3%80%8F-%E7%A8%B2%E5%9E%A3%E6%A0%84%E6%B4%8B%E3%80%80%E8%91%97

    『面白くて眠れなくなる植物学』|今すぐ誰かに話したい!
    http://asayoru.net/botany-1

    面白くて眠れなくなる植物学 | 稲垣栄洋著 | 書籍 | PHP研究所
    https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-83029-2

  • うさぎの増え方はフィナボッチ数列に従うとか、豆知識として面白い本。さっぱりしたいと雑草を刈り取るやいなや、土のなかに眠っていたまだ発芽していない雑草の種が「ほら、日射しがよくなった、チャンスだ!」といっせいに発芽して、以前よりまして雑草が生えてきて酷くなるという解説は苦笑してしまった。

全31件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

農学博士、植物学者

「2020年 『38億年の生命史に学ぶ生存戦略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

稲垣栄洋の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
ミヒャエル・エン...
辻村 深月
村田 沙耶香
塩田 武士
ヴィクトール・E...
三浦 しをん
宮下奈都
有効な右矢印 無効な右矢印

面白くて眠れなくなる植物学を本棚に登録しているひと

ツイートする
×